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「喉の違和感」との闘いの記録

これは私の十年に及ぶ「喉の違和感」との闘いの記録である。
この闘いはまだ終わっていない。
どこかの誰かに共感してもらえたら幸いである。

発端と思われるのは、十年前。胸の辺りに違和感を覚え、受診したら逆流性食道炎と診断された。胃酸を抑える薬を処方されて一旦症状は治まった。

それから2年後、更年期真っ只中に突入し、様々な不調に見舞われた。不眠、浮遊性目眩、閉所恐怖など自律神経系の不調に悩まされた。
中でも不可解で不気味だったのが「喉の違和感」だ。喉に何かある感覚がずっと続いていた。
耳鼻咽喉科で診てもらうと、実際に喉にポツと小さな肉芽が生じていた。胃酸の逆流の刺激でそういうものができることがあるらしい。大学病院を紹介してもらい、強めの胃酸を抑える薬を処方されながら内視鏡で観察を続けた結果、6週間でもう来なくていいですよと言われた。
肉芽は消えたようなのだが、喉の異物感はまだバリバリ残っていた。先生にそう訴えると「喉というのはそういう感覚を記憶してしまうところがあります」などと言われた。

更年期障害が酷いので、漢方内科にかかった。そこでは加味逍遙散をはじめ様々な漢方を処方されたが「半夏厚朴湯」も長く飲んだ。
ストレスが原因と思われる喉の異物感を「ヒステリー球」などと呼び、半夏厚朴湯はこれに効くとされている。これはもう他の科でも喉といえばこれという感じで処方され、どれだけ飲んだかわからない。結果として全く治らなかった。

その後、胃酸の刺激説に従い、胃酸を抑える薬を延々飲み続けながら、どうしても治らないのでまた耳鼻咽喉科に戻った。
ここの先生は研究熱心で、色々試してくれるが患者をモルモットにしてる感半端なかった。でもこちらも治したいという一念で何でもやってみますという意気込みで臨んだ。
ここから大迷走が始まる。
まずはやっぱり胃酸でしょ、ということで強めの胃酸を抑える薬。変化なし。
次にBスポット療法。慢性上咽頭炎に効くとされる。塩化亜鉛を染み込ませた綿棒で上咽頭を擦るという治療で、原因不明の症状がこれでよくなる事があるとされる。長く続けたが変化なし。
次に歯の被せ物の金属のせいではないかという疑いが持たれる。先生の最新研究らしく研究費で落とすからと、タダで髪の毛から体内の金属を測る検査をしてもらう。(この為には髪の根元部分を採取する必要があり、美容院で目立たないように切ってもらった)
採取した髪はアメリカに送り検査された。結果の紙と紹介状を持って歯科に行くよう言われた。指定の歯科医院でレントゲンを取り一通り診てもらったが、今特に剥がさなきゃいけない被せ物などはないとのことだった。
髪の検査の結果では、体内にいくらかの水銀があるということだった。いつ入ったかはわからないし、今すぐどうにかしなきゃいけないものでもないらしい。
言われたことは「免疫力をあげなさい」だった。
免疫力を上げるにはどうすればいいのか質問すると、ネットなどで手に入る枇杷の実を勧められた。
家に帰って検索してみたが、これってトンデモでは?医者がこういうの勧めるの?とげんなりしてしまった。
その後もとの耳鼻咽喉科に戻ると、件の歯科医院からなんの報告もないとご立腹だった。
免疫力を上げろは度々言われるようになる。ヨーグルトでもR1でも何でもいいから時々種類を変えながら続けなさいと。あとサプリも勧められた。でもこれは患者さんに勧めても結局高価なものは続かないんだよね、とのこと。先生自身は月5万くらいサプリを飲んでるらしい。私には無理です。大人しくヨーグルトを食べ続ける。
その後、どういう話の経緯だったかもう忘れてしまったが抗生物質を保険の範囲を超える量飲むことになった。
結果変化なし。
次に、きっと鉄分不足だッということになり、鉄剤を処方された。
変化なし。
ついに先生からセカンドオピニオンを勧められるに至り、最後に念の為別の先生に内視鏡で診てもらって喉に何も障害物が存在しないことを確認して、耳鼻咽喉科とさよならした。

ずっと胃酸を抑える薬を処方し続けてもらってた医院で、全く治らない話をすると、これはもう心療内科の領域、と言われた。
自分が「困った患者」になってる感で情けなくなる。

ついに心療内科の門をくぐった。
ストレスが原因の喉の違和感ではなく、喉の違和感が原因のストレスだ。
うつでもないのに抗うつ剤を処方された。その晩、一錠飲んで具合悪くなり、翌日再受診して胃腸薬を処方されたがまたしても身体に合わなくで踏んだり蹴ったり。それでも藁をも掴む気持ちで、抗うつ剤はやめて漢方を処方してもらいしばらく続けた。
そしてふとこれじゃない感に気づき心療内科をやめた。

いつしか更年期は過ぎ、他の色々な不快症状は消えたのだが、喉の違和感だけは残った。
諦めきれずに漢方内科に再び通ったが、結局薬を飲んで治るものではないという結論にようやく至った。

外科的にも診てもらおうと整形外科にも行った。ストレートネック気味ではあったが、喉の異物感云々は整形外科じゃないでしょって感じだった。解決せず。
整体にも行った。3箇所目で信頼できる先生を見つけたが、3カ月通って喉の異物感に変化なし。
整体はとても良さげではあったのだが、結局人に整えて貰った身体を自力で維持できなければしょうがない。

そしてジムに通い始めた。←イマココ!

ストレッチポールも購入した。

姿勢の悪さから首に負担がかかり、喉に影響しているのでは、と以前から思っていた。首に頭を支える筋力がない、とも感じていた。
ジムで筋トレし、帰ってストレッチポールでクールダウンすると身体が整い、とてもいい感じだ。
2番目の整体の先生から喉に違和感を訴える方よくいらっしゃいますと言われたので、女性が多いですか?と聞くとその通りだった。何となくそんな気がしていた。女性特有で、何をしても良くならない医者が嫌がる症状。これでは医療的な解決は今後も望めないだろう。
命に関わるものでもないだろうが不快感はかなりのもので、QOLは下がってしまう。その場しのぎの緩和策はガムを噛むことだが、ずっとガムに頼ってもいたくない。
果たしてジム➕ストレッチポールで、効果が現れるか?

続報を待て‼️

追記
甲状腺の検査は漢方内科と耳鼻咽喉科でやっていて異常なし。

へバーデン結節(指の関節が曲がる疾患)との関連説もある。もしへバーデン結節と同種のものなら治療法はない。

文中、症状が良くならない事を「変化なし」と表現しているが、実際はほんの僅かずつ変化している。それが悪化なのか老化なのか今後どうなっていくのかはわからない。

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