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チーム直箸(じかばし)

職場の飲み会に初めて参加した。なんと4年ぶり以上の居酒屋。
ほぼ満席で、目の前の人の声もよく聞こえないくらいだった。コロナはどこに行ったのか。まだまだあいつはいるぞ、手指消毒を忘れるな。

絶対にじぶんのことは話さない、人に話を振って大きな反応を示し、話をしていただくという気持ちを強く持って挑んだら、聞かれたのは大まかな居住地だけで安心した。

年齢の話が出た時はひやひやしたが、昭和世代であってもハラスメントの意識をきちんと持っていたのか、わたしには振らないでくれた。ありがたい。
年齢を聞いてしまったら、「あなたは?」の流れになってしまうので今まで聞かずにいたが、ひっそりと何人かの年齢を聞くことに成功。わたしと同い年くらいかと思った人が10も違ったこと、2−3個違いかなと想定していた人とは7つも差があって、じぶんの年齢に対する勘が恐ろしく悪いことを知った。

THE・飲み会が久しぶりで、呑んでも無いのに目が回ってしまった。
声がでかい、それ大丈夫?と思うようないじり、そして直箸を見た時、トム・ブラウンの布川さんのように「きゃー!!!」と叫びそうになった。だめー、はやらない。

すべての料理が来るごとにわたしは声かけをして取り分けた。取り分けは女がやるもの、という意識からではなく直箸を防ぐためだ。それだけは絶対に許さない。じぶんの身はじぶんで守らなければ。

同じ料理が出されているはずなのに、隣の島はオリジナリティを出したのか「まずい!」と「おいしい!」派に分かれてわいわい盛り上がっていた。
ドリンクバーで全部混ぜる遊びみたいなことすなよ、という目にならないよう努めて笑顔でその様子を見ていたら「大森さんもたべてみなよ!」と誘われたので、速攻で「直箸なので無理です!」と笑顔で断った。

隣の島はがんがん飲んでいたので断りやすかったし、どうせわたしの発言を覚えていないだろう。誰が最初に直箸をしたかの犯人探しを始めてくれて、わたしは地獄の毒味から解放された。

同じ釜の飯、ならぬ同じ直箸の鍋を食べることで連帯感を持つことも大事だが、じぶんの身はじぶんで守らなくては。

明日は献血へ行く予定。

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