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#18 待てない社会、ワレモノの価値〔Circular Café〕

2022年4月21日 @online
第2回 Circular Café 

今月の Circular Café は、
élab さんのテイクアウト商品の
パッケージ問題(プラ)をどうするか
というトピックについて。
お客さん、シェフ、業者さんなどが集まり、
それぞれの視点から意見を出し合う。

今回は、ガラス瓶の製造販売をしている会社「大川硝子工業所」の代表の方が来てくれる回だった。

その中から印象的だった部分をピックアップ。


待てない社会

瓶の容器に入れる商品のアイディアとして、
"待つ楽しみ" という要素が入っているものが
挙がった。

それに対してある参加者が、
待てない社会に、待つ楽しみを与えられる商品っていいね」
と言った。

"待てない社会" という言葉は初めて聞いたけど、
表現が的確すぎてスッと入ってきた。


少し話は逸れるが、
情報化社会で生きる現代人は集中力が低下している
という話をどこかしらで聞いたことがあるだろう。


それによって、身近なエンタメに変化が起こっている。

□ 音楽
 曲のイントロの平均時間が、昔と比べて短くなっているらしい。
□ ドラマ
 1時間のドラマに比べて、15分の朝ドラが見られる割合が高くなっているらしい。
□ 動画アプリ
 tiktok が人気だったり、YouTube では ショート動画の機能が出たりしている。


因果関係の矢印が際どいものもあるが
それは置いといて、たしかに現代社会は
"待てない社会" になっている。


ワレモノだからこそ、こどもに触らせる

瓶に、プラスチックの利便性に劣らない価値を持たせることはできる。

1つは、ファッションとしての価値
瓶を持つのが1つのファッション、という考え方。

「地球に負荷をかける行動はしてはいけない!」
って思いながら生活するより、
「こっちの方がおしゃれだから。という選択をし続けたら
実は環境に優しい生活になっていた」
の方が楽しめていい。

これは、瓶に限らず、エシカル消費においては大切な要素だと思う。


それの他に、こども教育の価値もある。

瓶はワレモノだから、こどもの手の届かないところに置くんじゃないの?
と思っていた。
しかし、ワレモノだからこそ、モノを大切にする心を養うことができるとのこと。

たしかに、割れにくくて捨てやすいプラスチックには、その役目は合わない。
この観点での価値は、言われるまで考えたこともなかった。


おわりに

人と話すことで、1つのものを多角的に見ることができる。

常識に捉われずに思考を広げるには、人と話すのが効果的なのかもしれないと思った回だった。

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