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ポケット詩

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#詩

楽園の花

目蓋の裏に太陽が張り付いている。罪人の印。遥かな記憶、遠い昔からやって来た、懐かしい風景…

2

逡巡、箱の前で。

連鎖する。 そんなことは知っているのです、 病はうつるものなのです。 こんなにあなたが好き…

図書館

Twitterのアプリを削除したら耳鳴りが気に障って 悩みが悩みを打ち消していたと知った 幸福は…

6

All must be as god will.

知っていようと知っていまいと変わりはしない僕の身体はやがて砕け散る渦に呑み込まれて迸る光…

1

嫌いだ

才能なんてないと納得することがはじまりなんだろう。うすめたような文章を書いているね。詩な…

7

eye

愛してるって言葉にどれくらいの愛が含まれているんだろう。わたしを愛するためにあなたを愛し…

1

子宮

現実が壊れて幻想になる。見えるようになってもまだ見えていないものがあって、マトリョーシカみたいに包まれて生きているんだね。死んだら真実に辿り着けるかな。 あなたを見つめるとき、わたしが映し出されて、あなたが見えないことがある。作品が鑑賞されることで完成するのなら、あなたはみんなの中にひとりずついるんだろう。真実はひとの数だけあるんだろう。発表しなかったから価値のある詩があって。無観客で上演される舞台があって。鑑賞されなくても、作者にとって意味があれば作品なんだね。 誰でも

真昼の月

これから少しずつ外出しにくくなるから、ほぼ毎日外へ行く。平日のお昼は前より買って食べるし…

3

必要

なにもかも捨て去りたかった。自由になりたかった。選択することを知りたかった。責任感ではな…

3

らびゅ♡まいはにぃ

シュレーディンガーのうんち☆ママもうんちしてくるねってゆーよ。あせって紅茶飲まないよ、い…

だから今日、遺書を書きました。

ひたすらひかりに見惚れながら、そのシャワーを浴びた1日でした。うたたねをしたり、窓のあた…

3

おひさま

穏やかな日々を過ごしている。なんてことない毎日だけれど、これが幸せなのかな。 今日もうた…

4

ぷち朗読『満足』03/25

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詩の朗読ってやつです。ぐふう。

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雲隠れ

ゆめが降ってくる ゆめへ落ちていく どこへもいけないなら なんにもなれないなら 赤い目をしたウサギ 時計がないって探してた 捕まえて絞めたら転がるルビー 呑んだら胸が熱くて 青い目をした人魚 空を見つめて泣いていたから 海ができたの 溺れることもできず 歌うことしかできず カゴの中の小鳥 どこへいったの? 風になったの? 捕まえて羽を切ったはずなのにいない 歌しかきこえない 白いドレスの人形 ネジを巻かれないまま踊る 月に見つけられてひとり雲隠れしたの 靴だけ残して