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術前・術後での抗がん剤の副作用

前回記事で、術後の抗がん剤の副作用が思いのほか強く出たことを書きました。これまで、抗がん剤治療は術前に2クール行っていて、その経験値の範囲だろうという予測は、全く外れました。

治療前に主治医に術前と術後で副作用の出方に違いがあるか聞いたのですが、「個人差が大きいので何とも言えない」という定型文で返されました。まぁ、そうでしょう。

で、院内薬剤師が来た時にも同じ質問をしたのですが、「論文をあたって見れば何かあるかもしれない」という「分かりません」とニアイコールというか、殆どイコールの返事でした。

知らないなら「知らない」と素直に言えばいいのに、薬の専門家のプライドが許さないのですかね。答えをはぐらかす技術は、手慣れたものです。

※今回、とても辛かったので、意地悪な書き方になっています(笑)

ネットでもざっと検索はしてみましたが、術前と術後での副作用について比較しているものはありませんでした。さすがに、学術論文までは査読できませんから、研究している方はいるかもしれません。

なので、理系バカの習性で考えてみました。前提として、副作用は投薬量に比例して強く出ると仮定しています。

単純に考えて術前治療の場合は、ターゲットとなるがん細胞が確実に存在しています。なので、投与された抗がん剤も何割かは、がん細胞への攻撃に消費されると考えられます。

術後の抗がん剤治療は、基本的な考え方として「予防」目的となります。手術で目に見える「がん」は取り切っている訳です。僕の場合は、手術で取り切れなかったリンパ節転移が新たに見つかったので、二回目の手術でそれを郭清して取り切っています。

でも、転移していたので念のために目に見えない(検査で引っかからない)がん細胞を叩いておく目的で術後抗がん剤治療をしています。

つまり、術後の場合はターゲットとなるがん細胞が「無い」か「手術前よりも大幅に少ない」と言えます。

でも、抗がん剤の投与量は術前と同じです。

なので、術前と比べてがん細胞以外の組織を攻撃する量が増えている、という結論に至ります。

先に挙げた、前提条件が正しいとすれば、術後の方が副作用は強く表れると言えそうです。

ただ、どの位の量が増えているのかは、全く分かりません。増加量によって、どのくらい強く表れるのかも分かりません。線形なのか閾値があるのかも分かりません。

結局、術後の方が強く表れる可能性は高いように思われるけど、その程度はやっぱり「個人差」や「その時の体調」などによって大きく変わるようにも思います。

やはり、「やってみなければ分からない」という、いつもの結論になります。

来週、2クール目が予定されています。また、同じような経過を辿るのかと思うと憂鬱です。少しでも軽くなることを祈るばかりです。

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