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ありがとうございましたって、言ってもらえるだけで。(初の宅配買取)

 宅配買取の結果が送られてきた。
今回は2つ別々のところへ合計6点出してみたのだけど、すべてに値段がついた。
 両方とも、査定してくれた方から丁寧なコメントがあって、それだけで宅配買取に出してよかったなと思えた。
 金額自体は、正直微々たるものというか、むしろ送料とか振込手数料を考えると、お店側にはなんにもならなくて申し訳ないなという気持ちになった。

 以前、ある店舗に持ち込んだときの「手間だけ増やして」という雰囲気に傷ついて(そう、私は傷ついていたのだった。自分なりに大事にしていた服だったから)、値段がついたものも全部持ち帰ってゴミ袋にブチ込んだ私が成仏した。
 あのときだって、「これこれこういう理由で値段がつかなくて、持ち帰ってもらうしかなくて申し訳ないけど、持ってきてくれてありがとう」って一言言われていたら…いや、店員さんもそんな余裕なかったのかもしれないし、そんなタラレバはよそう。
 なにより、今回の服の手放しで、もっと服を大事にしよう、私を表現する服を選んで迎えようと思えた。自分はちゃんと選んでると思ってたけど、“なんとなくの服”がめちゃくちゃたくさんあったし、なんならまだある。それは“糖衣の服”と言い換えることもできるのだけど、確実に一年以内には手放す予感がする。

 痛みを伴うからこそ学べることがある。これから失敗しないことなんてないとも思う。
 でも、たった一言、「ありがとう」って言ってもらえるだけで。「ありがとう」と言ってもらえるものを、言ってもらえるタイミングで回すことができたなら。
 少し、自分を好きになれる気がする。

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