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平成最後の日

雨がしとしと降っていて
普段と変わらず仕事して過ごしているのに
何故か心はソワソワし、少々楽しい気分でいる。
昭和世代にとっては、人生2回目の改元である。
昭和から平成への改元の時は中3だった。
この時は年末から連日、昭和天皇の様態をニュース速報で見せられ
今回とは違う思いでソワソワしていた。
こう書いては失礼かもしれないが、いつ亡くなってもおかしくない
体温、血圧の数値。
子供たちの間では不謹慎だか「下血」なんて言葉も流行ったわけで
こんな楽しい、ワクワクする気分ではなかったのは確かだ。

あれから30年。
生前退位が認められ、穏やかな気持ちで改元を迎えられて
良かったなぁという気持ちでこれを書いている。
私の勝手な解釈だが、父親が亡くなろうとしているのを
連日ニュー速で報じられているのを見せられていたら
「自分もこうなるのか…」と考えてしまうし
だったら生きている間に退位したいと思うだろう。
こんな楽しい、ワクワクする気分で改元を迎えさせていただき
「ありがとうございました」という言葉しか今は出ない。

言霊というか
色んな意味で「平」に「成」った。
もしくは「平」に「成」ろう。とした30年ではなかろうか。
それは男女、働き方、性的マイノリティなど
色んな所で「多様性」が叫ばれ、少しずつではあるがそれが浸透し
フラットな時代が始まったかな…と最近感じている。
(そんなのまだまだよ!と怒る方もいるかもしれないけどね)
これが本当に浸透し、当たり前になるのが
明日からの「令和」という時代なんでしょうね。

さて、私はもう一度くらい改元を体験できるかしら?

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