見出し画像

肺がんの死亡率と喫煙の関係について

私は喫煙者でした。
けどちゃんとがんのことを知って、タバコをやめた。
それは、がんになるのが怖いってよりも「肺がん」になるのが怖いから。


がん情報サポートあきたより引用

がんに関する様々な統計データがある中で、すべての種類のがんのことを全がんというが、この全がんの5年相対生存率や10年相対生存率は非常に優れてきている。

全がんをベースにそれよりも5年生存率や10年生存率が低いがんの1つに【肺がん】があるのです。全ステージ合わせて33.6%と10年間生存できる確率が約3割しかないがんなのです。

習慣的な喫煙では、この肺がんリスクを非常に高めます。その他のがんと比べ肺がんに対する喫煙のリスク因子は明確にエビデンスがあり、 国立がん研究センターがん情報サービスによると、喫煙での肺がんのリスクは非喫煙者に比べて男性で4.4倍、女性で2.8倍高くなる。

さらに若いうちからの喫煙や喫煙量が多ければ多いほどリスクが高まることが確かにわかっています。また周囲に流れる煙、いわゆる受動喫煙でも肺がんのリスクは2割〜3割増加することがわかっています。

すなわち何も考えずにタバコを日常的に家族に吹きかけている人は、パートナーや子供に対する肺がんリスク、すなわち死亡リスクを高める行為を行なってしまっているわけです。

もちろん自分自身が吸うことは自己責任ですし、現に私も喫煙者でした。しかし吸ってない人に比べて4.4倍も亡くなる可能性が高いがんになりにいくのは家族を持つ身としては避けたいなと思うようになった次第です。

ちなみに現在日本人男性がもっともなりやすい前立腺がんは日本人の9人に1人が罹患すると言われていますが前立腺がんに罹患した場合は、10年生存率99%です。

全がん協HPより日本医事新報社作成

前立腺がんはステージⅢでも95%、一方で肺がんは16.1%です。この状態を知っていてなお、「どうせタバコを吸おうが吸わまいが、がんにはなるから」と言ってるのは違うなぁと思い完全な断煙を決意。

以後喫煙は控えているという話でした。

ちなみに肺がんには、国の推奨する検診があるのにも関わらず、受信率も高くなくてかつ早期発見が画像診断だと難しいとされています。

また見つかっても手術で切ることによって呼吸器機能が失われる可能性などが考えられるため簡単に手術できないことも多いがんです。

タバコを吸うメリット(利益)とタバコを辞めるデメリット(不利益)どちがらが自分にとって重要かというところを今一度考えてみてほしいものです。

がん検診に行く意義は下記の記事から!

その他の記事は下記のメディアから読んでみてください!

【Cancer FP編集長】
川原拓人(AFP)

日本臨床腫瘍学会や日本放射線腫瘍学会に参画しており、「未病時に知るべきがんの知識を伝え、告知時のダメージを軽減する」をミッションにCancer FPを立ち上げる。
現役の医療従事者を中心としたライターと共に保険を通じて、がん罹患前の方に情報を届けています。

【資格】
2級ファイナンシャルプランニング技能士
プライベートバンキングコーディネーター
ガンファイナンスアドバイザー

【所属】
NPO法人日本FP協会 認定AFP
公益社団法人日本臨床腫瘍学会 準会員
公益社団法人日本放射線腫瘍学会 准会員
一般社団法人日本サイコオンコロジー学会 正会
【想い】
がん患者さんとお話しさせていただくと、もっと早く知りたかったと言うお声をよく耳にします。もっと早く知れる人を増やすそれだけで未来を変えられる方といると信じて活動していければと考えております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?