天使の梯子

人を好きになるために一番大切なこと


昔、心理学の本を読み漁っていた時に、こんな話を聞きました。

「人は、『相手のことをよく知るから好きになる』のではなく、
『相手が自分のことをよく知ってくれていると思うから好きになる』のだ」

と。




よく、好きな人ができると、自分のことをアピールしたくなりますよね。

自分がどれだけ素敵か、自分のスゴイところ、
格好いいところを伝えて、
それがちゃんと伝われば、
自分のことを好きになってくれるに違いない!!と。


でも、それ、心理学的に言うと、大間違いらしいですよ。

心理学的にというか、脳科学的に?なのかな。



相手のことをどれだけ知ったところで、
その相手のことを好きになれるかどうかはまた別問題。

それよりも、

「この人は私のことを分かってくれてる!」

っていう安心感が、相手への好意に繋がるんですって。

だから、聞き上手がモテるんですよね。
理に適ってる。



こういうことは、色んな恋愛マスター的な人も言ってるから、
まず間違いないのでしょう。

そして、こういう仕組みが関係してくるのは、
恋愛に限らず、人間関係すべてにおいて、だと思います。


どんなコミュニティにおいても、人の話をちゃんとうま~く聞ける人が、
一番信頼されて、中心メンバーになるものです。

「この人は自分のことを分かってくれてない」

部下が、上司に対してそう思ってしまったら、
ついていく気など起きないですもんね。

だから、上下関係でも同じこと。

何か大切なことを言って聞かせる人より、
聞き出し、引き出し、納得を導く人の方が好かれるのは、
自明の理なわけですね。


だからこそ、

「人に好かれたい」「モテたい」

という人は、まず相手の話を聞くところから始めたらいいのです☆





なんていう話は・・・・

様々な恋愛本や人間関係マニュアルにも書かれているので、
あえて今さら語ることでもないかもしれないですが。


そこで、本題です。


この原理を応用すると・・・・
つまり、

「どうしたら人を好きになれるか」

っていうことにも、答えが出ます。


僕はよく、「好きな人ができない」みたいな話を聞くことがあります。

基本的に惚れっぽい僕からすると、
よく分からない悩みではありますが・・・・(笑)

「恋人が欲しいけど好きな人ができない」
みたいな話。


そして、そういう人を見ていると、なんとなーく、
この原理が当てはまるんだなって感じることが多くあります。



つまり・・・・

自己開示をしていない

ということです。



自分が相手をどう見るかに人間関係の主軸が置かれ、

「自分のどの部分を相手に見てほしいか」

については、考えていない人が多いのです。


やれ、相手の仕事だ年収だ、
顔だ性格だ趣味だ服装だと、
相手の中に、自分が好きになれるポイントを、
探そうとはするのですが・・・・

しかし、相手と付き合っていく上で、
一番どういう部分を相手に分かってほしいかという、
まず自分自身を見つめて、
開示していくポイントを考えている人は、あまりいません。



「私はこの部分を話して受け入れてくれた人と付き合いたい」
という視点が、抜けているのです。



そういう人の特徴として、

「いつまでも自分のことについては話さない」

という部分があります。
ですから、他人との間に壁ができたまんまなのです。


で、だいたいの場合、

「好きになった人には話す」

って言うんですが・・・・


それが、大きな勘違いなんです。
 
それ、逆なんですから。
前述の、「好かれる人」のロジックから考えると。




自分の心の内を開示して、
それを受け容れてもらえると、
相手のことを好きになれる
のです。


「最近恋愛していない」
という台詞は、そのまま、
「最近自己開示していない」
に近いんじゃないかなとも思います。

勿論、
「自己開示しないと好きな人ができない」
と言ってるわけではないですけれども・・・・

「誰かを好きになりたい」のであれば、
自分から自分のことを、
もっと深くまで話すようにしてみたらどうでしょうか。


「出会いが無い」とか、
「良い人がいない」とか、
「自信が無い」とか、
そういうの以前の問題なのです。

というか、順番がまったく逆なのです。


「好きな人ができない」ということの理由のひとつは、
「相手を好きになれるくらいまで、
自分のことを相手に話していない」

なのです。


いつまでも自分のことを話さないでいるから、
誰と一緒にいても、安心できないわけです。

そして、安心感が無いから、
好きになることもできないという・・・・

そういうことが、結構多いのではないでしょうか。





人が好きでないと、人間関係はただの恐怖でしかないこともあります。

少なくとも、つまらないし、面倒くさいですよね。

でも、目の前の人を「好きだな」って思えたら、
肩の力は抜けるし楽しくなります。



「自己開示」、してみてください。

友達に会った時に、普段は話さないようなことを話すでもいいし、

SNSやブログに想いの丈を綴るでも良いし。

いきなりドン引かれちゃうようなヘヴィな話じゃなくて、いいんです。

僕・私はこういう人間なんです、
こういうことを考えてるんです、ってことを、
今よりもっと、ちゃんと相手に伝えること。


そして、「相手がそれを理解してくれるかどうか」は二の次です。

自分が自分自身のことをオープンにできることが、
まず最初の大切な一歩目。

それができたところから、自然と、
人を好きになることができるようになるのだと思います。




僕は、どちらかというと昔から惚れっぽい人間ですが、
同時に、「自分のことをよく話す」タイプです。

勿論、話して分かってもらえることばかりではないですし、
むしろ分かってもらえないことの方が多かったですが・・・・

でも、だからこそ、分かってもらえてしまうと、
すぐにその人を好きになってしまうのです笑




恋愛を、本当はしたいのに、

「好きな人ができない」
「人を好きになれない」

という人は・・・・

まず、ここから始めてみてはいかがでしょうか。

自分のことを知っている人、
自分の気持ちを理解してくれる人を、
少しずつでも、作っていくことから。

そのために、自己開示を、ちゃんとしていく。


怖くても、恐る恐るでも、自己開示ができるようになってくれば、
自分のことをちゃんと分かってくれる人も増えてきます。

自分を分かってくれる人が増えてくれば、
どんどん安心できるようになってきます。

そんな中で、ひときわ、

「この人、こんなにも私のことをちゃんと分かってくれてる」

と思える相手が現れた時、もしかしたら、
あなたはその人のことを、とても好きになってるかもしれません。



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