見出し画像

セルフレジの君

私はほぼ毎朝、通勤途中のコンビニで昼食を買っている。大抵はおにぎり2個。おにぎりは要冷蔵品なので夏場はパン2個に変わり、間の季節はおにぎり+パンだったりする。
セルフレジが空いていればそちらを利用する。対面のお約束のやり取りがなく最速で会計できる快感がある。

レシートはどうせ捨てるから要らないという人は多いだろう。受け取ってすぐ専用の箱に捨てたり、要らないという意思表示をして受け取らなかったり、出力を待たず風のように去ったり、様々だ。
セルフレジの場合、受け取らなかったレシートはそのまま機械に刺さっており、次に会計した人のレシートの頭にくっついて来る。
セルフレジを利用する人は、きっとこのスピード感を愛していて、最速で店を出るために、要らないレシートの出力など待たずに去るのだろう。残ったレシートが次の人の目に触れることなど頓着しないのかもしれない。

そんな前の人のレシートを私は時々手にすることになる。

このことは、以前にもnoteで呟いたと思うが、探してもないので多分人のレシートを盗み見るなんて(盗んではいない)はしたないと思って削除したのだろう。
しかしこの現象はやはりとても興味深いので今日は記事にしてみる。

最初に、前の人のレシートを意識したのは今年の9月のことだ。
自分のレシートにくっついて出てきたレシートを何気なく見ると、ただ1品「地球の歩き方グミインド」とあった。
これが普通の缶コーヒーとかだったら別に気にもしなかっただろう。だが「地球の歩き方グミインド」って何だ?!と俄然興味を持ってしまったのだ。
どうしても気になってしょうがないので、翌日同じものを探して購入してしまった。

地球の歩き方グミ インド

カレー味グミを予想していたが、マンゴーラッシー味で普通に美味しかった。

その後も、たまに前の人のレシートが残っていることがあった。
購入しているものはその都度違うが、昼食ではなく「さけるチーズ プレーン」など小腹が空いた時用?の何かを1品購入している。打刻時間がほぼ同じなので、同じ人だと勝手に思っている。
急に寒くなった時にはのど飴を購入していて、なんだか親近感が湧いた。見知らぬ前の人の健康をちょっぴり気遣う気持ちになった。

本来他人が見るものではないので、ただ1品の買い物の軌跡にもプライバシーが凝縮されている。これを読んで気になった方はレシートの扱いには注意して頂きたい。
私は時々おみくじのように出会うセルフレジの君を楽しみにしている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?