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WCW2022 チーム医療 グラレコ公開

★DAY1_8_チーム医療_グラレコ_れおな

グラレコ  笹本 玲緒奈

【CancerX チーム医療】
~医療の枠を飛び出して社会のみんなでチームをつくる~
これまで病院・医療者が中心となってチーム医療について語られることが多かったが、チーム医療のABCの概念の中でも「チームC(Community Support)」に着目し、社会全体でチーム医療となっていくためにはどうするかを話し合いました。

関連する「Cancer Agenda」は
9 持続可能な医療のしくみを構築する
15 医療の公平性を担保する
16 研究開発・医療を行う人材やチームの質を高める
の3点です。

セッションには
●陶山 久司氏
 鳥取大学医学部附属病院腫瘍内科科長
●西垣 孝行氏
 森ノ宮医療大学 臨床工学科 准教授 (臨床工学技士 / 応用情報科学博士) NPO まもるをまもる 代表理事
●広石 拓司氏
 株式会社エンパブリック代表
に登壇いただきました。

医療者が地域に出て活動している、それぞれの報告があったあと、
どのように地域と医療者が連携していくか、地域ニーズの可視化を深堀りしていきました。

「共感して潜在化したニーズを言語化してデザインで共有化していく。
 これって変かも?という言葉にできない声を、写真であつめるアプリを開発。潜在的ニーズを掘り起こしている。写真を使ったワークショップなどを開催しチームの感性、共感力を可視化している(西垣氏)」
「病院を出た患者さんに目が届かないため、医療者が気づいていないニーズを掘り起こしていきたい。
 また医療者自身をまもる、燃え尽きないようにマインドフルネスなどを利用し医療者の価値を医療者自身に気づいてもらう取り組みをしている(陶山氏)」
「医療の専門家と生活者の視点の違いが大きなテーマとなる。地域を包括するケアは、医療と介護だけでなく地域の人々の力がとても必要である。高齢化している地域づくりの課題を、地域の担い手が手伝うのが重要で個人単独では力不足で乗り越えられないものを、テーブルについて問を共有しながらすすめるのが大切(広石氏)」
と活発な意見が交わされました。

またコロナ禍によって、オンラインに変わらざるを得なかったが
逆に利点となったこともあり、「マスク不足の中できることのアイディアソン(西垣氏)」,「ZOOMプラットフォームを使えば、全国各地の専門家と繋がれる(陶山氏)」,「お年寄りもオンラインで繋がり続ける(広石氏)」という実感のこもった話もあり,オンライン上での「地域を巻き込んだインフラづくり」や「様々な相談ができるコミュニティの構築」に可能性を感じました。

まとめに、今後社会全体がチームとなっていくために必要なものについて討議しました。
「医療という専門職と地域住民の視点が違うので、情報のギャップ、認識のギャップを埋めるプラットフォームづくりが必要である(広石氏)」,「繋がり続けて一緒にやっていく土壌をつくり、文化を作っていくことが大切(陶山氏)」,「共感すれば自分が変わっていく。これからの時代は組む相手が変わっていく。得意分野をもった個々人がつながっていく(西垣氏)」という提言をいただきました。

ソリューションがなくても、地域で広くそして深く対話していくことの大切さを,両利きの経営「知の探索と知の進化」を感じるセッションでした。

Cancer Agenda v.1
https://link.cancerx.jp/wcw2022-canceragenda

社会意識調査
https://link.cancerx.jp/wcw2022-research-2nd




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