読書ボドゲ「こじつけ?レファレンサー!」コンセプトの話 おまけ

コンセプトに関するメイン記事はこちら。

最後に、「そもそもなぜ、本とゲームを繋げようと思ったのか?」、私のゲーム作りの根っこの話を少し。


幼い頃から、気付いたら本の虫でした。
一番読んでいたのは小学生の頃。
一分一秒を惜しんで、休み時間はもちろん、トイレの中や登下校中など、少しでも隙間を見つけて読んでいました。

地方の村の、小さな小学校だったので、学年にクラスは1つだけ。
地元の保育園から持ち上がった友人ばかりの穏やかな環境で、読みかけの本を優先して鬼ごっこに加わらなくても誰にも責められない、心地よい関係でした。


6年生のときだったと思います。
休み時間に、Aちゃんがふと、話しかけてきました。


「本って、おもしろい?」

Aちゃんは、運動が得意で、とても活発な女の子です。
彼女が本に興味を持ってくれたことが、とても嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。

そこで、その時読んでいた本(たしか「創竜伝」1巻)について熱心に話しました。


すると、「そんなに面白いなら、私も読んでみたい!」と言ってくれたので、私はいそいそと本を見せ、冒頭を一緒に読んでみました。が…

「よくわからない」
「いいなぁ。本を読めて羨ましい」

聞くと、本を読んでみようと思っても、たいてい物語の冒頭で挫折する、とのことでした。世界観の説明部分がおもしろくなくてやめてしまう、と。
それで、話題はほかのことに移り、おしまいになったのですが。

このときのことが、ずっと記憶に残っています。
そうか、読みたくても読めない、あるいは面白そうと思ったけど、最初でやめてしまうということがあるんだ、と子供心にとても驚いたのでした。


新しい小学校だったので、学校図書館はとてもきれいで、学校司書の方も週に3日くらいはいらっしゃっていたと思います。
本も新しかったし、立ち寄りやすい雰囲気でした。

朝読書の時間もありました。
また当時の小学校では珍しかったと思うのですが、国語の教科担任がいて、授業の冒頭に、「ルドルフとイッパイアッテナ」などの物語を少しずつ読んでくださっていました。

ですので、環境としては、比較的恵まれていた部類だと思うのです。
Aちゃんは、その後どこかで、読書のきっかけがあったのだったらいいなと願っています。



読書に限った話ではないですが、子どもには、さまざまなことに触れるきっかけが、均等に訪れてほしい。

おこがましいことではあるのですが、そのきっかけの一つを作れたら、、
私のささやかな力でできることはないかと、考えた結果が、ボードゲーム作りでした。(ここ、まだちょっと飛躍がありますが)


最近は本業が忙しく、新作作りがなかなか進められていませんが。。
細々とでも、作り続けたいなと思っています。


以上で、コンセプトのお話はおしまいです。
ここまで拙い文を読んでいただき、ありがとうございました!


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