【シリーズ「5年の節目に」その1-A:アート表現で高齢者支援】
こんばんわ。こんにちは。桃生かのこです。
今夜から数回にわけて、シリーズ「5年の節目に」というのをエントリしてみることにしました。
しんみりしたり、ちょと苦しくなったり、そういう部分もありますが、基本前向きなつづりです。むしろクスっと笑えることもあります(^-^)
この〔その1-A〕は、明るめネタですが、気分が揺れやすい方は、夜ではなく、お昼間にご覧ください。または、こちらのシリーズは避けてスルーしていただくことをおすすめしておきます☆
では、どうぞ〜♪
は〜い。
今日は、こんなものを用意しましたよ〜。
紙皿と、黄色フェルトを丸く切ったのや黒画用紙をいろんな形に切ったの。
今日はコレで遊びまーす。
たとえば。
こんな感じや、
こんな感じはどうや?(笑)
うん、これもいいね♪
*
はい。これは、お手製の福笑い〜。
わたくし桃生は、4年ほど前まで、月に一度しごとで某県に行っていました。
当時暮らしてた横浜から東京駅を経由して新幹線でビューンと。
仲間と連れだって、高齢者施設でアートセラピーを提供していたのです。
一般成人が対象のアートセラピーでは、クライエントさんやワークショップの参加者さん自らが素材を自由に用いますが、高齢者の場合は手指の機能や障害も考慮する必要があります。
そのため、具体的なテーマを設定して、素材も少し手を加えて持ち込みます。
最初の写真のは、寅さんの顔のパーツと土台を準備したものです。
寅年の正月バージョンでやりました♪
これがすこぶる楽しくて〜。皆さん一所懸命!
あ〜でもないこ〜でもないとパーツを置いたり外したり置いたり……。
指の動きが不自由でも、気分が乗ってくるとヨイヨイ♪と楽しまれます。
( ´ ▽ `)p|(コレはどうじゃろか?)
わたしも、サンプル作成で、あーでもないこーでもないとチャレンジします。
実際つくってみて分かることもたくさんあるのです♪
本番では、上の写真よりパーツの種類もバラエイティに飛んだものをそろえ、
こんなかんじになりました〜。
(太い眉と眼の大きさが違うのがポイントよ♪)
(トラに眉はあったのか? とか愚問よ♪)
うーん、ちょと物足りないね。もう少し手を入れて……
こんなかんじになりました〜。
(頭の上のヒモは、壁掛け用に付けます♪)
ちなみに、参加されたジイちゃんバアちゃんたちの傑作(一部)はこちら!
素敵でちょ〜〜〜〜(笑)
黒目に白眼球のトラ! 唇ぽっちゃりの寅!
*
簡単「福笑い」で、いろんなトラさんたちが生まれ p(≧∇≦)q
たくさんの笑いも生まれます o(^▽^)o
ときには、表情に出せない方もいらっしゃいます。
けれど、自分の作品に思い入れが出てきて、ず〜っと自分の作品を見つめていたりします(笑)。
普段はジッと座ってられない方が、ワークの時間いっぱい熱中されることもあります。
手指がうまく動かず、最初のころはスタッフに手伝ってもらってた人が、気がついたらどんどん自分で素材を選んで作業を進めたり……
あげくに、「何色の○○がほしい」など、素材の注文すら承るハメになることもあります(笑)。こうなるとスタッフは大忙し(笑)。
わたしたちスタッフの方が、人の創造の力に驚かされて学びも多いです♪
ワークはこれで終わりません。
ゆっくりと、おひとりずつ、お名前を付けていただきます。
自分の生み出したトラさんにお名前を付けていくうちに、
それぞれの方のなつかしい思い出話が語られたり、
おしゃべりは難しいけど、お気に入りのところを指して訴えたり(笑)。
作ったあとの語らいが実に楽しい〜♪
細かなパーツなどを準備するのが苦手なわたしは、自分がリードする番になる日は前夜から仕込み朝までかかることも多々。汗
ほぼ徹夜同然でバッタバタ子で新幹線に飛び乗ることも多々ありました。
ゼーゼー。
それでも、ワーク終了したあとは毎回、喜びとあたたかさにつつまれます。
心地よい疲労とともに場をあとにし、次もがんばるぞ〜となるのです(^-^)
こうやって毎月1回。約4年間。居住地からほぼ1日かがり。
そして、5年前の3月11日。忘れもしない金曜日。
わたしは朝っパチから気分が悪く、mixiに暴言を書き投げ(懐かし!)
月イチのセラピーグループのために、東京駅に向かいました。
〔その1-Bに続く〕
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#福笑い #アーツセラピー #高齢者支援 #5年の節目に