Kindleで出版した一冊の電子書籍のロイヤリティが10万円を超えるまで
Amazonの電子書籍プラットフォームKindleで出版した「一冊の電子書籍のロイヤリティ(収益)が累計10万円を超えるまでのデータ」を公開します。
このデータを公開することで、今Kindle出版に取り組んでいる方、あるいは、これからKindleで出版しようという方の道しるべになるはずです。
出版した書籍のジャンルはAIグラビア写真集です。「え、あの忌まわしき!AIグラビア写真集…。」という方も中にはいらっしゃるでしょうが、ええ、その気持ちは分かります。
補足ですが、過去に私はAIグラビア写真集とはまったく異なる、非常に真面目なテイストかつ、AIグラビア写真集以上にお金も時間もかかった書籍を出版していますが、まったく売れていません。それも、悲しいほどに。数年かけて何冊か出版しましたが、それらすべてを合算したロイヤリティが累計5万円ほどです。
10万円を超えるまでのKindleランキング推移
上の画像は、amazon著者セントラル画面で「過去のランキングを表示」をクリックした際に表示されるグラフです。
横軸はざっくりと約5ヵ月です。こちらのAIグラビア写真集を出版した直後は、Kindle本の一般ジャンル(アダルトを除く)のランキングで4,000位前後をつけた後、一時期は1,000位以内に入る躍進を遂げて、その後はジリジリと右肩下がりになっています。
この書籍の累計ロイヤリティ、つまり「電子書籍の売上ロイヤリティとKindle Unlimited(読み放題)のKENPロイヤリティを合わせた金額」が10万円を超えるまでに要した時間は、「出版してから約4ヵ月半」でした。
当該書籍のロイヤリティのスクリーンショットです。左から、電子書籍のロイヤリティ、印刷版の本のロイヤリティ、KENPロイヤリティ、合計ロイヤリティ。
上のデータを見る限り、「Kindle出版の印税のみで人生ウハウハ」なんていうサクセスストーリーは相当難しいでしょう。インプレッションもCTRもCVRも一般書籍よりも相当高いであろうAIグラビア写真集ですら、この金額なのです。
ちなみに、私が先ほど述べた「AIグラビア写真集ではなく非常に真面目なテイストで出版したけれども全然売れない書籍」というのは、たまに奇跡的に一冊売れると50,000位前後、その後に300,000位まで下がっていくのがルーティンです。
ただ、Kindle出版によってプラットフォームで直接得られる対価よりも、自分が蓄えた知識や経験を今悩んでいたり困っている誰かに伝えたい、このような思いをもってKindle出版に取り組んでいる方も多いはずです。というよりも、本来的に本を出版をする目的は、自分と同じような悩みを抱えている誰かに思いを文章を通して伝えたいという熱意がある方がほとんどなのかもしれません。
とはいっても、綺麗ごとはさておき、やはりどのぐらいのロイヤリティが発生するのか、それはどのぐらいのランキング推移なのか、それらを参考にしたい方がいるであろうと思って、こちらのデータを公開しました。
現在、Kindle出版に取り組んでいる方や検討している方の参考になれば幸いです。
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