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【カラオケ教室】

【カラオケ教室 その1】
90歳の母が「あなたカラオケに行ったことある?」と20年くらい前から年に数回つぶやくので「カラオケ?なんで?行きたいの?歌いたの?」とたたみかけると母は「どんな所かなと思て。」今まではここで会話は終了していた。
カラオケは1970年代からあったような気がする。私は大学を卒業して20代後半に水泳仲間の飲み会でカラオケに出会ったが、当時歌える曲がなかった。今も数曲くらいかもしれない。その後カラオケに行ったのは67歳の今までに合計15回くらいだと思う。時々つぶやいていた母が、この頃は月1回くらい「いつカラオケ行くの?」と言うので
しぶしぶ重い腰を上げた。カラオケボックスや
スナックの昼カラオケの値段を調べていると、
市のサークルの中に[カラオケ◯◯会]無料体験あり月2回 3千円。これにしよう!
7月 母をつれて「いざ!カラオケ無料体験」
場所は市の教養センターだったが、当日の朝
「先生の教室に変更になりました。」と連絡が
あった。ただ歌うだけだと思っていたが、
先生がいるのか?そこは昭和の塾みたいだった。横4人5列の教室に15人のジジババが正面のモニターに向かって座っている。私と母の席に、
・今年の予定表 ・舞台発表会プログラム・演歌『雨あがり』の楽譜、歌手の田川寿美も知らない曲も知らない。先生の電子ピアノで発声練習、
その後ひたすら同じ曲を歌う(10:00〜11:30)
母はほとんど口が回っていない。へー!
こんな空間がに存在しているんだ。呆然と楽譜を見つめながら、私はもう来たくない!と思う。
しかし母は「発表会を見てからやるかどうか決める。私は1人じゃ歌えないけど、あなたは出るんでしょ?発表会。」まだ1回目の無料体験なのに
勝手に決めないでほしい。恐るべし90歳。
発表会とは9月に生涯学習センターのホールであるみたいだ。7月・8月は無料!さて どうする9月。

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