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GAメモ④GAのまとめと考察


【INDEX/】
 メモ①ラテラーノについて
 メモ②サンクタ族について
 メモ③堕天について
 メモ④GAのまとめと考察
 メモ⑤番外編(随時追記予定)



Ⅰ.主な登場人物

GA本編はゲーム内で読んでいただくとして、私のnoteでは登場人物とその動向をまとめてみた。

【ラテラーノ公証人役場】

①エンフォーサー(エゼル・パストーレ)
公証人役場の執行人候補。元々内勤職を希望していたが、うっかり「試験会場を数カ所半壊させた」ために外勤に配属された。両親は二人とも執行人であり多忙のため祖父に育てられた。セシリアを母親に会わせる/見送れるようにと勇気を振り絞って奮闘する。
騒動の渦中でセシリアを守ることを決心し、長期の外勤任務として協力協定を結ぶためにロドスへ。滞在中もオペレーター業務の傍らセシリアの将来を考え、学習プランをロドスの教育担当員に相談していた。
ロドスに滞在後はセシリアの父親を探しにカズデルへ向かうことを決めている。

②イグゼキュター(フェデリコ)
「音楽に天賦の才を持った親戚」とされる指名手配犯アルトリアを追っている。その足取りの中に今回の登場人物たちが関与しており、反逆者として暗躍していたオレンと交戦した。

③リケーレ・コロンボ
エゼルの先輩で、おそらく内勤職。フェデリコがアルトリアを追っていることやエゼルの動向を知っているなど、情報に精通している。
今回の騒動ではオレンと共謀していた可能性もある、なかなかの曲者。

【元ラテラーノ特別行動小隊アンドアインチーム】

①フィアメッタ

リーベリ初の教皇銃騎士と噂されるほどの腕前の持ち主だったが8年前の出来事をきっかけにそれを諦めて公証人役場へと転職、モスティマの監督官(護衛役)になる。通常、レガトゥスに監督役が付くことはないようで、彼女の役職はモスティマの特殊な立ち位置に起因している。業務遂行に関しては基本的に傍観で会議等ではおおよそサンクタらしからぬ容姿のモスティマを身元保証するための立場でしかない。
臨時の役職を取り付けたせいで上層部からヘンテコなコードネームを月一でつけられるという憂き目を見ている(そのせいでB級映画に詳しくなってしまった。)
護衛隊だったころの思い出を大切にしているが、二人を救えなかったことに強い罪悪感を抱いており、復讐相手である元隊長アンドアインとケリをつけるために奔走する。
一連の騒動の後、レミュアンから関係強化のためにロドスに派遣されることが通達された。

フィアメッタのコードネーム一覧
・秘宝の番人(一番最初)
・神に選ばれし監督者
・墓の騎士
・天啓懲罰者(プロファイル)
・燃える使者(信頼上昇後会話1)
・ベタベタマン(苦難陳述者の一個前)
・苦難陳述者(喧騒の掟)
・片腕チェーンソーガール(モスティマ回想秘録)
・幽光の夜警(GA開始時点)
・黎明破壊者←NEW! (レミュアン考案)
・狂い咲きの追跡者←NEW!!(音律聯覚2023)

「次にあの子にコードネームをつけるのは君の番だ。思いっきりイカしたやつを頼む。名づけの専門家が一体誰なのかを、レミュアンに見せつけてやれ。」

一部はフィアメッタの第三資料より
片腕チェーンソーガールはケオベの茸狩迷界に出てくる
「隻腕のチェーンソー」が元ネタと思われる。

②モスティマ
8年前の事件をきっかけに堕天、錠と鍵の持ち主となり、自らの意志でレガトゥスになった。2.3年に1度しかラテラーノに戻ってないことをレミュアンに苦言を呈されており、喧騒の掟でエクシアに会ったのも4年3ヵ月ぶりと本当に神出鬼没。護衛隊の頃から報告書を書くのが苦手だったらしい。
騒動後にレガトゥスを辞めたいとぼやくが、フィアメッタとレミュアンによって仕事が性に合っていること、自分が何者なのかの答えを探していることを自覚した。

③レミュアン
エクシアの義理の姉。銃の腕はかなりのもので、銃騎士に匹敵するとも噂され車椅子速射大会で優勝し出場を禁止されるほど。アンドアインもモスティマもレミュアンの射撃を受けたくないという。
フィアメッタ、モスティマの二人でさえ頭が上がらない様子で、気の置けない仲。
8年前の出来事でアンドアインのアーツを受け負傷。5年間昏睡状態となり、エクシアがラテラーノを旅立つ前まで目覚めることはなかった。立ち絵は車いすであるが、現在では車いすなしで動けるようにまで回復している。
護衛隊は退職、半年前から教皇庁の仕事に復帰しておりフィアメッタとモスティマの報告書を受け取っていた。
GAの騒動前からアンドアインの目的をぼんやりと理解していた。(具体的には「よくわからない」と言っており共感で漠然とした何かとして受け取っていた。)
アンドアインとの闘いでは車いすで無理やり登ったホテルの看板上から狙撃、守護銃を手から落とすことに成功した。
最終的に第七庁に勤務しており、モスティマたちは管轄下に入ることになった。フィアメッタの新しいコードネームはレミュアンが提案、フィアメッタはしぶしぶ「黎明破壊者」を選んだ。

【教皇庁】

ラテラーノの最高行政府。銃騎士が護衛をしている他、多数のレガトゥスを抱えている。

①教皇・イヴァンジェリスタ11世
現教皇にしてレガトゥス制度の創設者。迷い人を敢えて泳がしておく、数十年単位で仕込んでいる計画(相互的に安全を保障する組織の設立)を進めるために万国サミットを開くなど権謀術数の手腕は侮れない。
ただ、セシリアやエゼルの前では好々爺であり、本質的にはお人好し。

②ヴェルリヴ枢機卿
現教皇の補佐である枢機卿(教皇の最高顧問)。厳しい性格でモスティマやオレンを度々たしなめている他、殺意を向けるなど教皇庁に盾突くものには容赦がない。堕天後にモスティマを追撃したためか、珍しく明確に嫌われている人物。
教皇に自分の道を歩むように諭されていることから、ヴェルリヴにも何か過去がありそうだ。

③オレン・アルジオラス
ヴィクトリア担当のレガトゥスで、迷い人と教皇庁を往来している今回の敵役のひとり。ヴィクトリアの流行りで髪を染めている、炎国のことわざをよく使う、3年前リターニアにいたなどテラのあちこちに足を運んで情報収集している様子。
終始へらへらしているが目的のためなら殺しを選択に入れる性格。共感性を拒否しており「(ラテラーノには)同情心に流されず、単に法規にのっとり行動するような奴が必要」と言っていることからそれを本人が実践しているのだと思われる。
終盤ではアンドアインを逃がすための援護をしている。
事件の後はレガトゥスの任を外されたが、ヴェルリヴにはまだ利用価値があるとして生かされている。オレンの目的については別記。
EXステージではボスとして登場し、主に妨害系のスキルを使用する。

【迷い人】

アンドアインが先導する教皇庁の敵対組織。民間人中心に構成されており、戦士としての練度は高くない。
サンクタ族のためにのみ存在するラテラーノの現状を変革する=ラテラーノというサンクタ以外の人々へ閉ざされた門をこじ開ける」ことが目的と思われるが…。レガトゥスの中にも迷い人の間者が入り込んでおりオレンもその一人。
拘束された迷い人たちは事件の後、教皇の恩赦により釈放された。

①アンドアイン
イベリア・ロカマレア出身のサンクタで元ラテラーノ特別行動小隊の隊長。鎮魂教会の修道士として潜伏しており迷い人のメンバーからは「先導者」と呼ばれている。フィアメッタ曰く「目的外のことはせず、備えなき戦いは避ける」沈着冷静な性格。
アンドアインの持つ守護銃はラテラーノでも有名な聖人が使用していたオリジナルかコピー品で、ラテラーノの大聖堂地下に封印されていたはずのオリジナルは現在行方不明。GA後はフィアメッタが所有している。

ラテラーノ教主に育てられたアンドアインはイベリアで起こった「大いなる静謐」による余波から人々を救うためにラテラーノへ赴く。しかしなんの援助を受けられず、戻った頃には故郷は跡形もなく消え去っていた。長い放浪の旅の後、2度目のラテラーノ来訪で護衛隊の隊長になったのだと思われる(事件後の逃走を含めれば3度の来訪のみと言っている)。
隊長時代は全員の報告書を直すなどチームメンバーとは仲良くしていた様子だったが、8年前にレミュアンをアーツで突如攻撃。反撃でアンドアインを撃ったモスティマが堕天することになった。その時撃たれた傷は深手だったようで、傷を癒すのに時間がかかっている。
ちなみに、アーツの効果は具体的に不明だが光を使ったものらしい。

教皇との問答を経て「法」の真実に触れ、信仰とその懐疑を己の芯としてきた彼は絶望してしまう。
フィアメッタとの闘いの中で己の道を再び見い出し立ち上がったアンドアインは守護銃を残して戦線を脱出。その後、迷い人を率いてラテラーノを立ち去った。

②パティア
イベリア出身のリーベリで迷い人の実行部隊隊長。フィアメッタの元後輩にあたり、彼女に対して憧れの感情を抱いていた様子が見て取れる。
サンクタ人を上に見ている同族たちを嫌悪している。
アンドアインに理想を預け、自分が信じる道のためにフィアメッタと対峙した。
事件後はアンドアインと共にラテラーノを去った。

【その他】

セシリア
母親(フェオリア・ラポルタ)がサンクタ、父親がサルカズのハーフ。母親により存在を秘匿されていたが、母親の死後エゼルと出会いGAのストーリーが始まる。安魂教会での葬儀を終え、石の塔に昇り母親のために鎮魂の歌(サルカズの古い民謡)を歌った。歌声により聖鐘が鳴り、その奇跡をキッカケに各勢力が本格的に動き出すこととなった。
その後は教皇との談話を経てエゼルとともにラテラーノを旅立ちロドスに向かった。ヴェルリヴはセシリアの戸籍を彼女のために作ったらしい。
ロドス滞在中は友だちが沢山できた様子で、ロドスの子供たちは再会を楽しみにしているようだ。
しかし、GA冒頭で起きていた原因不明の光輪痛は続いており、ケルシーをもってしても医療アドバイスしか出せていない。

Ⅱ.オレンの目的とヴィクトリアの情勢[考察]

作中であちこちを飛び回っていたオレンの目的についての考察。

今回のオレンの目的は「セシリアを交渉材料として教皇庁に揺さぶりをかける」こと。アンドアインと利害が一致することから、GA事件前からコンタクトを取っている。反逆とも取れる行動をしているが、「ラテラーノに忠誠を誓っている」「教皇聖下の理想を一番に支持しているのは俺」と言っており、行動が矛盾しているように思える。

オレン
「ああ、お前たちも耳にしているだろうが、ヴィクトリアの情勢はこじれにこじれてるぜ」
「ゴドズィン公爵とはなんとか良い関係を築けているが、公爵は今……人を寄こしたくても寄越しづらい状況にある。」
「些細な動きが情勢を左右することになりかねないからな。まぁ、そんなところだ。」

GA-ST-1「好機到来」より

このゴドズィン公爵が「大公爵」だとすれば、

(1097年11月26日 2:28p.m.)
書記のケイト
「それでゴドズィン大公爵は、本当に軍隊を率いてロンディニウムに向かったんですか?」
クエルクス
「うん、そうだよ。」
書記のケイト
「どれだけの規模の部隊ですか?」
クエルクス
「荒地に住む流民が、少なくとも二隻の高速戦艦を見たと言ってる。天災トランスポーターによれば、彼らは攻城団の砲兵たちが駐屯地を離れるところもみたらしい。」
書記のケイト
「それは悪い知らせですね……八人の大公爵全員がそれぞれ軍隊を率いてロンデニウムに向かったなんて……」

闇散らす花火 「クエルクス ~因果応報~」より

テレシスの招集に応じてロンディニウムに向かう(向かった)のだろう。
軍事行動に関する内容の可能性が高い。

第9章終了時点でテレシスがサルカズの公爵たちに召集を掛けている。
第10章では招集の意図が分かるか…?

実際にオレンは「お前に分かるはずもねぇさ。俺たちがどれだけ戦争に近づいているのかを。」と言っており、戦争がはじまるまで猶予がない焦りを口にしている。オレンが穏便を装いつつも時に過激な解決法を匂わしているのはこの焦りのせいではないだろうか。
ラテラーノ宣言(1099年3月18日)により「相互的に安全を保障する組織の設立」を提言しているが…日付だけみてもかなり緊迫した状況下にあると推測できる。

オレン
「そういうこった。棚からぼた餅が転がり出たってのに、誰もそれに手をつけないなんて心が痛むだろ。」
俺はこう見えてラテラーノには忠誠を誓ってんだ。ヴェルリヴ、俺のことはよーくわかってんだろ。」
「教皇聖下の理想を一番に支持してるのだって俺だ。」

ヴェルリヴ
「だけど、聖下のやり方には賛同できないということね。」
「例えば今回のサミット、あなたは何の意味もないと思っているのでしょうね。」

オレン
「……」
「まさかお前は意味があると思ってんのか?」
「ヴェルリヴ、お前はヴィクトリアの現状をどれだけ理解している?」
戦争がどれだけ間近に迫ってきているのか、お前にわからないはずがねぇ。」
「数十年間の下準備を経て、聖下はこの時期に大部分の国を動かすことには成功した。だが集まった連中は……あまりに小物すぎる。」
「もっと平和な時代だったなら、これを基礎にしてゆっくりと手回しすることだってできただろう。」
「だが今はそんな時代じゃねぇ。聖下の理想を実現したいなら、のんきに事を行っている時間はないんだ。」
「俺はヴィクトリアで、数え切れないほど汚ねぇやり方を見てきた。ああいうのが正しいと言わねぇが、もし正しいやり方じゃ目的を達成できそうにねぇなら――」

GA-7「光と影」行動前より

ヴェルリヴ
「ラテラーノがこの大地に根を張り、レガトゥスが諸国を行き来できるのは、つまるところ信仰があるからです。」

オレン
「いいや、俺たちが諸国を行き来できるのは、ラテラーノという国自体の影響力によるものだぜ、枢機卿サマ。」

~中略~

オレン
「……ヴィクトリアからラテラーノへと戻る際、ゴドズィン公爵に一つ質問をされました。」
「『ラテラーノのどこに私を魅了できる点がある?』と。俺なんかに答えられる問いとも思えませんが、どう答えればよかったのでしょうか。」
「聖下、いずれ俺たちがテーブルに着く時、手札は十分に揃っているのでしょうか?」

GA-1「灯台下暗し」行動後より

そして、戦争が起きそうな状況下で「ラテラーノのどこに~」という発言、とても不穏である。
ロンディニウムに集合した公爵たちも一枚岩ではないであろう、もしラテラーノ侵攻が起きたならば、ゴドズィン大公爵に対して交渉材料になるものを提示できれば戦争に対して牽制できるのではないかと思える。

オレン
「しかも、俺たちは切り札になり得るカードを手に入れた。」
「各国の使者がラテラーノに集まった日に、この地に奇跡が舞い降りた……」
「これが意味することを……どんな意味付けができるかを考えれば……俺たちにもやれることがたくさんあるだろ?」

GA-7「光と影」行動前より

オレンの目的は教皇庁を揺さぶるだけでなく、そこから外交の交渉材料づくりを狙っていたのではないだろうか。
最終的にはセシリアが聖鐘を鳴らしたことにより、ラテラーノは「神の奇跡に祝福された国」という発言権を強力に裏付けする外交カードを手に入れたことになる。
オレン的には結果オーライな気がした。(レガトゥスの任は外されたが彼には些事だろう)

エゼルの前でヴェルリヴに脅されるオレン、可哀想。

Ⅲ.8年前何が起こったのか

モスティマ
「……私たちはアンドアインの思いを『感じた』から……」

フィアメッタ
「またサンクタのお得意のやつ?じゃあ共感したのに、どうしてあいつに銃を向けたの?」

モスティマ
「それはまた別の話だよ。当時アンドアインがどんな思いだったとしても……私だって錠と鍵を奪われるわけにはいかなかったんだ。

GA-4「安魂教会」行動後より
遅かった、何もかもが。

8年前の出来事は、モスティマを堕天させ、レミュアンを5年も昏睡状態においやり、フィアメッタの大切な時間を奪った。
経緯はアンドアインがレミュアンを突然襲ったことであるが、情報を少し整理したい。

①アンドアインが裏切るまで

【アンドアインが裏切るまでの流れ】
アンドアインのチーム(アンドアイン隊長、モスティマ、レミュアン、フィアメッタの4人)はサンクタの商隊を度々襲撃していたサルカズの盗賊団を殲滅する任務を教皇庁から受けていた。

痕跡をたどり、カズデル郊外にて盗賊たちが根城にしていた遺跡を発見。中に入るが盗賊たちの姿は見当たらなかった。

人種、年齢、時代までもが異なっている奇妙な死体たちが扉の前に集まって積みあがっていた。フィアメッタによると「自分の時間に閉じ込められていた」ようだったらしい。

偽の支援要請(後に盗賊団の罠と判明)を受け取り、フィアメッタがその場を離れる。たぶん、錠と鍵は目にしていない。

残りの三人は地下に到着。錠と鍵の前所有者と会う?

盗賊団との関連性を調べるために錠と鍵を押収?

アンドアインによる裏切り

フィアメッタが離れていたのは4時間ほど。そして予定より早く戻ったにも関わらず、既に全てが起きた後だった。

②アンドアインの行動

フィアメッタ
「じゃあ錠と鍵はあいつに一体何を与えたの?何があいつをレミュアンに手を出すほど狂わせたの?」
モスティマ
「それは、隠してるわけじゃなくて……私も知らないんだ。」

GA-4「安魂教会」行動前より

アンドアイン
「忠告痛み入る。私が共に歩む機会はないが、当時真実のベールの端をめくってくれたことで、大いに収穫を得た……とでも伝えておいてくれ。」

信じられますか――
僕は信仰が凝縮してできた海を見ました。

GA-5「葬儀」行動後より

【アンドアインが裏切った時の行動】

錠と鍵の所有者が本来いた。彼から錠と鍵を接収、その場から立ち去った。

道中、アンドアインが錠と鍵の影響で何かを悟る。アンドアインの狙いは「錠と鍵」の回収になる。

レミュアンがアンドアインのアーツによって攻撃を受ける

モスティマがアンドアインを銃撃

アンドアインは負傷し、その場から立ち去る

フィアメッタが戻ってくる既にモスティマは堕天し、羽は黒くなり角が生えていた(雨の中のスチル)

モスティマが錠と鍵の所有者となる

③アンドアインの当初の計画[考察]

少し脇道にそれるが、アンドアインが「信仰が凝縮してできた海」を見た後に、錠と鍵を手に入れようとしたのは間違いない。

「……もしまたあの時と同じ状況になれば……私はおそらく同じことをするだろう」

GA-8「影と灰」行動前より

だが、GA騒動ではモスティマを付け狙うのではなくセシリアの利用と教皇庁への侵入を目的の一つとした。

[考察]
当初は錠と鍵を使って奇跡を起こし、サンクタ族以外にも奇跡が及ぶことを証明することで「サンクタ以外の人々へ閉ざされた門をこじ開ける」つもりだったのではないだろうか。
実際はGAのようにセシリアを導くことで聖鐘を鳴らし奇跡を起こしたわけだが、厄介な護衛を付けながら飛び回るモスティマを捕まえるよりもオレンから知らされた「サルカズハーフの存在」を利用するほうが容易だったはずだ。(奇跡の証明はできたが、「法」の存在がよくなかったねアンドアイン…)

④「信仰が凝縮してできた海」とは何なのか?[考察]

では、仲間を裏切るまでに至るキッカケになった「信仰が凝縮してできた海」とは何なのか?具体的な描写がない以上はどうしようもないのだが…
大勢の人々が海のようにみえるような、大規模な奇跡が起きているビジョン」を目の当たりにしたと推測される。
サンクタ以外にももたらされる奇跡の実在は彼の中で証明され、ラテラーノは奇跡をサンクタたちのためだけに使っているのだと感じたのではないだろうか。
信仰が凝縮してできた海を見たときのアンドアインの思いはその場のサンクタ全員に伝わっていた。そのせいで、レミュアンとモスティマはフィアメッタに明確に説明できず、アンドアインを裏切りものとして憎むことも難しかったのだと推測される。

信仰が凝縮してできた海で最初に思い浮かべたもの。
こんなかんじの、大勢の人々が奇跡を讃える姿を見たのではないだろうか。
(真・女神転生STRANGE JOURNEY LAWエンディングより)

面白いことにアンドアインの口調がこのシーンだけ

「信じられますか――」
「僕は信仰が凝縮してできた海を見ました。」

と子どもに還ったような様子になっている。彼が長年求めてやまなかった光景をみてしまった…そんな印象を受けた。

⑤アンドアインはなぜレミュアンを撃ったのか?[考察]

ビジョンを見た後、アンドアインはなぜレミュアンを撃ったのか?なぜレミュアンだったのか?
共感があるおかげで、少なくともアンドアインがレミュアンに事前に敵意を持っていて、あの場で撃つ(しかも後悔していない)選択は考えにくい。


【謎 1】事件が起きる直前、錠はどうなっていたか
前所有者は3人が密室にきたことを語っていて、「どうやらとあるサンクタがを持ち去ったため、すべての時計が使い物にならなくなった」らしい。
錠の存在についてはなにも触れられていない。
(ケオベの茸狩迷界の段階ではモスティマとの関係性を敢えて見せないために書かなかったということもありそう。)

[仮説1]
彼の手から持ち去られたものがあくまで鍵。前所有者は錠と鍵から怪物が出ないように錠を別の場所に保管していた。メンバーの誰かがその錠を回収した。

[仮説2]
既に前所有者は狂っていたので、真理に到達するための鍵=「錠と鍵」と呼称していた。

[仮説3]
誤訳で、錠と鍵が鍵だけになっていた(可能性低)


【謎 2】なぜ、アーツを撃つ相手がレミュアンだったのか?
いずれにせよ錠と鍵は最終的に次の持ち主がモスティマになっている。ではその場で何が起きたのか。

[私の最終的な考察]
錠と鍵をそれぞれ手にし、アンドアインが鍵を奪うために撃った。

カズデルの廃墟の一角にあった扉の前には無数の奇妙な死体があった。強盗が潜伏している可能性もあったので、扉をこじ開けて中に侵入。そこには廃墟よりさらに古い年代の地下宮殿があった。

モスティマは強盗団の襲来を警戒して入口の警護、アンドアインは周辺の捜索、レミュアンは狂人から聞き取りをすることに。

アンドアイン、錠を手に入れる。レミュアンは狂人と会話にならず持っていた鍵を強盗団の持ち物として押収。

アンドアインとレミュアンが合流。鍵と錠が集まったためか怪物のいたずらか、ビジョンを見る効果が発動。
錠側をもっていたアンドアインにのみ、「信仰が凝縮してできた海」がビジョンとして映った。アンドアインは奇跡の実在に歓喜し自分のやるべき道を自覚して覚悟を決める。

鍵側をもっていたレミュアンが共感性でアンドアインの感情を理解すると同時に鍵と錠の危険性を察知するが、直後、アンドアインにアーツで撃たれる。

共感性でアンドアインとレミュアンの感情が両方モスティマに流れ込み、急いで駆けつけた。そして、鍵と錠を拾おうとしたアンドアインを撃った。

アンドアインは負傷しその場から逃走、モスティマが鍵と錠を拾い上げて新たな持ち主になった。

仮説が当たるのか、真相が別にあるのか、はたまた明かされることなくストーリーが続くのか。とても気になるところだ。

Ⅳ.錠と鍵

8年前の悲劇は錠と鍵が原因といえるのだが、そもそも錠と鍵とは一体なんなのか。

・黒錠、白鍵と呼ばれている。
・錠と鍵はセットになったときに「対象の内時間を操作する(停止と鈍化)」ことができる模様。
・錠側に怪物が封印されており、錠と鍵の力を重ねると一時的に開放される
(鍵のほうを預かってる時にイースが話しかけているので移動できる?)
・錠は欠けているらしい。他の欠片も存在するかもしれない
・過去と未来を見る事ができる(アンドアインが見たビジョンはおそらくこれ)
・持ち主のみ、錠の言葉が理解できる(イースが例外)
・イースは「古き友」と呼んでいる
・調子が悪いと色がくすんでいく?

喧騒の掟ではイースに鍵を預けたが…右手にあるのは!?
(CB-10のスチルより)

①鍵の前所有者

前所有者の情報は以下の3テキストに存在する。

カズデルの情報屋の中では、ある噂が流れていた。
曰く、荒野のある場所に、過去と未来を見通す者がいる。その者は禁忌の力と知識を持ち、人を真実の扉へと導くことができる。相応の代償を支払うことさえできれば、それらすべてが交換対象となり得るのだという。
ある時を区切りに、この噂は瞬く間に消えた。後に、噂の源は突然滅び去ったあるサルカズ団体であることが判明した。

フィアメッタ プロファイル第四資料【権限記録】より

―10歳。
故郷は戦争で滅び、彼は逃亡を余儀なくされた。
しかしその道中、不注意から爆発で生じた窪みに落ちてしまった。そこで、長い眠りについていた錠と鍵を見つけたのだ。
―20歳。
彼は術師となり、錠と鍵がもたらす力のおかげで、驚異的な早さで人々に認められていった。
―30歳。
彼は、かつて夢にまで見ていた富と名声を手に入れた。しかしこの男は今や、そんなものには目もくれず、いつしか手に入れた杖に日々語りかけるようになっていた。その様子に、誰もが彼は狂ったのだと思った。
―40歳。
ある日、彼は宮殿から忽然と姿を消して、行方知れずになった。
それと同時期に、カズデルの一部地域では、荒野の道を行く人に狂人が声を掛けてきて、到底起こり得ない予言をするという噂が流れ始めた。
予言の内容は、巨大な獣が国を滅ぼすだとか、ある日空が裂けて真の姿を露わにするだとか、荒唐無稽なものばかりだという話だった。
さらに、その狂人はひとしきり予言を口にしたあと、時計を売りつけようとするそうだ。
そして、相手がそれを買わなければ、狂人によって時間を止められてしまうらしかった。
―100歳を迎えた時、彼はもはや自分がどこにいるのかもわからなくなっていた。しかし、それすら意に介さず、己は時間にまつわる秘密を探求しているのだと信じてやまなかった。
鍵はある。だが、錠はどこなのだろう?
錠はある。だが、鍵はどこなのだろう?
過去は未来となり、未来は未知ではなくなった。
彼はすべての真理がそこにあると信じ、日々繰り返し自身の影と対話する。

そんなある日、三人のサンクタの足音が地下宮殿に響いた―

モスティマ モジュールテキストより

そしてもう一つ、統合戦略「ケオベの茸狩迷界」のイベントに「懐中時計の伝説」というものがある。そこに出てくるテキストは以下のとおり。
(イベントが終了しているのでWiki等から補完しています。)

暗い洞窟の中に狂ったサルカズが居た。彼はぶつぶつ独り言を言いながら、自分の影に拳を振るっていた。
どうやらとあるサンクタが鍵を持ち去ったため、すべての時計が使い物にならなくなったらしい。
彼は「全部売り物にならなくなった!」と言って、壊れた時計をいくつかあなたに見せた。

3度目のサザンドラ
【アークナイツ】統合戦略-ケオベの茸狩迷界の気になるフレーバーテキストメモより
このアイテムの効果は「敵全員の攻撃速度-15」
体感時間を遅くされている…?

②錠と鍵の能力

[黒錠]時荒びの黒き錠(Lock of Shattered Time)
黒錠からは炎のアーツを放てる(厳密に炎なのかは謎)。これ単体でも十分な威力がありそうである。2Dでスキルを振るうときは主に錠のほうが輝いている。錠側に怪物が封印されているらしい。
また、錠にはほかにも欠片があるようだがモスティマも怪物も探す気はない。

[白鍵]時闢きの白き鍵(Key of Chronology)
紫のエネルギーを放てる杖状のもの。英訳のChronologyは「年表」「年代記」といった意味があるので白鍵は時間を司るアイテムのようだ。
アンドアインの視たビジョンは鍵側の能力によるもの?

[錠と鍵がセットになったとき…]
8年前の「痕跡」やスキル2からみると、時間停止ないし鈍化させる能力がある。厳密な時間操作ではなく対象の内的時間を操作しているようで、前所有者から錠と錠を奪いにきた人間たちは時間を止められそのまま朽ちてしまったようだ。
喧騒の掟(CB-7)では鍵を預かっていたイースが近くを通過したときに「炎が固まった」ので、セットになってはじめて時間操作が行えると推測される。
錠と鍵の力を重ねると一時的に怪物が開放される。

あくまで錠と鍵は怪物を時間の狭間に封印するための呪具であり、過去・未来視や時間操作は副次的なもの…ではないだろうか。

③封印されている怪物[考察]

過去の経歴以外、モスティマについて注目すべきことはもう一つある。彼女の能力だ。
「黒錠」と「白鍵」と呼ばれる二本のアーツユニットは、それぞれ全く異なるアーツを放つことができる。これはかなりのレアケースであるが、本人がそれについての説明は適当だった。
勿論、彼女の実力は測り知れないほど強力的だ。
チーフエンジニアのクロージャによれば、能力テストの時、もしモスティマがそれ以上の力を出していたら、ロドスの訓練施設が壊滅的なダメージを受けていたに違いないという。それほど恐ろしい実力ということだ。
しかしさらに重要なのは、あの時、モスティマの手にある二つの力が重なった瞬間、彼女の背後に現れたもの――あの恐ろしい怪物は一体何物なのだ?

モスティマ プロファイル昇進記録より

錠の中には怪物が住んでいるのは間違いない。会話できるのは所有者かイースのような「古い友」だけのようで、他の人間には一切聞こえない模様。

獣の正体については諸説ある。

1.黙示録の獣説
ヨハネの黙示録に登場する赤い竜。

わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵のと大きな鎖とを手にして、天から降って来るのを見た。この天使は、悪魔でもサタンでもある。年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国の民を惑わさないようにした。

ヨハネの黙示録 第20章より
ウィリアム・ブレイク「巨大な赤い龍と太陽の衣をまとった女」

2.旧支配者説
イースが会話できていることから、クトゥルフ関連の神とも考察されている。イース(Yith)の名前が人類以前に繁栄したと言われる旧支配者の一種「イースの大いなる種族」から名付けられているという説から。精神を過去や未来に自在に飛ばすことができ、時間を超越できる存在とされる。

いらすとや「イースの大いなる種族のイラスト」より
なんでこんなのもあんの?!

3.竜生九子説
ニェンやシーたちの兄弟である説。欠片が存在すると思わしきところから。将進酒では実際に兄のひとりがさらにそこから分化するらしき描写があった。

V.[余談]レミュアン実装して欲しい

実装してほしくない?強くてカワイイ!妹もカワイイ!仲間もカワイイ!ヤッター!!!

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