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474 本土西の端 生月島に行き着いた。

福岡から西へ、西へと車を走らせる旅。
最終目的地は長崎県、九州北岸最果ての地でした。

その場所は生月(いきつき)島。九州本土から橋を渡って平戸島に渡り、さらに橋を渡ってたどり着きます。車で自走していける九州北岸最果ての地。その最も北の端、大バエ崎まで車を走らせます。
ちなみに生月島の名前はようやく「行き着いた」のではなく、ようやく「息がつけた」が由来。遣唐使らがここに帰還して「やっと帰国できた」という安ど感から出た言葉が島の名の由来になったそうです。

道の駅から望む生月大橋。

そんな生月島は平戸島との間に架かる生月大橋を渡ることで行き着くことができます。

集落は島の東側に固まり、西側は「生月サンセットウェイ」という一本道が走っていますが集落はありません。日暮れ時には美しい夕日が見られるんだそうですが、残念ながら訪ねたのは白昼。民家もないので夜は星空もキレイだそうです。次は夜間に訪ねたいですね。一本道の道路は草がかなり生していて意外に走りづらかったです。

島に入って15分も車を走らせると北岸の塩俵断崖に到着します。見てわかる通り立派な柱状節理。溶岩は冷え固まってできた地形です。九州の西の果てで、ここで陸地は終わり!といきなり陸が終焉している姿を目にすることができます。

この道路をはるばるたどってやってきた。

さらにその先に行くとたどり着くのが大バエ園地。陸路で行くことができる九州北岸最果ての地です。麓の駐車場から灯台まで250m。最後は徒歩で丘を登り灯台までたどり着きます。

夏の日差しが容赦なく注ぎ続けられる中、坂道を登ってようやく灯台までたどり着きました。こういう日本の端っこ的なところに来ると達成感を得られテンションが上がります。

小さいですが上まで登って東シナ海と日本海の狭間を見ることができる灯台。早速登ってみましょう。

灯台に登れば一面の、青。ただ青しかない景色が目の前に広がります。先の写真に写っている団体の観光客がいなくなり、自分だけしかいない状態になると何とも言えない達成感が心の中に湧き上がってきました。

島の多い長崎県。決して個々の先に島がないわけではなく、船でアクセスする必要がある島々も望むことができます。向こうに見えるのは的山大島。あづちおおしまと呼ばれる風力発電の盛んな島です。

最果ての地をほぼ一人占め。九州の先端も波戸岬のように人が押しかける場所よりはここにいる方が時間がゆっくる流れ、いらない仕事の悩みなど(一時的に)忘れさせる働きがあります。

今回は先端を巡るだけで帰ってきてしまいましたが、先述の通り夕日や夜空のきれいな島。そしてキリシタンが多く教会も存在しているようです。今回は訪ねることができませんでしたが次回は潜伏キリシタン所縁の場所を巡り、一日滞在して星空を眺めるなど、生月島の魅力をもっとより多く感じることができる旅をしてみたいと思いました。







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