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秋の河原で栗きんとん
栗きんとんと言えば、お正月のお節料理のアレを思い浮かべるのだが、それとは違う岐阜の郷土菓子で栗と砂糖のみで作られる和菓子があることを友人から教えてもらった。
調べてみると、首都圏で購入できる唯一の店舗というのが近くにあることがわかり、秋の味覚を訪ねて行ってみることにした。
買ったら近くの公園で川を眺めながら食べようか、と計画を立てる。その公園にスタバがあることは知ってるので、抹茶ラテを買って野点風なんてどうだろう?
となればあれがいるよね、と昔茶道を習ってた時の懐紙と黒文字を準備。使うのは何十年ぶりだろう。
お店はいわゆるデパ地下的な一帯の中のほんの小さなスペースにあったが、切れ目なくお客さんが並んで賑わっていた。
ショーケースをのぞいてみると真っ先に目に飛び込んできたのはモリモリのモンブランケーキ。栗きんとんの老舗はいくつもあるらしいが、ここは和菓子も洋菓子も作っているのだ。
モンブランにめちゃくちゃ惹かれたが、このあと川沿いの公園で食べるには難易度高そうである。
練り切りなど美味しそうな和菓子もいくつかあって目移りしたが、公園用には栗クリーム大福を選び、当初目的の栗きんとんは持ち帰り用に2個入りの小箱を購入した。
そこから徒歩で公園に移動し、予定通りスタバで抹茶ラテを購入。
今日は天気も良く10月に入ったとはいえ蒸し暑い陽気、日陰のベンチはあらかた埋まっていたが、ちょうど川を見下ろせる木陰に良いベンチを見つけた。
おもむろに懐紙と黒文字を用意して、なんちゃって野点スタート。
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断面の写真を撮り忘れたが、栗クリーム大福は中心部に栗きんとん、その周りがクリーム、外側が栗味の求肥で包まれている構造になっている。食感は雪見だいふくに近く、クリームと栗の風味が口の中で溶け合って、これは和菓子のモンブランといえるだろう。美味でございました。
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そして当初目的の栗きんとんがこちら。
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口に含めばほろほろと、上品で落雁のような慎ましさと栗のしっかりとした味わい。これぞ秋の始まりに相応しいお菓子と言えるだろう。
なにやらnoteでクリエイターフェスだそうである。
勢いで、今月毎日更新に挑戦してみようかと思っている。
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