見出し画像

小学校受験の絵画ってどんなことをやるの?

今回は指導動画ではなく、どんな風に受験絵画を教えているのかについてお話したいと思います。工作についてもそのうち書きます。

小学校受験絵画はどこで習っても同じ指導が行われているわけではなく、場所によって異なります。
ここでは当教室での指導についてお話しています。


絵画教室キャンディブックスは東京都渋谷区笹塚にある絵画造形教室です。

小学校受験専門の絵画教室ではなく、幼児・小学生・中学生・大人への指導が可能な教室です。

ここ(note)では小学校受験クラスについての話をお伝えしていきます。

絵画造形クラスと小学校受験クラスはレッスン内容が違いますが、
指導している人は同じで、教えている根本的なところも同じです。



小学校受験について

(詳しい方は飛ばしてください)
年長さんの9月~12月にかけて入試があり、私立小学校や国立小学校に入るための試験です。
試験内容は、お勉強の他に、運動や絵画、制作、行動観察といったものが含まれます。

絵画や制作の対策を必要とする学校は多数ありますが、絵画教室にお越しの生徒さんは下記の学校を志望されていることが多いです。

慶應義塾幼稚舎、早稲田実業、青山学院、桐朋、桐朋学園、慶應義塾横浜、筑波大学附属、お茶の水女子大附属、東京女学館、日本女子大附属豊明、聖心、など(他にもあります)


指導について

入試でどんな問題が出るのかは省きますが、そういった内容にお子さん一人で対応できる基礎力がつくような内容を用意しています。
年齢に応じて段階を踏み、難易度はレベルアップしていきます。

受験クラスは年中春から開講しています。

【指導内容をざっくり】

年中➡人物画においては、骨格を教えて、動いたり角度が変わったりした時にどんな風に表現すると他者に伝わるのかを、それぞれが描きたい絵に当てはめながら教えていきます。
動物・鳥・海の生き物・昆虫、植物などについても、体のしくみから教え、特徴の観察方法や、どこが動くのかなどを自分の目で確かめながら描いていきます。

新年長➡基礎から応用へ。いろいろな絵が描けるようになってきたら、他の絵も描けるようになります。応用方法を指導します。

季節にまつわる絵は、四季のタイミングで描きます。

年長夏まで➡想像したり、形から発想したり。。。と、目に見えないものを表現することも教えます。引き続き応用もやります。

年長夏~➡実践編

【学年の呼び名について】
新年中➡年少11月~3月
年中➡年中4月~10月
新年長➡年中11月~3月
年長➡年長

指導方針について

小学校受験における絵画の入試は、子供たちの自己表現の場です。

好きな物事や体験を表現することを軸にしています。そこから想像することもあります。

受験クラスでは、子供たちが描こうと決めたものについて表現する方法や想像する方法を教えます。

これを描くならこう!と1通りに決める指導はしません。

「こう描いたり、こう描いたりもできるけどどっちがいい?」と選べるようにする時や、
「こっちの方が簡単に描けると思うよ。」など、お子さんにより合っているものを考えてアドバイスしていきます。

あくまでアドバイスなので、自分の絵に取り入れるかどうかはお子さんが決めます。
「それもいいな。」と思ってもらえるような絵を実演して(描いて)見せています。

絵は本来、自由なものです。

いろいろな色や形で表現して良いものです。

けれど、試験の中には「指示」があります。その指示をしっかりと聞いて理解し約束を守った中での自由を選んでも良いのです。

なので、いつも子供たちに選んでもらったり、決めてもらったりしながら授業を進めています。

基礎の時期には必ず実物の写真など資料を見ます。
・この生き物はどんな色で描きたい?
・後ろには何がある?
・このお料理はどうやって食べていますか?
など

お子さんの言葉で答えてもらいながら描くことで、脳内でイメージしてから表現でき、より印象に残りやすいと思います。



具体的にどんなことをするの?


■絵画の描画材料について


基本的にクレヨンを使います。
クーピーを使うこともあります。
最近はポンキーもよく使います。
稀にペンや鉛筆も使います。

これらの持ち方・塗り方なども教えます。

絵の具はほとんど使いませんが、年に1回ぐらいは出します。



■絵の具体例


☆一例です。

それぞれに好きな生き物がありますよね。

・その生き物がどんなところに住んでいて、
・何を食べて生きていて
・どんなことをするのが好きか、どんな習性があるか

知っていますか?

知らないことは調べます。
そういったことを絵で表現します。(先生が実演します)

※一気に全部描くわけではないです。

詳しい物ができ、表現できるようになると、それを基にして想像する力を伸ばせます。
何もないところから、新しいアイデアは生まれません。元のモチーフがあり、そこから発展させています。

例えば、ポケモンのピカチュウはリスがモデルだそうです。ほっぺや尻尾はリスのイメージから来ているのだそうです。
世の中のさまざまな物が、そんな風に生み出されています。

お子さんにとっての得意な絵を持つことが初めの一歩です。

一例が生き物の絵になりましたが、人物画についてもお話します。
子供たちは様々な体験をしていると思います。
それらを絵に描きます。
人物画のレッスンでは、自分が動いている絵を描けるようにします。
中にはまだ描くのが難しい!と思う絵もあります。
年齢や個々に合った描き方を提案・指導していきます。

生き物などの絵と違って、人物画は繰り返し自分を描きますので、続けていくと応用力がつきます。
小学生になってからの図工や絵日記にも生かせる力がつきます。




そのうち、工作についてもご紹介します。
ざっくり言うと、
巧緻性・指示制作・自由制作
になります。
粘土もやります♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?