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がん保険の自由診療の話、あなたはがんになった時にどう向き合いますか?

最近のがん保険では、自由診療特約というオプションが付けられるようになっています。僕がお話しする限りお客様は当然あまり理解されてない領域ですし、募集人もちゃんと話せてる人がまだまだ少ない気がしています。

そんな自由診療のことについては、Cancer FPでもかなり触れているので是非ご一読ください。

さて、本日は簡単に自由診療についてnoteでもお話しさせていただこうと思います。

がん保険においての自由診療とは?

自由診療と聞くと多くの方にとって、歯医者さんのインプラントなどを想像される方も多いのではないかと思います。

いわゆる保険診療ではない、自費診療が自由診療になるわけですが、どんなものが自由診療に当たるのでしょうか?

結論から言うと保険的な話では多くの場合、欧米で認められているが日本ではまだ保険診療に組み込まれていない薬剤が多かったりします。(それ以外を含む場合もある)

気を付けていただきたいのが、がんの自由診療には例えば高濃度ビタミンC療法や水素水療法、温熱療法など効果が科学的に認められていない治療も多数存在します。(もしかすると将来効果が現れるものが出てくる可能性はあります。低いですが。)

私はこういった科学的エビデンスが強くないものは、民間療法と言わせていただいております。保険的にはこの民間療法には一切費用は出ないことが大前提の理解として重要です。

がんの自由診療に関する特約は損保系、生保系どちらもありますが現在のところこれだけあれば嬉しいなというカバーできるものは4〜5社程度かなと思っています。

この自由診療に関する特約だけで保険を買うことができないため、それぞれの保険商品についてのメリット、デメリットを理解して検討されることをお勧めします。

さて、そのメリット、デメリットを考える際に私個人的には自由診療について出る保険金額は1億円以上が良いと思ってます。

理由として国立がん研究センターの発表している国内未承認薬、適応外薬の記事を見ると分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤の研究が加熱した2015年以降では未承認薬の数が激増していますし、2020年以降に未承認薬になったものは数千万円単位のものも少なくありません。

こうした数千万円級の薬剤については、保険診療に吸収されるまでは非常にハードルが高く研究速度が加速している現在以降さらに自由診療の可能性は広がるかもしれません。

上記の記事に未承認薬が保険収載された一例がありますが、価格が高い分、保険適用のハードルが高くなる。そのためドラッグラグやドラッグロスの問題が起きています。

これを穴埋めするためには、1億円以上の自由診療が受けられる準備をするのは私はありだと思っています。

また今日は深くは書きませんが今後ゲノム医療が成熟していくにつれてドラッグロス、ドラッグラグ問題は深刻になる可能性があるので、受けられる治療の選択肢を持ってみてはいかがでしょうか?

他の記事を見てみたい方は、Cancer FPのサイトを是非見てみてください。

【Cancer FP編集長】
川原拓人(AFP)

日本臨床腫瘍学会や日本放射線腫瘍学会に参画しており、「未病時に知るべきがんの知識を伝え、告知時のダメージを軽減する」をミッションにCancer FPを立ち上げる。
現役の医療従事者を中心としたライターと共に保険を通じて、がん罹患前の方に情報を届けています。

【資格】
2級ファイナンシャルプランニング技能士
プライベートバンキングコーディネーター
ガンファイナンスアドバイザー

【所属】
NPO法人日本FP協会 認定AFP
公益社団法人日本臨床腫瘍学会 準会員
公益社団法人日本放射線腫瘍学会 准会員
一般社団法人日本サイコオンコロジー学会 正会
【想い】
がん患者さんとお話しさせていただくと、もっと早く知りたかったと言うお声をよく耳にします。もっと早く知れる人を増やすそれだけで未来を変えられる方といると信じて活動していければと考えております。

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