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#15 起業する為に何から始める?(商品開発)


タイの工場で私のオリジナルレシピで製造した
無添加石けんを販売すると決めてはみたものの
何をどこからどう始めるのか・・

10年趣味で数々の石鹸を作ってきましたが
では実際に販売しようとなると、どのレシピにするかとても悩ましい問題です。


1.10年間の手作り石けん



これまで私が作ってきた石けんは、主にその時の気分に合わせて選んだ材料で作成していました。

お友達にプレゼントすることはあっても手作り石けんを販売するということは薬機法違反になる為、販売する意図では作っていなかったので誰かの為にというよりその時の自分の使いたい材料で作っていました。

*手作りを石鹸を販売することができないということについては「#14 薬事法」という記事をご覧ください

最初に石けん作りにハマった時は本当に色々な種類の石けんを作ってました。

・オレンジ色の石けんができるレッドパームオイル
・米糠パウダーを入れた石けん
・トマトを使った石けん
・ハチミツ石けん
・夏にぴったりなミント石けん
・ハーブを使った石けん
・黒糖を使った石けん
・小豆パウダーを使った石けん
・月見草オイルを使った石けん

などなど上記はほんの一部ではありますが
この材料を使ったらどんな石けんができるんだろうとか完成を楽しみにたくさん作っていたので
いつも使いきれないほどの石けんがお家にありました。



2.米油は絶対


10年間の石けん作りで、私が「これは絶対に使う」と決めたオイルがあります。
それは米油です。

米油はγオリザノールという米油特有の成分があり
シミの原因となるメラニン色素を抑える作用があるのに加えてさっぱりとした使用感なのに保湿をしつつお肌の再生をサポートしてくれるので私はお気に入りでいつも必ず使っています。

また抗酸化成分であるビタミンEのトコトリエノールも豊富に含んでいるので酸化しにくいオイルであることと米油を使うと型入れまでの時間がとても早くなるので毎日ワンオペ育児に追われていた私には型入れまでの時間が短いというのはとても魅力的なオイルでした

米油の良さについてはまだまだ伝えきれていないのでまた今後詳しく記事にしたいと思っています。



3.パームオイルを使わない


パームオイルと聞くとあまり馴染みがないかもしれませんが
アイス、チョコレート、スナック菓子、インスタント麺など様々な商品に食用として使われています。

私が作るレシピにパームオイルはいつも当たり前に使っていました。
石けんの泡立ちをよくしてくれて溶け崩れの少ない石けんを作るには欠かせないオイルなので多くのソーパーに愛用されています。

私も普段使いの石けんレベルだったので頭の片隅にはあった環境問題についてもそれほど気にすることはありませんでしたが
実際に製品として販売を考えた際にパームオイルの環境問題について向き合うべきだと思いました。

パームオイルの生産が環境に及ぼす影響はそ深刻であり、以下のような問題点が指摘されています


  1. 森林破壊:パームオイルのプランテーションを設けるために、東南アジア、アフリカ、ラテンアメリカの熱帯雨林が大規模に伐採されています。これにより、生物多様性の高い森林が失われ、多くの動植物種が絶滅の危機に瀕しています。

  2. 温室効果ガスの排出:森林を伐採し、地面を焼き払うことで大量の炭素が大気中に放出されます。特に泥炭地が多い地域では、泥炭の酸化により大量の二酸化炭素が放出され、気候変動を加速させる一因となっています。

  3. 生態系への影響:森林破壊により、オランウータンやスマトラトラといった絶滅危惧種の生息地が破壊されています。これらの生物だけでなく、多くの種が生存のための環境を失い、生態系のバランスが崩れています。

  4. 社会的・経済的問題:パームオイルプランテーションによる土地の取得が、地元コミュニティの土地権利を侵害することがあります。また、労働条件の悪さや児童労働の問題も報告されており、社会的な問題も引き起こしています。

パームオイルの消費が増えるにつれて、これらの問題に対する国際的な注意が高まり、持続可能な生産方法への移行や認証制度の強化が進められています。しかしまだ完全な解決には至っていないのが現状です。

このようなパームオイル問題を踏まえて私はパームオイルフリーの石けんレシピを考え直すことにしました。

新しいオリジナルレシピの開発には時間がかかるかもしれませんが、持続可能で環境に優しい製品を目指しています。

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