おまえ、カンディンスキー、好きか?
SAJ2020ではSXSWを意識したミートアップ企画のHiVEも初開催したので、アートとか音楽とか、とにかくスポーツをきっかけにインタラクティブな文化を創る試みをしたんですよね。
で、アートとか音楽とかなにかネタ無いかなと探し求めていたときに出会った松岡智子さんに声をかけて、SAJ2020で初めてライブペインティングやってみた、という様子がこちらで
彼女は2020~21年にはzoom背景で躍進し
2021年秋にはパリで創作活動をして、帰国後の個展も300人くらい来た?のかな。
で、2022年はユハクとのコラボから始まって
3/29からこちらで個展やるようですのでそれはそれで是非に、ということではあるんですが
松岡さんは基本的に抽象絵画でして、自分もその裏側を少し噛んでいる関係で、抽象絵画を中心にここ2年ほど各地でアート、美術館をまわるようになったんです。
おまえ、カンディンスキー、好きか?
で、タイトルのこの話につながるんですが、先日ニューヨークのメトロポリタン美術館でなんかこれ気になるなぁと思って立ち止まってじっくり眺めたのがカンディンスキーの「即興27(愛の楽園Ⅱ)」でした。
まじまじと眺めていると、隣でこの絵をデッサンしていた方から声をかけられまして
「おまえ、カンディンスキー、好きか? おれは大好きなんだよ。もし本当におまえがカンディンスキー好きなら、グッゲンハイム美術館にいくべきだ。あっちにはもっと作品があるぞ。ただ今日は休みだから明日行くといい
」
まあ結局翌日も休館日だったんで行けなかったんですが、そういうおっちゃんに声をかけていただきまして、メトロポリタン美術館で抽象絵画でニューヨークのおっちゃんと意気投合するという、貴重な体験をできたわけです。
カンディンスキーが好きかはともかく、レベルの高い抽象絵画ってなんだ?という話
抽象絵画の良し悪しってなんだ?という話はむちゃくちゃ難しいと思うんですよね。特に自分、絵心あるわけではないし。歴史を知っているわけではないし。
ただ、その中でここ2年ほど様々な絵を見てきた中で、わかったことが2つあって
1、抽象絵画と言えど、何かを描いている(そしてそれは「人の何かを描いている場合」と「自然、風景の何かを描く場合」とのどちらかであることが多い)
2、良い(評価されている)抽象絵画は、無駄が少なく、見ただけで誰の作品かわかる独特の技術、アート性がある
この2つなんですよね。結局。
良い(レジェンド級の)具体例
モンドリアンって、風景画を究極的に抽象的にしたらこうなった。という理解をしてます。で、誰でもわかる。1年前モンドリアンの名前を知らなかった自分でも、次見たら、これはモンドリアンって絶対わかる。
一般の抽象絵画
一方で、ルーブルの催事場で行われていたアートフェアはインディーズのいろんなアーティストが出展できる場であり、有象無象色んな作品がありました。
端的には「ごちゃっとしてる」
パリの現代アート展・FIACに出展されていた作品
そして、もう少し精査された作品だけ展示できるアートフェア(FIAC)もパリで同時期に開催していて、そこだとこんな感じ
ぱっと見て誰のものかわかる、まで行かないんですが、色や形がある程度整理されている。「なんとなく」だけで描いていない。素人目にも、なんとなく、違い、があるように見えてきたのでした、
ニューヨークのチェルシー地区で、良さそうな抽象絵画を扱っているギャラリーを物色
そんな感覚を持ちながら、ニューヨークの現代美術のギャラリーが並んでいるチェルシー地区にお邪魔して、いくつかギャラリーを物色していたところ、こんなギャラリーを見つけました。
ここの展示だったら、勝負できるのでは?と、素人目に思ってしまったのが2週間前です。
SAJ2022が終わったらちゃんと連絡とってみようと思います。
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