マガジンのカバー画像

ポケット詩

114
運営しているクリエイター

#ポエム

楽園の花

目蓋の裏に太陽が張り付いている。罪人の印。遥かな記憶、遠い昔からやって来た、懐かしい風景…

2

逡巡、箱の前で。

連鎖する。 そんなことは知っているのです、 病はうつるものなのです。 こんなにあなたが好き…

図書館

Twitterのアプリを削除したら耳鳴りが気に障って 悩みが悩みを打ち消していたと知った 幸福は…

6

All must be as god will.

知っていようと知っていまいと変わりはしない僕の身体はやがて砕け散る渦に呑み込まれて迸る光…

1

嫌いだ

才能なんてないと納得することがはじまりなんだろう。うすめたような文章を書いているね。詩な…

7

eye

愛してるって言葉にどれくらいの愛が含まれているんだろう。わたしを愛するためにあなたを愛し…

1

子宮

現実が壊れて幻想になる。見えるようになってもまだ見えていないものがあって、マトリョーシカみたいに包まれて生きているんだね。死んだら真実に辿り着けるかな。 あなたを見つめるとき、わたしが映し出されて、あなたが見えないことがある。作品が鑑賞されることで完成するのなら、あなたはみんなの中にひとりずついるんだろう。真実はひとの数だけあるんだろう。発表しなかったから価値のある詩があって。無観客で上演される舞台があって。鑑賞されなくても、作者にとって意味があれば作品なんだね。 誰でも

真昼の月

これから少しずつ外出しにくくなるから、ほぼ毎日外へ行く。平日のお昼は前より買って食べるし…

3

必要

なにもかも捨て去りたかった。自由になりたかった。選択することを知りたかった。責任感ではな…

3

だから今日、遺書を書きました。

ひたすらひかりに見惚れながら、そのシャワーを浴びた1日でした。うたたねをしたり、窓のあた…

3

おひさま

穏やかな日々を過ごしている。なんてことない毎日だけれど、これが幸せなのかな。 今日もうた…

4

ぷち朗読『満足』03/25

00:00 | 00:00

詩の朗読ってやつです。ぐふう。

1

雲隠れ

ゆめが降ってくる ゆめへ落ちていく どこへもいけないなら なんにもなれないなら 赤い目を…

6

Noise

夢は打ち砕かれたしかし展望が開けた目の前にあるその扉を開けと 呼び声はまだかと耳を澄ませるそのうちに聞こえてくるもの 野望は打ち砕かれたしかし希望はその胸にある 開かれた鼓動に耳を傾け内なる旋律に身を委ねよ 宇宙は戦慄する己が身を震わせて飛躍を求める 投げられたコイン静止するビジョン爆発するエネルギー 潰れた瞳に夢を見る花は血を滲ませ人々に踏まれていくここは交差点 溢れかえる街並みぐるぐる回るネオン窓に映っている 向こう側とリンクするその目に映るもの 恐れることはない