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ONCE UPON A TIME IN AMERICA 感想その①雑感

ついに!ワンスを観てきました!
初日から色々な感想を観てきて、映画も何度も観て万全の状態で臨みました!


映画はとにかく話が飛び飛びで初見は全く分からず、ネットの解説を読みながらなんとか理解しました。そのおかげで舞台の中でアレ?と思う部分はあまりなかったです。ただ、映画を観ずにいきなり舞台だと結構分からないと思います。

雪組さんは今までバッドエンドの作品が多かったですが、バッドエンド好きの自分としては歓迎だったんです。
今までのバッドエンドとワンスの違いをいうなら、単にバッドエンドとして描くか、なんとなく宝塚っぽく最後はいい感じに終わるかですね。

壬生もひかりふるも最後はなんとなくラブストーリーっぽく終わっていました。
そこが宝塚のいいところだと自分は思っています。
ワンスは終わりが暗いですね、、、。2番手があんな終わり方だなんて、、、!!最後に望海さんが歌う曲はすごくいいのですが、なんか最後スッキリせず、、、。あーこれが男の友情ってやつなのか??と。ちょっと言いたいことが伝わらない。結局、誰も幸せになれないんですよね。



正直、ヌードルスやマックスなど作品の中の登場人物には全く共感できなかったです。(もちろん、演じている望海さんや、ロバート・デニーロはかっこよかったです)

あと、この作品は女性蔑視が激しいですよね、映画は特に。そこが私のフェミニズムセンサーを刺激しまくり、ちょっと気になってしまいました😓

宝塚版はさすがにマシになってましたが、
映画はひどすぎますからね、、、。キャロルが良い感じになってたのと、デボラが可哀想にならなくて本当によかった、、、。(結末は可哀想ですが)そこは良かったなと思います。

小池先生はこの映画が大好きで、この映画から影響を受けた作品がいくつもあるとか、、、(ヴァレンチノ等)
ただ、私が感じたのは宝塚版では映画の良いシーンが全く生かされてないということです。
例えば、ヌードルスとデボラが海の見えるレストランに行く場面。
ここで2人が踊る場面や、その後海辺で思いを伝え合うシーンが映画ではとっても素敵で!!(映画の中で一番といっても過言ではないくらい)
しかし、宝塚版では踊るシーンは一瞬で終わり、薔薇で埋め尽くされたシーンになっていました。まあでもただ静かに踊る場面って舞台ではちょっとやりづらかったのかもしれないですね。
その後の薔薇のシーンはヌードルスの拗らせ具合がすごいですが笑
映画ではショッキングな場面でしたので、ここの改変は良かったですね。
ナウオンでも望海さんが言っていましたが、宝塚版のヌードルスはかなり感情的になっています。映画版は物静かな感じで、表情で語る人物なのですが。でもやっぱり、舞台で主役が無口ってやりづらいですからね。これも仕方ないのかも。

そして一番ショックだったのは、マイアミの場面!
ここは本当に残念です><
映画ではマックスがヌードルスに連邦準備銀行襲撃計画を明かして、二人の道が完全に決裂する良い場面なんですが、、、(海辺を歩くマックスを寂しそうにヌードルスが見つめるところとか)
宝塚版ではただのお祭り騒ぎになっていて、残念でした。
役を作るために、無理やり入れたエヴァもいらないなと感じましたし。
映画ではエヴァは出てこなくて、青年期にイヴという恋人がいて、
一緒にマイアミに行きます。
宝塚版ではヌードルスはデボラ一筋になってましたね。
それで最後、恋が叶うなら良かったけど結局そうでもなかったし、、、。
でも、宝塚らしい場面を作るためには仕方なかったのかもしれないですね。

キャスト発表前から心配してた配役の少なさですが、インフェルノやバレエ教室など、娘役さんの役が意外と多くて良かったです。男役さんもマフィアに、労働組合に活躍してました。

たっちーや天月さん、桜路くんなど中堅男役さんも活躍していて、すごく嬉しかったです。

ただ、このストーリーなら後ろにショーが付いてたら、もっと楽しかっただろうなと感じざるをえません。

フィナーレはおなじみ小池先生のオシャレでロックな感じで大好きでした!!KAORIalive先生の振りもおしゃれでかっこいいです!
フィナーレは本当に大満足です!

そんな感じのONCE感想でした。次はキャストについて書きます。