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ノリタケの森

今日は、名古屋駅から徒歩15分の「ノリタケの森」に行ってきました。駅近ということで気軽に行ってみたら、ランチも含めて2時間以上滞在してしまいました。

ノリタケは、家にあった白いティーセットのイメージがあるくらいで殆ど知識はなく、そもそもノリタケが則武という地名であることも知りませんでした。
まずはウェルカムセンターでノリタケの歴史をざっとお勉強。ノリタケもTOTOも、知人のお子さんが通ってた森村学園も、同じ森村市左衛門という創始者から生まれたというのはまったく知らなくて驚きでした。

その後有料エリアのクラフトセンターへ。こちらは大人の工場見学、ボーンチャイナの製造工程を見ることができます。
ボーンチャイナの原料は、骨灰、長石、カオリン、粘土、というところから、原型製作→成形→締焼き→施釉→釉焼き→絵付け→絵付け焼成→金仕上げ→金焼成→品質検査、という工程を実際の職人さんの作業やビデオで見学できます。

ボーンチャイナの原料


ボーンチャイナは透光性があるというのも、そういえばそうだなとあらためて認識。

「硬く焼き締まった磁器は光が透けて見える「透光性」があります」
「ノリタケでは平筆を使った絵付けをします」
なるほど!イメージあります


絵付け体験もできますが、今回はパスしてノリタケミュージアムへ。こちらが圧巻でした。

まずはディナーセットのフロア。

ディナーウェア製造の決意
1894(明治27)年、ディナーウェアの製造を決意するとともに洋食器に相応しい「白色硬質磁器」の開発に着手した。
(中略)
しかし、25cmディナー皿の製造に大きな問題が発生した。どうしても皿の底が平らにならず、形の揃ったディナー皿が出来なかった。新たな苦難の始まりであった。
(中略)
1913(大正2)年、長年製造に苦しんだディナー皿がついに完成。翌1914年、日本最初の白色便質磁器ディナーセット「SEDAN(セダン)」を米国へ向けて輸出しはじめた。
ディナーウェア製造の決意から実に20年にわたる苦難の歳月が経過していた。

ノリタケミュージアム
日本初のディナー皿(レプリカ)

フロアには様々なディナーセットが展示されています。

そもそもディナーセットとは。

ディナーセットとは
ディナーセットは同じ材質、同じデザインで統一された洋食器揃えを指す。
1533年、イタリア・ファイレンツェの名門メディチ家のカトリーヌが、後のフランス国王アンリ2世に嫁ぐ際、多くの料理人とともに食器類やナイフ、フォークなどを使う新しい食事作法を持ち込んだことに始まる。

ノリタケミュージアム

今当たり前に存在するものにも、「始まり」というものがあるんですね。

ディナーセット

ディナーウエアの数々、圧巻です。

こういう名称を知るの楽しい

次はオールドノリタケのフロアへ。

芸術品が並びます。
面白いと思ったのは「ゲームセット」という名前。

金絵金盛動物紋ゲームセット

ゲームセットとは、ヨーロッパの王侯貴族たちが狩猟を楽しむための城館に備えていたことに由来する名称。
ゲームとは狩猟を意味し、食器のデザインには狩猟の対象となる動物がモチーフとして描かれている。

ノリタケミュージアム

そして美し過ぎるデザイン画。

じっくりたっぷり見学して眼福かつ勉強になりました。

その後併設カフェでランチをいただきました。写真は食後の紅茶をノリタケの器で。美味しかったです。

ノリタケの森はその他、昔の赤レンガ建物など、どこを切り取っても絵になる映えスポットでした。

雰囲気のある赤レンガ
黄葉が綺麗
煙突モニュメント クリスマスバージョン
空が青過ぎる
ふかふかの芝生で落ち葉が気持ち良さそうにお昼寝中

天気も良く、散歩も気持ちの良いノリタケの森でした。



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