ミュージカル映画が苦手な人でも見やすいかもしれないミュージカル映画を5本選んでみる。

とりあえず勢いで二日連続更新を試みてみる。
自分はホラー映画好きだけど、そもそもバンドをやっていて音楽が好きなのもあって音楽映画が好きなんですね。ディズニーも大好きだし。
で、映画がそこまで好きじゃない人から時々聞くのがミュージカル映画が結構乗れないっていう話。ていうかそういう尖り方をしてるだけの人もよくいる気がするけど。
突然歌い出すのが意味わからんとかよく聞きますけどね、じゃああんたらは何か頭の中でずっと音楽が鳴ってて耳から離れないって経験ないんか。嬉しい時に頭の中で音楽が流れることないのかって話ですよ。そういうことですからミュージカルって。

まぁそんなことはよくて、そういう方向けにこれなら比較的に見やすいのではないのかと思ったミュージカル映画を5本選んでみたって話ですね。
自分もそこまでミュージカル映画をたくさん見てるわけではないので、もう定番中の定番ばっかな気がしますが、まぁいいですよね。そんなこと言ってたらね何も言えませんから。いきましょう。

・1本目:ロッキー・ホラー・ショー

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ストーリー:婚約したばかりの若い二人ジャネットとブラッドは、激しい雷雨のため古城に雨宿りした。二人を迎えたのは気味の悪い執事。やがて城の主が現われ、ロッキー・ホラーという名の人造人間を披露する。ジャネットは、その完璧な肉体にほれ込んでしまう……。

まぁわざわざ紹介するのもおこがましいくらいみんな大好き大定番のロッキーホラーショーですよね。とにかくわけのわからない登場人物と展開と悪趣味が行きすぎて逆におしゃれな空間とカルト的な魅力が詰まりまくってて最高ですよね。そして何より曲がキャッチーで良い曲ばっかり、最初から最後までいつまで良い曲が続くんだよってくらいどれも名曲だし、作品自体のわけのわからなさに比べて曲はポップで聴きやすい。そのギャップがまたたまらないですね。本当に全曲いい。
アンダーグラウンドな雰囲気なのでミュージカルをキラキラしてて苦手って思ってた人とかは俄然入りやすいかと。
これの続編のショックトリートメントも相変わらず曲が素晴らしくてめちゃくちゃ良い映画なのでロッキーホラーショーが好きならぜひ見て欲しい。

・2本目:ファントム・オブ・パラダイス

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ストーリー:自分の曲を盗作された上に無実の罪まで着せられた青年音楽家ウィンスロー。刑務所を脱走した彼は、レコードのプレス工場に忍び込んだ時、機械で顔半分を押しつぶされてしまう。仮面で顔を隠した彼は、恋する女性のために、劇場の屋根裏で作曲を続けるが……。

これも大好きなんですよ、ファントムオブパラダイス。デ・パルマ最高ですよね。ロッキーホラーショーの次がこれって全然詳しくない人みたいだけどやっぱり良いものは良いですから。これも狂った展開と完全にどうかしてる世界観が素晴らしく、そこで流れるロックミュージックがもうバチっとハマってて最高です。
バンド音楽が好きな人は絶対好きでしょうこれは。もうめちゃくちゃにかっこいいですからビジュアルとか全てが。話の展開もわけわからんくて最高!
特に自分がもう愛してやまないのがエンディングテーマのThe Hell of It。もう大好き。明るいメロディで歌われるんだけどその歌詞がお前生きてても意味ないんだったら死ねよ、お前が死んだらみんな喜ぶよって歌詞なんですよ。頭おかしいですよ、最高ですよね。皮肉が行き過ぎてるというか、もうとにかくめちゃくちゃ好き。
まぁオープニングも素晴らしいし、途中のオーディションシーンでジェシカハーパーが歌うところももうカッコ良すぎて狂いそうになるんですが、とにかくカメラの撮り方もいちいちかっこいいし、誰でも見れば好きになるであろうということでオススメです。

・3本目:リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

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ストーリー:花屋の店員シーモアはある日、宇宙からやってきた奇妙な植物と巡り会う。その植物オードリー2のお蔭で店は大評判。だが、オードリー2は、人の生き血で育つ食人植物だった……。

ロジャーコーマンのほうじゃなくてミュージカルの方ですね。これも結構好きっていうかもうアラン・メンケンが大好きだからね。当然良いですよね。
曲がとにかく良い!食人植物が人襲う話だし、途中わけわからんサディストな歯医者出てくるしで全然穏やかな話じゃないのにとにかく曲が素敵すぎてたまらんよね。もうオープニングの曲から一気に心掴まれる、さすがアランメンケンですよ。この作品の後ディズニールネサンスを起こす一端を担うのも頷けるとんでもない才能が遺憾なく発揮されてる。
食人植物の動きも人間味があって面白いし、結構話的にも美術的にも楽しめる作品かと。まぁタイトルにホラーって入ってるし、ホラー好きは見たら良いじゃない!最高ですから!

・4本目:グリース

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ストーリー:舞台は50年代のアメリカ。サマー・バケーションで知り合ったダニーとサンディ。ひと夏の恋で終わったはずが父の転勤でダニーと同じ高校に転校してきたサンディは突然の再会に喜ぶ。しかしダニーはテカテカのリーゼントに皮ジャンという出立で“T・バーズ”と言う不良グループのリーダーだった……。

これはどちらかというと今までの作品に比べると正統派なミュージカル映画になるのかも?ていうか今までの作品もそうだけど基本的にロック的な音楽のばかりですね。これもオープニングからブラックミュージックって感じで、レトロなアニメとも相まってもうゲロかっこいい。もう全作品で言ってるけどとにかく曲がいいんですよ。Summer Nightsもコーラスとかも抜群にかっこいいし、当然You're the One That I Wantはもう上がりまくりの最高な曲ですしね。もうジョントラボルタがノリノリすぎる、動きにとか声にキレがありすぎてなんか笑っちゃうレベル。
結構ベタな青春群像劇的なところもあり、この作品から徐々にキラキラしたミュージカルへの耐性をつけて行くのもいいのではないでしょうか。

・5本目:チキン・オブ・ザ・デッド 悪魔の毒々バリューセット

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ストーリー:ニュージャージー、トロマヴィル。先住民族トロマホークのお墓の跡に建てられた、フライドチキン・チェーン「アメリカン・チキン・バンカーズ」の新店舗がオープン。同店の従業員アービー(ジェイソン・ヤチャニン)は、強烈な個性を放つ店長や同僚たちに面食らいながらも開店の準備を進めていく。何とかオープン当日を迎えるが、卵を使った料理を食べた客たちが次々とゾンビやチキン・モンスターへと変貌してほかの客を襲撃。それは、神聖な場所に店を建てたことに対する先住民の呪いが引き起こしたものだった。

はい、間違いない。間違いないですね。世界一最高な映画制作会社・トロマエンターテイメントの設立者ロイド・カウフマンが放つゾンビホラーミュージカルってだけでもう最高でしかないでしょう。「アナと世界の終わり」でゾンビとミュージカルって斬新みたいになってたけど俄然こっちの方が先なんですよね。「アナと世界の終わり」が物足りないなと感じたのはこっちがもう色んな意味で飛び抜けまくってるから。ちょっといい曲流れたかと思ったら女の人が脱ぎまくっておっぱい見せまくるし、かと思ったらトイレではデブが下痢便大爆破起こしてるし、店内は鳥ゾンビで大騒ぎだし、もう最高かよ。しかもこれファーストフード業界を皮肉った映画なんだけど出てくる飯がもうとにかく不味そう、よくこんな不味そうに撮れるなと、悪意がありすぎるところが素晴らしいですよね。反骨精神の塊。
本当終始やりすぎなグロ描写なんだけどその合間で流れる楽曲が結構いい曲なんですよね、歌ってることは最低だったりするけど。初めて見たときはもう感動しましたよ。頭がおかしすぎて。
ホラー映画好きなら絶対見た方がいい。トロマ定番のオチもしっかり決まってるし素晴らしいところしかない。面白い映画を作るんだという制作者のアツい気持ちがもうビシビシ伝わる名作。超おすすめ。
まぁほかの作品に比べて明らかに毛色違うけど。

というわけで、最後の1作品以外はほぼ定番のロックミュージカルって感じでしたね。でもチキン・オブ・ザ・デッドは本当にオススメですからね。アナと世界の終わりでこんなもんかーと思った人にぜひ見てもらいたい、もっと振り切れまくった最高のゾンビミュージカルありますよと、エロもグロもバカももういらないよってくらい詰め込まれまくってますから胃もたれするくらい大満足できると思いますよ。

まぁそんなところで、なんか偏った作品ばかりになりましたが、自分的には雨に唄えばとかシェルブールの雨傘とかも好きな作品だし当然ラ・ラ・ランドとかも何度も見てるくらい大好きっていう結構普通にミュージカル映画大好きですからね。フレッド・アステアも大好きですし、ディズニー映画も好きだし、っていうちょっとああこういうタイプのミュージカル好きねと思われないように予防線を張ってみたりするやらしい自分に嫌気がさします。そこまで詳しくはないので、まぁどう思われてもいいですよね。
ミュージカルっていいですよね。現実から解き放たれる生命力がね、ミュージカル映画にはありますよ。美しいですね。もっといっぱい良いミュージカル映画見たいですね。

以上です。

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