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詩と志と祇と詞

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詩であり、また備忘録でもあるようです。このマガジンについてhttps://note.com/cantomro/n/n08dd7c218214  詩の解説はhttps://cant…
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2023年7月の記事一覧

【詩】いてくれる

いてくれるのよ。 生まれてから死ぬまで。 いや、生まれる前から死んだ後も。 心を捧げ、一つ一つを丁寧に、ひたむきに、でも軽やかに 行うと ずっとそこにいてくれていたことに気付くのよ。 決してひとりぼっちではないの。 無限にいてくれるの。 温かく、美しく、愛おしいの。 私は世界の一部分なの。 ↓詩はこのマガジンにまとめています。

【詩】受け取る

頑張らなくても、 こうしなきゃって思わなくても、 こういう自分に変わりたいからこれがほしいって思わなくても、 必要なものやことはすでに目の前にあるので、 気付いて受け取る。 ネガティブなものやことも大事な贈り物。 当たり前のことやものも大事な贈り物。 その中にぴかぴかの綺麗な石が埋まってるかもしれないもの。 私はここにいるだけでいい。 いるだけで全て受け取れる。 私がプレゼントに気付いて受け取ることが、 周りの存在へのプレゼントになる。 ↓詩はこのマガジンにまと

【詩】条件と結果

あまりに短絡的ではなかったか? 「友達なら助けてくれるのが当たり前」 「親ならこうしてよ」 「下請けならこれは呑むべきだ」 「俺のこと好きなら俺の言うこと聞いてよ」 「親に向かってなんだその口のきき方は」 「好きだから付き合ってほしい!」 愛とは条件か? 前者の条件と、後者の結果は、本当に関係のあることなのか? ただ発言した人がそう定義付けているだけではないか? 条件と結果の短絡的な繋がりをばっさりと切ったら、 どんな世界が広がっているだろうか? ↓詩はこのマガジン

【詩】ダンス

あなたの内なる闇が 辛い言葉をたくさん投げつけてくるなら そのコとダンスしよう 意外とカワイイ奴だから ぶきっちょな言葉で傷付けてくるように見せかけて あなたが大好きなんだよ 「ねーキミ、私のことほんとは好きなんでしょ?」 「好きだから離れたくないのね?」 「一緒に踊ろう!」 ぐるぐる、ぐるぐる、 踊って回って 『ぼくはお前なんか嫌いだ』 『嫌いだけど…』 『なんだか踊り疲れちゃった。オヤスミ』 ダンスの後は あなたもそのコを ほんのちょっぴり好きになってるかも

【詩】最善

今、コレが最善なのだ。 背中に黒いねばねばしたスライムが張り付いている。 あるいはそれは小さな頃の寂しい私かもしれない。 それらが重苦しく私の背中に、もしくは私の内に居場所を求めるとき、 それを含めた私まるごとが既に最善なのだ。 Des-durは最もエネルギーの低い調だと言われる。 雪の積もった暗い森の夜を迷いながら歩くような。 マッチがついぞ1本も売れないかのような。 優れた調も劣った調も存在しない。 それがその人のその時に最善だから選択される。 だってふと気付い

【詩】蜘蛛の巣

つかず はなれず 手を出さず 心を静め 波を立たせず さながら菩薩のごとくにして 自然に溶け込み 自然と一つになり 己にひたすら集中し かかるのを待つ ↓詩はこのマガジンにまとめています。

【詩】立ち止まって

木陰に立ち止まって 視界いっぱいの木々がさわさわとゆらめくのを目で感じた 鳥なのか、蝶なのか、何か飛ぶ生き物が 視界をふゅうと横切るのを目で感じた 鳥らしい囀りがいくつもいくつも 響き渡るのを耳で感じた そばで遊んでいるらしい親子の笑い声が からから鳴るのを耳で感じた 空気がすーーと流れていく その動き具合を肌で感じた 虫が肩に乗っている様子を 目や肌で感じた 意味も目的も結論もそこには無いと 全身で感じた ↓詩はこのマガジンにまとめています。