✒️描けるもの・描けないもの

 人には、

「向き」「不向き」

というものがある。
 
私は作る側として、それを忘れてはならない。そのための備忘録だ。


⭕️描けるもの

「世界とそこに流れる日常」
 割と世界観を作るのは得意だ。
 日常に必要なのは、面白い舞台と世界観、そしてそこで暮らすキャラクター。キャラクターは大前提だが、最低でもどれかひとつは魅力的でないと、途端に足りなくなってしまう。しかし、プラスになりすぎる分はいいとして、決してマイナスにはならないように注意が必要だ。舞台もキャラクターも「キャラクター化」をするように心がけよう。

「シンプルで可愛い絵」
 線や塗りが多少雑でも、結果可愛ければ勝ち。
だと思っている。しかしお前の性格上、綺麗な仕上がりに固執してしまってなかなかうまくいかないのが現状だから、もっと気楽にやっていいんじゃないか。
 目標の絵師さんを追いかけてみたり、ちょっとカッコつけて人がやらないような作画をしてみたりと色々してきたけれど、やっっっっっっっぱり、なんだかんだ言って結局シンプルなのが1番いい。直感を信じて複雑なことはやらないっていうのが、自分に1番合っていたんだろう。だから、自分の思う可愛いを信じろ!たとえデッサンがおかしくても粗があってもいいんだ!それがアートってもんだろ!

「いわゆる"テキトー"」
 直感と感覚と少しの知識と経験によって、デザインやアイデアのセンスはあるんだから、その直感を信じよう。とはいえ、技量不足はあるからまだまだ勉強と鍛錬が必要ではあるが。お前は深く考えちゃダメだ、感覚でやれ、感覚を信じろ。完成の基準なんて人それぞれなんだから、気にしてたって何も始まらないぞ!好きにやれ。

「キャラクター」
 キャラクターを描くのは好きだが、逆に少し苦手なように思う。
 特に男性のキャラや年上のキャラのデザイン、内面の個性的な描き分けなどがあまりスムーズにできていない。そのため、気を抜くと自分の分身みたいになってストーリーが単調になってしまう。そうなってしまうと良くない。そこら辺は多分作って慣れるしかないのだろう。できないところはコツコツと頑張って、できるところは全力で魅力的にする。文ならまだしも、漫画やイラストにおいてビジュは大事だ。次に内面。


❌描けないもの(苦手なもの)

「人に刺さる言葉、洒落た言葉、深い言葉」
 おしゃれな言葉、人に刺さる言葉、深い言葉などなどや、そういう表現は基本向かない。どうやってもイタいかダサいかクサくなるか、物語が「なんか深そう」なだけの薄いハリボテになる。見栄を張ろうとするな。いつも通りでいい。

「頭を使うような設定」
 基本、とんでもなく頭使うようなことは諦めろ。バカなんだから。自分がパンクするようなことはやめとけ、後で後悔するから。バカなのは取り柄でもあるが、複雑な考え事には向かないというものだ。挑戦と無謀は違うからな。挑戦は一歩づつやるもんだ。策もなく生身で全力体当たりするものではない。まずは少しずつ勉強してできることを増やしていこう。

「丁寧なもの」
 凝った作画、綺麗な線画、整ったデッサン、凄い描き込み、緻密な設定などなど。ある程度の正解のようなものが存在することは諦めろ。お前の性格上ここにこだわると一生終わない。そして無力感に絶望する羽目になるのだ。やめとけ。こういうのは、少しづつ練習と経験を重ねて成長していって、ふと気づいた時に余裕が出てきて、その時少しづつ始めればいいんだ。しかしそうだとしても、しっかりと引き際を考えないと痛い目を見ることになる。

「ダークファンタジー、暗い話」
確かにかっこいいけど、お前は凝るのは設定だけにとどめて、ストーリーの展開は基本コメディを主軸にしておけ。

 たとえやりたいことでも、必ずしもそれに適性があるとは限らない。
 最後に、これだけは言っておく、

神作画じゃなくてもいい、"テキトー"でいいじゃないか。


自分の好きと面白いを追求して、描いたものには胸を張れ。


その生み出したものが、お前の"味"ってやつだ。


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