株とは何か、なぜ儲かるのか-株は資本主義社会における最強にして最大の武器である

完全なる自己満足で、株とは何か、なぜ儲かるのか、なぜ必要なのか、その本質を私なりに噛み砕いてシェアしたいと思う。

私は、株を取り巻く「胡散臭い」「怪しい」「危ない」と言ったレッテルや風潮をいつか打開したいと思っている

当記事を執筆した最大の理由がここに起因する。これは単なる布教活動だ。

期待値をプラスにできるギャンブル

株は、ポーカーや麻雀、BJと同じく期待値をプラスにできるギャンブルである。当方、22万円の貯金で株をスタートし、全額突っ込んだ株で2倍高の連続ストップ高を当てるなどして資産を増やし続け、現在専業2年目になった(2021~22年までに就職するので、その時点で兼業になるが)。

まずは、そもそも株がなぜ儲かるのか、そしてどう儲かるのかを説明したい。

需給と値動きと効率的市場仮説

この項目では、株の値動きの仕組みを説明する。この仕組みこそ、何故株が儲かるかという話をする上で前提の知識となる。

まず、株には株価という値段がつけられている。これは投資家どうしの需要と供給で刻一刻と変動する。これを値動きと言い、経済学部の連中が金融学で取り扱う内容になる。で、株価というのは、会社の業績を理論上最速で織り込むと言われている。これを効率的市場仮説と言う。例えば、会社Aの年間売上は100億円、営業利益は10億円、株価が1000円(時価総額100億円)だとする。この会社が新商品や新規事業の発表で売上が300億円、利益が30億円まで伸びたら、株価は3000円(時価総額300億円)くらいになるだろう。そしてここからが重要。株価が実際に3000円になるのは、実は決算で業績が判明するよりももっとずっと前の段階だ。具体的にいうと、新商品を発表したその日〜2週間程度以内にはもう株価は3000円まで登る。その後、投資家からの期待が過剰にかかると4000円、5000円と理論値以上に上ブレたりする。そして実際に業績が発表される頃には株価は2000円とか1500円とかに落ち着いている事が多い。新商品や新規事業の発表からその会社の未来の業績が投資家たちによってあれこれ予想されながら、非常に効率的に株価を形成していく。

バリュー株投資と2種類の勝ち組

先程の例で出した会社Aのケースで儲かる人には2種類存在する。まず、新商品や新規事業が発表されることそれ自体を予め予測して先に買っていた人。株価は理論上、未来の業績が確実に変動するであろう新商品や新事業が発表されると、それを受けてほぼ100%の確率で変動する。その新商品や新事業の期待が大きければ大きいほど株価は未来の業績を予想しながら極めて効率的に変動する。詳しい理論は経済学部の金融学で学ぶと良い。例えば、会社の発表するIR(定期的に業績等を開示する資料やニュース)から何かしらのヒントを掴んで、儲かりそうな新商品や新事業が出てくるだろうなって思った時に株を買っておくと、そのあと実際にその商品や事業が発表されて株価が上がる分を取れるというわけ。故に、新商品が発表されることそれ自体を予め予測して先に買っていた人は儲けることができる。次に、この新商品や新規事業の発表後に、株価が1500〜2000円あたりでの時に「いやいや、この新商品なら株価3000円(時価総額300億円)は行くでしょ、だって過去の事例や同業他社の実績から逆算すると云々だから」みたいに発表されてからその新商品や事業の価値を適切に見極めた人。この人も儲かる。株式投資の勝ち方の基本はこの2種類の人にある。その会社の本質的価値よりも今の株価が確実に安いと言えるときに資金をベットする。広義な意味で、こういう買い方をバリュー株投資と言う。このうちどちらか、あるいはどちらにも回ることで、儲けることができるのである。逆に、この2種類以外の人が下手に手を出すと期待値はマイナスになってしまうと思う。こういう投資家を業界では「イナゴ」と言ったりする。他にも、この会社のこのビジネスは10年後世界の覇権を取るぞ、といって長期に投資するケースもある。どちらかというとこういう投資が王道。これをグロース株投資と言う。キーエンスとかYahoo!とか、アメリカだとAmazonとかがグロース株にあたる。

私がゲーム会社の株しか買わない理由

私はゲーム会社の株しか買わない。なぜかと言うと、それは新商品の価値がゲームなら計りやすいからである。ゲームセクター(※ゲーム関連の国内上場会社の面々のこと)は若手の億トレ(※資産億円単位の投資家のこと)を大量に輩出した。50万→2年で4.5億の人や、60万→7年で3億の人、500万→4年で5億の人(※私の先輩)など枚挙には暇がない。ここで、私個人のゲーム会社への投資事例を紹介しよう。2019年にオルトプラスという会社が『ヒプノシスマイクARB』というゲームの開発を発表した事があった。ヒプノシスマイクというラップグループを題材にしたゲームで、当時同グループはTwitterのフォロワー数が数十万人にも上り、非常に人気の高いコンテンツを形成していた。私はこの事実を知っており、ヒプノシスマイクは当時大赤字を背負っていたオルトプラスの業績を革新すると判断し、全資産を投じた。結果、株価は当初200円台だったものが一気に1000円近くにまで上った。これは先ほど解説した2パターンのうち後者にあたる。世界中の投資家がオルトプラスという会社の価値を赤字という業績を踏まえて株価200数十円という価値を付けていたわけであり、当然ながら、新作のヒプマイのゲーム1本で黒字化が見込めるともなれば、黒字化した時のオルトプラスの価値をつけなければならない。つまり株価は必ず是正される。発表された新商品の価値を見定めて買ったケースであった。1000円近い値段をつけた時点で、この会社は実態以上に評価された(=株価が理論値以上に是正された)と判断して全株売却した。1000円をつけたときのオルトプラスの時価総額は200億円を超えていたが、同じく時価総額200億円の価格帯のゲームセクター株にはgumiというFFBEやブレフロを開発している超優秀な黒字ゲーム会社がいたので業績を比較してみた。ヒプマイの新作ゲーム1本でオルトプラスの赤字を帳消しにした上でこのgumiの年間売上200億円・営業利益20億円の優秀な業績を越せるか検討したときに「絶対に無理だ」と判断した私はその時点で迷わず全株売却を選択した。ヒプマイの新作ゲーム1本で時価総額200億円の値段がつけられたオルトプラスであったが、この株価は全然適正な価格ではなかったのだ。その後、実際にヒプマイの新作ゲームがリリースされた直後、この会社の株価は半額になった。膨れ上がった期待に株価が足りなかったからである。だからゲーム会社を買う時は必ず、理論値でどのくらいの時価総額が適切か計算してそこにたどり着いたら時期を問わず即売却する。先ほど書いた文を思い出して欲しい。

そしてここからが重要。株価が実際に3000円になるのは、実は決算で業績が判明するよりももっとずっと前の段階だ。具体的にいうと、新商品を発表したその日〜2週間程度以内にはもう株価は3000円まで登る。その後、投資家からの期待が過剰にかかると4000円、5000円と理論値以上に上ブレたりする。そして実際に業績が発表される頃には株価は2000円とか1500円とかに落ち着いている事が多い。

そしてもう一つ。Aimingというゲーム会社がIRで有名IPのゲームを作っていますと言った内容を開示しており、それがなんなのかは分からなかったが、ゲーム系のIPとだけ書いてあり、有名IPで可能性があるのはモンハンライダース?まさかドラクエやFFはないだろう……とか思っていたらドラクエだった。株価は連続ストップ高となった。ドラクエというビッグタイトルを持っているか否かで会社の本質的価値が変わるのである。世界中の投資家がAiming に対してドラクエというタイトルを持っているのだからと新しい価値をつけたのだ。だから株価が上がった。これは先ほどの2パターンのうち前者。こんな感じで、ゲーム会社なら赤字かどうか関係なくその新商品が儲かるのか、またはなんのタイトルなのかで色々予測立てて儲けることができるし、新作タイトルから未来の業績を予測する事で株価の値上がりを捉える事ができる。とまあ、簡単そうに書いているがもちろん簡単では無い。この境地にたどり着くまでにおよそ3000時間くらいは勉強した。新作タイトルが発表されたが、同業他社の時価総額が◯◯◯億円で年間売上が◯◯◯億円だから、この新作ゲーム1本で年間◯◯億円出さないと時価総額は◯◯◯億円にならないからセールスランキングは初動で◯位以上必要だな、これ以下なら撤退しようとか。有名IPの新作ゲーム開発中といっていたがここは過去に◯◯◯というゲームを作った会社だからすごいタイトルが来そうだな、今のうちに買っておこうかとか。この会社、今の時価総額は50億円だがこの前出したタイトルのセルランが平均50位くらいだから上方修正が来そうだな、今のうちに買っておこうとか。考えることは山ほどある

独学でも勝てるようになる。重要なのは株を楽しむ気持ちと経験値

私の場合、株は完全に独学である。本を読んだ訳ではなく、やってるうちに仕組みを理解した。とにかく株の事を考えているだけで1日が終わるくらいに熱中している。ここ1年間ずっとだ。誇張なく、1日10時間くらい株の事を考え続けている。見方を変えればただのギャンブル依存症だ。だが得られる経験値量が尋常では無いと考えることもできる。努力している実感は全く無い。楽しいから調べる、調べるから勝てるようになる、勝てるようになるからもっと楽しくなるの繰り返しでここまできた。私個人としては、株に出会ってから、人生で初めて「紛れもなく自分の才能が最高度に発揮できる趣味」を手に入れたと思った。楽しくて仕方がない。勝つためにはとにかく楽しむ事が大事だ。さらに加えて、私自身がアニメとゲームが好きであることはかなり役立っている。ワンパンマンとかアイナナとかヒプマイとか五等分の花嫁とかオタク以外の人は知らないだろう。これら全て株価を底上げしたIP。投資家はほぼ非オタのおじさん(あるいはお爺さん)だし、オタクの若い人はそれだけで有利な世界と言える。ちなみに、ゲーム会社の投資に関しては、元手500万から4年で2億円以上に増やした先輩(今は5億円以上)から「ゲーム業界だけ買ってればすぐ億いくよ」とアドバイスを貰った事がきっかけだが、それ以外の基本的な考え方は私独自のもの。なので、おすすめの本あるか?ってよく聞かれるが、そんな事聞かれてもさっぱりわからない。申し訳ない。そして、身も蓋もない事を言うが、最後に重要なのは頭の良さだと思う。何故株価が上がっているのか、その理由と本質を論理的思考力を持って理解し、時に批判する頭の良さが必要だ。それに加えて、株で勝てるようになるには、少なくとも勉強時間で言うと3000時間は必要だと思うが、興味を持って貰えたらぜひ取り組んで見てほしい。

そして重要なのは、自分自身で売買判断を行うこと。他の投資家や証券会社の営業に株を買わされては絶対にいけない。ここは強く強調しておく。

ここで、冒頭で述べた事を今一度リマインドさせて頂こう。

私は、株を取り巻く「胡散臭い」「怪しい」「危ない」と言ったレッテルや風潮をいつか打開したいと思っている

株式投資は、世界最大にして未来永劫サ終せず常に新しいクエストが現れるオンラインゲームだ。こう思えば、最高じゃ無いか。

レジェンド投資家の存在

海外には、元手200万円から40兆円を株だけで築いたウォーレン・バフェットがいる。バークシャーハサウェイ社を世界一の機関投資家に育て上げた天才投資家であり、また莫大な個人資産を人類繁栄のために使う偉大なる慈善活動家でもあり、私が特筆せずとも先行の文献やWikipediaでその詳細は賛辞とともに語られている。彼が稼いだ40兆円の多くはバークシャーハサウェイ社の時価総額そのものであり、バフェット自身の個人資産は14兆円にも上るとされている。世界Top5に名を連ねる大富豪だ。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツと大親友で共に資本主義社会の頂点に君臨する紛れもないレジェンドであろう。

日本国内にも、元手160万円から300億円以上を稼いだBNFさん(現在の資産は1000億円近いと言われている)、130万から230億円のcisさん、250億円を稼いだ五味大輔さん、65万円から150億円まで増やした片山晃さん、800万から40億円のテスタさん…などと言ったレジェンドが多数いるが、この人たちは皆、20〜30代の若い年齢でこの資産額に株だけでたどり着いている。片山さんは150億円の資産から競走馬やe-Sportsに関する事業を起こしたり、株式投資を題材にしたライトノベル『ワールドエンド・エコノミカ』をアニメ化する為に制作費の大半を個人出資するなど実業家としても活躍されている。また、普段から交流のある私の身近にも、5億円もの資産を株だけで作った人がいる。この人は私よりも一回り年上だが、20代で既に億っていた。しかしながら、株だけでここまでの資産形成ができると言う事実は、この世のほとんどの地域が資本主義社会でありながらほとんど認識されていない

株式投資は資本主義社会における最強にして最大の武器である

そもそも、普通の人が20代で億る方法は起業か株しか無い。私なら後者を選ぶ。株は人脈や設備を必要としない上に、サラリーマンをしながらでも行える資産形成である。仕事を続けながら挑戦できる点において、起業よりはるかに人生設計上リスクが低いにも関わらず、起業とは比較にならないほどの莫大な純資産を稼ぐ事ができる。資産数百億〜数千億円以上の起業家は全員、IPOによる自社株の保有時価総額による資産である。広義な意味では株主であり投資家でもあるから、つまるところ、資本主義で頂点に立つためには株という概念が必要不可欠だ。また、起業は多くの場合事業の運転資金でお金を借りる事になるが、株なら現物買い(※証券会社からお金を借りず自己資金で株式を購入する最も一般的な買い方)で負債を抱える事なく全て純資産として形成することができる。事業で世界を変えたいなら、株で億ってから無借金で創業すれば良い。株で億ってからの起業ルートは片山晃さんのような実例が豊富だ。

日銀が株を買う理由は?年金ファンドが株を買う理由は?早稲田大学が100億円の保有資産の一部で株を買う理由は?ゴールドマンサックスやモルガン・スタンレーが株を買う理由は?トヨタ自動車やalphabet社(Google)が株を買う理由は?……

これら全ての理由は至って明白。儲かるからである。個人レベルで見ても、例えば日本国内で年収1億円を稼ぐ人はおよそ2万4000人程度いるとされるが、そのうち約8000人が株トレーダーあるいは株式投資家である。しかも、株で得た利益はどんなに稼いでも2020年現時点で日本の法律では累進課税ではなく一律20.5%の課税率だ。サラリーマンとして1億円稼いだらおよそ5000万円を課税されるが、株で稼いだ1億円なら課税は2000万円で済む。資本主義社会において明らかに株という概念は優遇されていると言って良い。

なにより、株はゲームみたいで楽しい。一生飽きることのない最高のゲームだ。その上青天井に儲かる。だからこそ、資本主義で勝者に立つ存在のほとんどが株を買う。この観点から、本質的に資本主義の最上位層にいる全てのプレイヤーがギャンブラーである。みんな株式投資で儲かりたいのである。

資本主義社会を生きる上で株はこれ以上ない最強にして最大の武器なのだ。

月に行く-20歳を迎える年に立てた壮大な夢

私には夢がある。まずその前段階として、20代〜30代前半で純資産額を2億円以上にする。そして、30代後半〜40代で純資産額を10億円以上にする。株の本を本名で出版する。

そして、夢を叶える。

私は月に行きたい。

私は、30年以内に人類はお金を出せば月に行けるようになると確信している。私は月に行く。月から私たちの住む地球を見る。これが私の夢だ。20歳を迎える年に立てたこの壮大な夢を実現するには、株か起業しかなかった。私は迷わず株を選んだ。

これは単なる布教活動だ

最後に。私が当記事を執筆した理由は、株に対する先入観やレッテルを打開する一助となるためである。

これは単なる布教活動だ。



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