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クラシック奏者がバンドに加入すると・・?

こんにちは。

男女ツインボーカルバンド、カナリオペダルのキーボード奏者Sallyです。

私の仕事はクラシックピアノを演奏したり、教えたりすることです。


これはよくありそうでない、ちょっとだけ珍しいことだと思います。

最近だとマカロニえんぴつ、King Gnuが音大や芸大に行っていたようですが、やはり珍しいかな!という印象です。


実際、音大卒の友人たちと話していてみんな口を揃えて言うのは、

バンドは、無理!』(嫌いという意味ではなく)


楽譜は読めるし耳コピも出来る、楽器も買わなくても持っていることが多い!いつでも出来る!!!

でも、バンドには入るハードルは高い!一体なぜでしょうか?

それは、クラシック音楽ポップロックというのは近くて遠い世界であり、様々な常識が違うからだと言えます。

本日は、その違いや苦労を徹底検証してゆきます。

あるある〜と共感していただいたり、これから色々なジャンルにチャレンジしたいクラシック愛好家の方の役に立てたら嬉しいです。


①微妙に違う音楽用語

Jpopを聴くとき、ボーカルが入ってくるまでを『イントロ』

最後は『アウトロ』と言います。

それは、クラシックでは前奏・後奏 としか言いません。

また、ボーカルのないバンドは『インスト』と呼ばれるジャンルですか、それはクラシックでは室内楽、器楽曲、交響曲などと呼ばれます。

というか、クラシックはオペラや歌曲以外全てインストw


更に、バンドの中でソロ、というとバックで楽器隊が鳴らしつつピアノやギターが目立つ、いわゆる俺のターン!ですよね?!

クラシックでピアノソロ、バイオリンソロ等というとガチのソロ。まじのぼっち。たった1人、つまり無伴奏になることを指します。

私は「バンド音楽のピアノソロって孤独感がなくてたのしいww」といつも思ってます。


②微妙に違うコード呼び方

クラシックもコードらしきアルファベットは習いますが、ドイツ語なのです。

軽音楽のコードは英語なので部分的に、全く違う。だいたい同じだからこそ、ややこしい!


たとえばドイツ語で

Bはシのフラットのこと。べーと読みます。
普通のシはH(ハー)と表します。

E(イー)のことはエーと呼ぶ。
Aのことはエーじゃなくてアー、うーん、自分でもよくわからなくなってきた。笑


クラシック出身の奏者が、メンバーの前でコード進行の話をする時にたまに無口になるのは、脳内で変換に必死だからです!


③全然違うテンポ感

クラシック音楽というとお堅いイメージがありませんか?

でも、いつも私は思います。「POPsって、なんて自由度が低いんだ・・・」と。


基本のテクニックから外れないなら、好きに表現することができるのかクラシック。

ルバートという独特の概念があり、テンポキープにはゆるくて甘いのがクラシック音楽の特徴です。

なんとなく、入る。なんとなく、息を合わせ、その時の空気感で、毎回すこしずつ違う演奏をしてOK

すごーく、自由度高いです!!


でも曲は決まっているんですよね。何百年前から決まった楽譜があり、その譜面通りに弾く。


一方、曲やフレーズを自分で作れるのがポップス

小さな枠組みで自由度高いのはポップロックだと言えます。


最後に、

④微妙に違う空気

クラシック音楽界のピアノの先生や音大生というと、巻き髪やゴージャスな服、本番はドレス、グランドピアノのある素敵なお家を思い浮かべる方が多いと思います。 だいたいそのイメージは合ってます!!!

一方、バンドマン にそういったイメージありますか?

ないですよね?笑


私は、クラシックの職場では「カジュアル、庶民的」と言われがちてす。

でも、バンドをしている人には「セレブっぽい」なんて言われたり(笑)

このように、全然違う世界観なので、「音楽業界で働いているとバンドに理解がある環境でいいね!」と言われても・・・・

一般会社員と変わらないと思います(笑)


いかがでしたか?

同じ音楽界でも全然違っていて、どちらにも楽しさや学びがあり、素敵です。

クラシック畑だと、自分でのフレーズ作りやテンポ感は苦労する人が多いと思うのですが、それはまた今度の記事に書きたいと思います^ - ^


そんな私が色々苦労や試行錯誤を重ねて参加しているバンドのMVがこちらです^^


現在、新アルバム制作中ですが、クラシック要素を上手くいかせるようにメンバーとたくさん連絡を取り合って研究中です♬  


またピアノに関する記事を書きたいと思います!



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