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【連句コラム1】百韻から歌仙へ

連歌〜俳諧の時代、百韻(発句から挙句まで一巻を百句で構成する形式)が正式な形体でした。しかし時代とともに俳諧が社会の下層にまで広がってくると、家業もあるしそうそう時間をかけていられなくなりなりました。
それで句の数としては百韻の約三分の一にあたる三十六句歌仙形体が盛んになり、芭蕉が率先してこの形体を芸術的に完成して以後、俳諧の主流となりました。

歌仙の構成

表六句
発句
脇句
第三
四句目
月の定座
折端おっぱし

裏十二句
折立おったて
二句目
三句目
四句目
五句目
六句目
月の定座
八句目
九句目
十句目
花の定座
折端おりはし

名残の表十二句
折立おりたて
二句目
三句目
四句目
五句目
六句目
七句目
八句目
九句目
十句目
月の定座
折端おっぱし

名残の裏六句
折立おったて
二句目
三句目
四句目
花の定座
挙句


次回の連句遊びvol.2は、歌仙のさらに半分の半歌仙(十八句)にしようと思っています。


〈参考文献〉「連句辞典」東明雅、杉内徒司、大畑健治 編


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