学生選抜

私が特に女子長距離を応援する理由②


とりあえず、前回の投稿の続きです・・・

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2014.11

杜の都駅伝ですっかり女子駅伝の魅力に気づいた私。

その魅力を発信する立場になりたいとは思ったものの、いかんせんこの段階では知識がなさすぎる。

まずは情報収集からということで、アカウントを作成したまま放置していたtwitterを引っ張り出してみた。

そして思い浮かんだ女子長距離選手のアカウントを見つけ出しては、片っ端からフォロー。

私の迷惑行為の連続もここから始まる(汗)

当初は普通に「今度〇〇のレースに出ます」みたいな情報が得られればと思っての行動であったが、いざフォローしてみるとそこには普通のオンナノコたちの普通の日常があった。当たり前か。

しかしそれはそれで、若者の文化に触れることなどまったくなかった当時の私にとってはとても新鮮で楽しかった。

そしてtwitterの無差別フォロー攻撃と並行して進めたのは、気になった選手のこれまでの戦歴等のリサーチ。

過去の駅伝(全国規模のもの)のリザルトを見付け出しては、「おー、この子とあの子はどの駅伝でもほぼ同じ区間を走ってきてる。これは完全にライバルだな」みたいな発見を楽しんだ。

そうこうした日々を送るうち、とある駅伝をテレビ観戦することとなる。

国際千葉駅伝

2014.11.24

国別対抗の男女混成チームで争うという特殊な駅伝、国際千葉駅伝が開催された。

過去に小島一恵さんが立命大に在籍されていた頃に学生選抜が日本代表にも勝って優勝したような記憶が、特に駅伝に興味を持ってなかった時代の私にもぼんやりとあった大会だ。

杜の都駅伝の記憶も新しい私としては今回も学生選抜を中心に見たわけだが、実におもしろいレースを見せてくれた。

杜の都でも圧倒的なパフォーマンスを披露した野田沙織さん(大阪学院大)や大森菜月さん(立命館大)がいきいきと走り、アンカーを務めた鍋島莉奈さん(鹿屋体大)が鬼気迫る走りで全体の3位に押し上げてフィニッシュという出色の内容だった。

しかし結果的に、この駅伝の主役となったのは日本代表のアンカーとして優勝に導いた萩原歩美さん(ユニクロ)だった。

優勝インタビューで、萩原さんはこのような趣旨の発言をされる。

「同い年(同学年)で有名な大学生である村山(謙太、紘太)兄弟においしいところを持っていかれてたまるかと思って頑張りました」

これは少し意外であったが、実におもしろい発想だと思った。

女子選手が、よりメディアに取り上げられる男子選手をやっかむことは自然だろう。だがそれに加えて、実業団選手が大学生選手に対抗意識を持つこと、特に同い年の選手にライバル意識を持つ構図があるとはあまり考えていなかった。

そこで私はまた1つ、新しい試みに辿り着く。

名鑑作成

ひとまず私は、実業団選手と大学生選手を学年ごとに横並びにして高校時代の実績を比べてみることにした。

するとまぁ、また新たな発見の連続。

たとえば、1995年生まれの年代を見てみよう。

この世代で高校時代にいちばん目立っていたのは、おそらく由水沙季さん(筑紫女学園→ユニバーサルエンターテインメント)。

都大路の1区で2年連続区間賞という実績はデカい!

そしてトラックでの実績なら、福田有以さん(須磨学園→豊田自動織機)が断然。

あと、高校2年時に都道府県の1区で実業団選手や大学生選手を抑えて区間賞を獲得した上原美幸さん(鹿児島女子→第一生命)。

このあたりの有名どころは、当時の私でもぼんやりと知っていた。

さすがに有名な選手は、実業団の強豪チームに入っている。

だがまだまだ豊富なタレントがこれでもかと揃っているのが、この世代のすごいところ。

2014年1月の都道府県駅伝だけを見ても、まだ当時は高校生ながら4区の区間賞は松田瑞生さん(大阪薫英女学院→ダイハツ)で、7区の区間賞は林田みさきさん(姫路商→豊田自動織機)と筒井咲帆さん(乙訓→ヤマダ電機)が同タイムで分け合っていた。

当時の私としては、実業団に進む選手というのは最悪でも都大路に出場くらいはしている高校から都大路で区間1ケタ順位くらいは記録している選手ばかりだと思っていた。

だから、林田みさきさんや筒井さんの存在がまずサプライズ。

そして試しに彼女らが高校3年時のインターハイ3000m決勝の動画を確認してみたところ、他にも出水田眞紀さん(白鵬女→立教大)、森田香織、詩織twins(荏田→パナソニック)、西澤果穂さん(青森山田→第一生命)らが強烈なパフォーマンスを発揮。

まだまだ挙げていくとキリがないのだが、この'95生世代を調べていく作業だけでも楽しくて楽しくて仕方なかった。

また須磨学園の福田さんと太田さん、筑女の由水さんと清水さん、乙訓の筒井さんと和田さんといったように、高校のチームメイトが実業団と大学とで進路を異にしながらも刺激し合って頑張っているという構図も興味深く感じた。

やがて私は、世代ごとにインハイでは誰それが勝ったが都大路では誰それが区間賞だった・・・みたいにまとめたものを形として残し、世代ごとの選手名鑑的なものとしてブログに公開したりもした。

まだ浅い知識の中で無理やりまとめたものなので今となってはトンチンカンなことしか書いておらず、とてもリンクを貼ってあらためて公開できるような代物ではない。

だがその頃に夢中になって整理した作業が、今でも非常に役に立っているようには思う。

有力な高校生の大半が箱根を目指して関東の大学に進学する男子と異なり、実業団と大学とで適度に散らばる女子だからこそ意義のある作業であったのかもしれない。

このあたりにも、私が女子長距離により魅力を感じた理由が見て取れる。


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とりあえず第2回はここまで。

ここからクイーンズ駅伝に向けて、私はますますヒートアップしていきます笑

しかし第3回があるかどうかもまだ未定です笑


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