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254 一日わずか2往復?! 都会の中のローカル線・和田岬線を行く

GWに行った兵庫県の旅。3月のダイヤ改正で車両が新しくなった和田岬(わだみさき)線に久しぶりに乗ろうと思い、兵庫駅に行きました。

なんだか女の子の名前みたいな和田岬線。正式には山陽本線の支線といって兵庫駅から和田岬駅までの一駅だけの区間を走っています。もともとは山陽本線を敷設する際に港から資材を運ぶために造られた路線であり、かつてはこの先にも貨物用の支線が伸びていました。

さて、それでは久しぶりの和田岬線の旅を楽しもうと思いますが…んん?

今日はGW。祝日です。平日は朝晩に17本、土曜日も12本運転されているんですが、休日は…

2本?!

発車時刻は17:15。もうすぐ発車ではありませんか!

ホームに急ぎましょう!和田岬線専用の改札を抜けてホームへ。ちょっと歩かないといけないんですよね。。。

ホームに到着しました。3月のダイヤ改正で103系が勇退し、207系がその跡を継ぎました。1日2往復しか走らないにしては6両編成と立派です。

先ほど時刻表を見ていただきましたが、平日も17本の列車が走るとはいえ日中は走っていません。これはこの沿線は工場が多く、そこに勤める職員を運ぶ役割に徹しているため。工場が休みの休日に2本しか走らないのもそのためです。休日の2本は休日出勤の人を運ぶために設定されているんですかね…?

通勤客輸送に徹する路線はほかにも鶴見線や、名鉄の築港線がありますね。

車内はご覧のような状態。各車両に2,3人乗っているだけの状態です。こんなんでやっていけるのかと心配してしまうんですが、実はこの路線、立派な黒字路線。平日は1日1万人の乗客がおり通勤客で混雑するようです。

列車が和田岬駅に向けて発車しました。兵庫駅は兵庫区の中心部の駅ですのでマンションなどが並びます。

和田岬駅に近づくにつれて工場が多くなってきました。なお、この近くにヴィッセル神戸のホームグラウンドもあるんですが、和田岬線は試合日に臨時便を出していません。かつてはやったこともあるらしいんですがね。輸送能力が問題もあるようです。

と、話をしていたら3分で和田岬駅に到着してしまいました。この列車は8分後に折り返して兵庫駅に向かいます。

片面1線だけの簡素なホームです。

…って、あれれ?列車が遠くなっていく…!
1日2往復しか走らない列車の「終電」を逃してしまいました。

でも大丈夫です。

実はここ和田岬には神戸市営地下鉄海岸線が走っていて、地下鉄の駅がすぐそばにあるんですよ。

こちらは10分に1本のペースで走っています。

地下鉄もあるのに通勤輸送だけに徹している和田岬線って必要なのか?と思う方もいるでしょう。実際に神戸市は兵庫運河周辺の整備にあたって和田岬線が邪魔になるとしてJR西日本に廃止を提案していますが、JR側は黒字路線を廃止にする理由はないとして拒んでいます。

まぁ。神戸市側としては地下鉄海岸線が想定の3割程度しか乗っておらず大赤字なので和田岬線ではなく地下鉄に乗ってもらいたいっていうのが本音なんでしょうけどね。

休日の和田岬線。都会の中のローカル線を楽しみにお散歩がてら乗ってみるのも楽しいと思いますよ!









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