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石橋叩き割る系人間が体調不安で悩んだ時にやってること

石橋を叩き割る系人間、鹿の子です。

同じ系統の父は幼い頃、横断歩道を渡る時は

「右を見て左を見て車が来ないか確認してから渡る」

を忠実に守っていたものの、

「左を見ているうちに右から車がすごい勢いで来ていたら踏み出した瞬間に轢かれてしまう…」

という恐怖から無限左右確認地獄に陥っていつまでも横断歩道を渡れなかったそうです。ね、石橋叩き割ってるでしょ(しかもマジで物理的に前に進めなくなっている)。

私はそういう部分をしっかり遺伝で受け継いでいます。「(行き過ぎた)心配性」というやつです。
多分私と父以外にも、こういう人は地球上にそこそこいるんじゃないかと思います。

そんなデリケート人間たちに人生史上最大級の危機が訪れました。パンデミックです。

どこへ行こうにも何をしようにも付きまとう感染の恐怖。小学生に使われる消しゴムの如く、精神的に消耗する日々です。

しかしこの鹿の子、伊達に20年間石橋割ってません。
最近になってようやく
「えっ自分で自分の進路を叩き割ってたらどこにも行けないじゃん」
ということに気が付きました。
特に、自分の体調の変化というトピックに関しては。

今この瞬間にも、自分が「(無症状の)感染者なのではないか」と不安に思う方がたくさんいるのではないかと思います。
お役に立てるかは分かりませんが、私が最近意識している「叩き割らない方法」を、備忘も兼ねて記しておきたいと思います。

そもそも、なんでこんなに不安になるんや

「自分の体調」というトピックには、叩き割り系人間の精神を刺激する要素がたくさん隠れています。

・そもそも身体症状を言語化するのはとても難しいということ
・言語化しても主観的な感想になってしまうので、状況が他人と比較しずらいこと
・「自分の体」という最も身近な存在なのに、いざ不調になると内部で何が起こっているのか自分では知りようがないという事実

例えば私が「熱っぽい」と感じたとして、それはインフルくらいの熱っぽさなのか、夏バテくらいのものなのか、現状を自分の記憶と比較するだけでも結構難しく感じます。

ましてや他の人の「熱っぽい」が、私の「熱っぽい」と同じものとして扱えるのかというとかなり微妙です。
ネットで「熱っぽい」と検索してみても、

「今すぐ病院に行ってください」

という意見から

「家で休んでりゃ治りますよ」

さらには

「自分はそんくらいなら会社行きますね。騒ぎ過ぎでは?そもそもこんな質問してる暇があるなら休めばいいのではないですか?そういう自己管理意識の低さが今回のような不調を引きおk

という意見まであります。
ネットで知らない人とやり取りするときの言葉遣いには気をつけましょうね。お前は質問者のクソ上司か。

心配すればするほど、人の意識は「不調」にクローズアップしてより敏感に患部の変化を探し出します。

「ちょっと喉乾燥するかもな」は「やっぱ喉痛いわ」になり、やがては「呼吸が苦しくなってきた…!」になるかもしれません。
そういう精神状態は「パニック」です。冷静な判断なんか無理です。

こうなってしまったらまずは出来るだけ早く自分がそういう異常事態になってしまっていることを自覚し、幽体離脱してそんな自分を天井から見下ろすように、思考を深追いせず傍観しています。

そうやって「やってんねぇ」みたいなスタンスで自分を見下ろしながら幽体としてご飯とか食べてると、症状がそこまで重くない場合いつの間にか忘れています。お試しあれ。

いやそんなこと言われても無理なんですけど!?という場合は、思考ではなく行動に意識を向けています。

やった方が楽になったこと

1 寝ちゃう
ヒーリングサウンド、ナイトヨガ、興味の湧かない文章を読む、あらゆる手段を使って入眠します。
体調が悪いなら休んだ方がいいし、実際何でもないなら思考をシャットダウンした方が寿命のためです。
起きたらすぐに体調のことを考えるのはやめましょう。
起き抜けはまだいろんな感覚が鈍いので症状が治癒したように感じやすいのですが、それに喜んでると目が覚めてくるにつれいろんな不調が再燃することがあり、その場合間違いなく絶望します。
起きてすぐやることを決めておいた方がいいかもしれません。

2 病院に行く or 今は行けないならなるべく早く予定を立てる
自分でいくら考えてもググっても、自分の身体・症例を専門家が見て下す判断には基本的に勝りません。
結果はどうであれ診断が下れば次に何をすべきかが確実にはっきりします。

絶対やめといたほうがいいこと

1 ググる
何度か既に言ってしまってますが症状をググって病名を知ろうとするのは駄目です。
どこで調べようとどんな言葉を入れようと結局得られるのは、推測+「病院行け」のみです。その間どこまでも時間と自信は奪われます。駄目です。
身体が死ぬ前に心が死にます。命のため、やめましょう。私たちの求める「救い」は画面の中ではなく病院にあります。これだけが事実です。

以上。

宗教みたいになってしまいましたが、まとめると

恐怖の堂々巡りに自ら執着しようとしていることを出来るだけ早く自覚すること

そして

その考えから意識的に自分を引き離し距離を置いて、なるべく早く病院に行くこと

が一番でした。

とはいえ怖いよね…もうなったらその時だ!仕方ねえ!って思うのも大事な気がしてくるね…

みんな幸せに生きようね、生きてこれから楽しいこといっぱいしましょう。

追記

仮に私の、あなたの体が望ましくない方向に変わってしまっても、誰も悪くないことを忘れないようにいたいと最近よく考えます。叩き割り系はそういう時、ついつい「あの時この場所に行ったから」、「この人と会ったから」…と考えてしまうのでしょうが、そもそも体調を崩すことは、悪いことじゃない。そこには善も悪もなくて、ただ1つ必要なのは身体への労わりです。

あなたは悪くない。私が言い切ります。だから、安心して今日は眠ってください。こころと身体を、お大事に。




スキすると鹿の子の無責任占いがついてきます