何度も治療を受けたくなるカテ室


半年ほど前に退職した、カテ室で頑張ってくれてた中堅技師。

忘れもしない、講演会の際になにか一言とマイクを回すと
僕のことを「先生はおしゃべりおじさんですが・・」
っと言って、僕は腹を抱えて笑った。


正直、うちは、仕事に関しては厳しい。
指導もするが、何度も同じ指導をさせられるようなコメディカルではダメだ。だから、いまうちで頑張ってるメンバーは
技師も看護師もみな、本当にしっかりしてる。


そして、みんなでよくしゃべる。

どんなに仕事が出来る人間が集まっても
うちのような血管内手術を行う場合
チームプレイが大切だ。
個の力も、組織の力も、両方大切。

先週から研修で新しい先生が来てるし
また本日新しい看護師さんがチームに入られたしで
お二人とも緊張されているかと思ったが、

そこばもともとうちのチームが良い意味で厳しく、そして仲が良いことから
気持ちよく本日も働いてくれたと思う。

雰囲気がいいので、慣れた患者さんたちは
僕らの会話に入ってくる。
なので、抗癌剤を動注しているときは、僕とコメディカルと患者の三者で談笑してたりする
(動注は1本の血管に数分、長いと20分位、僕がシリンジで血流速度に合わせて手動で押し続けるので、手さえしっかり動かしておけばおしゃべりもできるんです)

この前も書きましたが、うちの治療は局所の抗がん剤治療
繰り返します。

カテのたびに緊張マックスにならないよう、
僕らは患者さん個人の性格や出身などを考慮し
患者さんに色々と話しかけながら治療をしています。
もちろん、話すことで治療の手を抜くようなことはありません。

話しながらも、患者さんにアレルギーの予兆があれば即座に対応します。

誰がうちのチームに問題があるとかうそぶいたのか知りませんが、
決して絶好調とは言えない今の自分を底上げしてくれているのはうちのメンバーです。

そして、うちを見に来た新しい人たちは、皆、雰囲気が良くて
テキパキしていると評価してくれる。

これが僕のチームの育て方で、僕の全てです。

僕の全てをこわ・・・・・いや、今日はここまでにしておきます。


今の僕が絶対の信頼を置けるのは、このメンバーと、過去のメンバー
つまり、がんカテのメンバーたちだけです。


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