かのこのにっき_2015-01_05

#かのこのにっき

@15-0110

昨日(※)に引きつづき、目覚めてからも残照のような記憶が残る夢をみた。ストーリーは無くて奇妙だけれど、甘い夢。甘ったるい空気感。昨日と一転、官能めいていて。重力に引っ張られるままに。体をゆだねて。けれど、トゲトゲしさも残っていて……。

思い返せばエロティックというほどではなかったようだが、なぜか甘ったるい香りが充満しており、ふんわりでは無くジットリした布団みたいなものに包まれていた。安心していた気もする。一方で何かを睨むような尖った気分も存在してて……。
さらに憶い返してみると、わたしは誰かに抱かれていた、ような気もする。……誰だ? わたしをジットリするくらい抱いてくれてるのは、誰なんだー。(むずむず)

夢の中に姿かたちがクッキリしないものが出てくるのは、わたしの常だが、この時ばかりはクッキリさせたくて、顔つきは平常のまま(と周囲に見えていたかどうかは不明だが)必死に頭のウラで「わたしを抱いていた(かもしれない)誰か」を思い出す午後のひととき。甘い香りの中でわたしが包まれている……匂いを感じる……

と、次の瞬間、ふと過去の夢が蘇った。

ある日、友人たち少人数で、軽やかなおしゃべりをしつつ和んでいた。ひといき楽しみ盛り上がり、一段落したあたりで、友人の一人がツカツカあたしのところに寄ってきて、尻を向けた。

……な、何っ?!


ブッブブーっ!


へ? へ?!……屁っ?!

く、腐っ〜……臭っ〜〜!!

と、その瞬間に目が覚めた。夢かぁー。

それにしても、夢の中で「匂い」を感じていたなんて。初めてかもしれない。目が覚める直前に「臭っ〜〜」と声に出していたような気もする。ていうか、初めて夢の中で匂いを感じた、そのブツが「屁」ってどうなのよ。しかも、わたしに向かってダイレクトに匂いを被せてきやがって……

とかなんとか。肝心な今日の夢、わたしを抱いていたかもしれない人のクッキリ姿は明らかにすることがないまま、気づいたら夜に。
もうすっかり今朝の夢の記憶は薄まった。数年前もの夢の記憶に押し消されてしまうなんて。恐るべし「屁」のチカラ。

あーー!久しぶり〜に甘ったるい夢だったのにーーー!!


※昨日の夢:1/9に見た夢。恐怖を感じる夢だった。こちらのノート中ほど以降に記録。


@15-0111

過去の書きもの整理がてら、2014年のBD記念ひとり企画で書いたテキスト(note限定)を改めて読む。「BD記念」とは誰でもなく「わたし」の誕生日記念。記念すべき日に、自分のためのテキストをおっ広げ、加えて希望者にはプレゼントを送っちゃうという、自己顕示欲が満載の恥ずかしい企画である。

その中のひとつ、親父のことに言及したテキストを読み返しながら、なんだかしみじみしてしまった。つい2、3カ月ほど前にはまだ、あの地に暮らし、わたしの未来はいよいよ廃れる一方かと見通しを全く立てられないでいた。突破する最終的な背押しになってくれたのは、一時的にせよ「住まい」が得られる流れができたこと。奇跡としか言いようのない展開があり、わたしは「生かされているなぁ」なんて感じで、全世界の見えない何かに深い感謝の意が湧いたものだ(3割増)。

季節はもう秋も終わりに近づく頃で、12月中か遅くとも年内に移転目標を掲げていたギリギリだった。それからドタバタと準備が始まり、勢い上京し(再々上京)、新たな暮らしをスタートした。まだまだ再スタートの準備が十分ではない、むしろ、これからイロイロ整えなければという段階で、いずれにしても見通しが立っていたわけではない。

2年ぶりの大都会で、以前のようにやっていけるのか、この2年でわたしは想定外に“老けて”しまって体力もガタ落ちで、自信もそんなにあるわけではなかった。なにしろ3度めくらいの“大台”まであと数年というお年頃。正直こんないい歳こいてやるようなチャレンジではない。それでも、人生最後の大きなチャレンジになるだろう「15年来の夢」の現実化のために、なんとかえっちらおっちらやってゆくしかないね……などと、もうしばらく立ち降りることもないであろう空港の搭乗口近くで一息ついていたら、電話が鳴った。

父がデイケアでお世話になっている施設の職員さんからだった。イヤな予感がした。予感は的中。父の耳だれが悪化しているようで薬をさすことが出来ないので、医者に診てもらってほしいとの連絡。

………………。

絶句。よりによって。十数分後には飛び立とうとしているタイミングで。ここにきてコレかーーーっ。途端に頭ん中がぶるぶるして、全世界の見えない何かに深い怒りの念が湧いたものだ(3割増)。

しかしわたしは(表向き)冷静に応えた。間もなくこの地を立つこと。その場所は東京であること。なので、すぐに対応出来ないこと。取りあえず到着が夜間になるので明日折り返し連絡するという約束をし、父の現状を再確認し、母には通さなくてよいことも伝えた。
母はこの時点でまだヒザ手術後の入院中で、予想としては退院まであと10日ほどあったはずだ。ここで「どの場所に立つのか」を知らせたくなくて、自分で処理することに決めた(実は母はわたしの居場所を知りません。爆)。

頭ん中のぶるぶるは治まったが、胸の奥が重い。いよいよ飛び立とうとする機内から、窓越しに見えるいなかの風景(夕方遅くでもう暗かったけど)をボンヤリ眺めつつ、なんとか再スタートを無事に迎えたいと、そこに集中する……ことができなかった。

いったい全体わたしがなにをしたって言うんですか神様仏様キリスト様……

お飲物は何になさいますか?

キャビンアテンダントの声かけが、わたしを「ここ」に戻してくれて、ありがたかった。

(1/13に続く〜)


※しばらくアプリ経由でエントリを強いられそうなので、3〜4日分ではなく、1〜2日分をチマチマとアップしてみることにしました。


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