#18 待てない社会、ワレモノの価値〔Circular Café〕
今月の Circular Café は、
élab さんのテイクアウト商品の
パッケージ問題(プラ)をどうするか
というトピックについて。
お客さん、シェフ、業者さんなどが集まり、
それぞれの視点から意見を出し合う。
今回は、ガラス瓶の製造販売をしている会社「大川硝子工業所」の代表の方が来てくれる回だった。
その中から印象的だった部分をピックアップ。
待てない社会
瓶の容器に入れる商品のアイディアとして、
"待つ楽しみ" という要素が入っているものが
挙がった。
それに対してある参加者が、
「待てない社会に、待つ楽しみを与えられる商品っていいね」
と言った。
"待てない社会" という言葉は初めて聞いたけど、
表現が的確すぎてスッと入ってきた。
少し話は逸れるが、
情報化社会で生きる現代人は集中力が低下している
という話をどこかしらで聞いたことがあるだろう。
それによって、身近なエンタメに変化が起こっている。
□ 音楽
曲のイントロの平均時間が、昔と比べて短くなっているらしい。
□ ドラマ
1時間のドラマに比べて、15分の朝ドラが見られる割合が高くなっているらしい。
□ 動画アプリ
tiktok が人気だったり、YouTube では ショート動画の機能が出たりしている。
因果関係の矢印が際どいものもあるが
それは置いといて、たしかに現代社会は
"待てない社会" になっている。
ワレモノだからこそ、こどもに触らせる
瓶に、プラスチックの利便性に劣らない価値を持たせることはできる。
1つは、ファッションとしての価値。
瓶を持つのが1つのファッション、という考え方。
「地球に負荷をかける行動はしてはいけない!」
って思いながら生活するより、
「こっちの方がおしゃれだから。という選択をし続けたら
実は環境に優しい生活になっていた」
の方が楽しめていい。
これは、瓶に限らず、エシカル消費においては大切な要素だと思う。
それの他に、こども教育の価値もある。
瓶はワレモノだから、こどもの手の届かないところに置くんじゃないの?
と思っていた。
しかし、ワレモノだからこそ、モノを大切にする心を養うことができるとのこと。
たしかに、割れにくくて捨てやすいプラスチックには、その役目は合わない。
この観点での価値は、言われるまで考えたこともなかった。
おわりに
人と話すことで、1つのものを多角的に見ることができる。
常識に捉われずに思考を広げるには、人と話すのが効果的なのかもしれないと思った回だった。
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