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ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M 感想

ずっとヅカ1本でオタク活動していた自分が唐突にハマってしまったのが
ヒプノシスマイクでした。

通称ヒプマイは音楽原作キャラクターラッププロジェクトというだけあって、原作は音楽。つまり公式から配信されているラップやドラマCDが原作です。

昨秋にアニメ化もされましたが、今までに配信されたトラックのストーリーをベースにしつつ、新たなエピソードもちょいちょい加えられたコミカライズも存在しています。初めは、肝心のラップが聞けないなら意味ないだろと思い手を出さなかったのですが、ドラマトラックに比べてアニメは闇の部分が少なく、明るく終わったので、闇の部分を垣間見たいと思いコミカライズも読んでみることにしました。今回はその感想です!

さて、コミカライズと言っても1作品で継続して続いているわけではなく、
何種類もあります。

ヒプノシスマイク -Before The Battle- The Dirty Dawg

伝説のチームTDDの結成秘話を描いた作品。

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side B.B & M.T.C

Buster Bros!!!とMTCの目線で描かれるDRB。

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M

Fling Posseと麻天狼目線で描かれるDRB。

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side D.H & B.A.T

どついたれ本舗とBad Ass Templeの結成秘話を描く。

あと、また3作品連載開始するらしいです(ややこしい、、、)。
しかも上記の作品はみんな作者が違って連載元も違うんですよ。

今回読んだのはポッセと麻天狼メインのヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M。なんて言ったって、ポッセと麻天狼が推しなので。
本当はTDDのコミカライズをすごく読みたかったのですが、絵が好みじゃなくて保留しました、、、。対してこちらは絵が公式寄りというか、公式の作画が好きな人は絶対好きだと思います。

基本的にストーリーはドラマトラックの話がメインで、そこにちょっとしたエピソードも加えられているといった感じですかね。ポッセと麻天狼の結成秘話からDRBまでが描かれています。

麻天狼は一二三のストーカーの話から。これは「麻天狼ー音韻臨床ー」のドラマトラック①がベースです。CDで聴いているだけでも十分楽しかったですが、一二三と独歩の同居生活が目で楽しめるというのは楽しかったです。そういえばアニメでは部屋で男が死んでいる話以外は特に同居エピソードが無かったですね。一二三はホストなので夜出勤だし、独歩は朝から晩まで働いているのでこの2人ってすれ違い生活なんですかね??コミックではたまたま独歩が定時帰りで一二三と共に夕飯を囲んでいました。一二三の作るごはんが本当に美味しそう、、、、!しかし、このシチュエーション腐女子狙いすぎじゃないですかね?!萌えしかないのですが?!

詳しくは書かれていませんでしたが、独歩と寂雷先生は前から知り合い?というか独歩が寂雷先生の患者?だったみたいで、ストーカー被害に悩む一二三を寂雷先生に紹介したところから3人の繋がりができます。
アニメ版に比べてコミックの一二三(ジャケット脱いだver.)は人に対して遠慮がなくただのチャラいやつ感が増していて抑えめに描かれていたアニメ版の方が私は好きですね。
自分は独歩のようにネガティブ思考で何か悪いことがあると自分が悪いと思い込んでしまうところがあるのでそういった時に一二三から煽られるとイラっときてしまいそう、、、笑

ポッセも乱数がチーム結成に向けて動き出すところから始まります。
幻太郎と帝統に目を付けたのは中王区の差し金か何かなのでしょうか?その辺は特に描かれておらず分かりませんでした。しかし、幻太郎はなぜか中王区に目をつけられているらしく、帝統は乙統女さんの息子なので(設定されているだけで詳しいことは謎です)、やっぱり中王区絡みなんだろうなと。
幻太郎は病床の友人のために小説を書いているらしいですが、帝統に関しては乙統女の息子ということ以外は過去は全く不明でただのギャンブル狂という情報しかありません。乱数、幻太郎以上に帝統の闇の方が深いんじゃないかと推察します、、、。

結果的に二人とも乱数に言いくるめられ、チームを組むことになりますが、
縁も何にもない寄せ集めチームすぎて、大丈夫なんだろうかと心配になりました笑 乱数は中王区のために動いていますが、その目的も不明です。TDDのメンバーが再びくっつくことのないようにというのは分かりますが、
無花果さん「お前が中王区に入れる男だと印象づけることと、一番の目的は、、、」

乱数は中王区に入りたいんですかね??乱数も従いながらも無花果さんのことを気に入らないみたいだし。あ、そういえばドラマトラック「マリオネットの孤独と涙と希望と」で乱数は中王区から支給される飴がないと死ぬ設定でしたが、飴のくだりもコミックでは特にありませんでした。
飴の設定がなければ乱数が中王区に仕える意味ってあんまりないんじゃないかと思います。中王区が捕えない限り、命は自由になるので。何か別に報酬があるのでしょうか?個人的には乱数の吐血シーン観たかったです。

シブヤもシンジュクも結成して間もないチームなので友好を深めるため、
シンジュクは3人で酒を酌み交わし、シブヤは3人でギャンブルをします。

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出典:EVIL LINE RECORDS、城キイコ、百瀬祐一郎「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」1巻

どうすれば仲良くなれるか考える先生が可愛いです。

一二三の店でお酒を飲むことになったのですが、なんと寂雷先生は大変酒癖が悪く、一二三の店で全員潰します笑 いつも穏やかな寂雷先生にこんな一面があったとは、なんだかいつもと違う姿が見れて嬉しいです。

対してシブヤは乱数の家でギャンブルをします。
ギャンブルといってもチンチロというサイコロと丼があればできるゲームです。帝統は何千回とやってきているので狙った目を出せるようで序盤は優位に進めます。それに感付いた幻太郎は知り合いに頼んでイカサマサイコロを手配して、ゾロ目を出します。続いて乱数もゾロ目を出して帝統の負けに、、、、。幻太郎は乱数にイカサマしたのでは?と問いかけますが、逆に乱数の方からイカサマを見抜かれます。結局乱数のイカサマがどういったものだったのかは明らかになりませんでしたが、不敵な笑みを浮かべる乱数。本当に乱数は隙がなくて怖いです、、、。まあ可愛い容姿に裏があるギャップが良いんですけどね。でもギャンブルを経て(?)、なんだか満足げな乱数。中王区の命令以上に2人と仲良くしたい様子です。

ポッセはアニメ版では全員自由奔放で、ツッコみ役がいない感じですが、コミックだと幻太郎は他の2人よりも少しだけまともな印象です。乱数に対して何の疑念もない帝統に比べて幻太郎は乱数のことを疑って見ていて、帝統に対しても心配するようなポッセのお母さん的役割を果たしています。探偵に乱数の調査を頼んだり、乱数と寂雷の仲を勘ぐったり。

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出典:EVIL LINE RECORDS、城キイコ、百瀬祐一郎「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」2巻

やっぱり乱数ヤベェ奴だ!!

Division Battle決勝トーナメントの展開はドラマトラックの通りです。
4チームが中王区の前で集まる様子はなんだか微笑ましいですね。
ですが、やっぱり一郎×左馬刻と乱数×寂雷は一触即発な感じで特にこのコミカライズはシブヤとシンジュクメインなので乱数と寂雷の因縁の深さがすごいです。あの穏やかな寂雷先生が嫌うってどんだけやばいことしたんだよ乱数、、、。時たま出てくる回想場面の仲よさそうな乱数と寂雷先生を見ると、寂雷先生は心底乱数のことを信頼していたんだろうなと感じられます。TDDはみんな個性がバラバラすぎて本当に仲が良かったのか??とも思ってしまいますが、バラバラな個性が良かったのかもしれませんね。
4人が仲いいところを見たいと思いますが、仲良くなってしまったらラップバトルしなくなりますよね、多分。てことは永遠に仲悪いままなんでしょうか、、、。

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出典:EVIL LINE RECORDS、城キイコ、百瀬祐一郎「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」2巻

大嫌いなのになぜか抱きつく乱数、、、笑

アニメではよく分かりませんでしたが、中王区内は他の区と同様に
普通の町のようになっているんですね。
バトル前日、各々自由に過ごしますが、幻太郎が一二三に服装を馬鹿にされたことにブチ切れ、幻帝×一二独でバトルが始まります。
一瞬一二三のこと嫌いになるくらい一二三が悪いです、これは。なんだか独歩が気の毒に思えてくるくらい。ここアニメ化されなくて良かった、、、と安心しました。放送されてたら一二三のファン減ってましたよ。

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出典:EVIL LINE RECORDS、城キイコ、百瀬祐一郎「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」2巻

かばってくれた帝統に対しての幻太郎。帝統はただの良い奴です。


1回戦はBuster Bros!!!とMTCの戦いなのですが
こちらもシブヤとシンジュク目線で描かれます。
ブクロとハマ目線も気になりますね、、、。


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出典:EVIL LINE RECORDS、城キイコ、百瀬祐一郎「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」3巻

大人しく観戦するシンジュクに比べてシブヤは自由すぎる!!
乱数、お菓子広げすぎ!!


乱数が無花果さんに寂雷先生を真正ヒプノシスマイクでマインドハックしろと命令するのはアニメと同じ。無花果さん無慈悲、、、!!
せめて意図は本人に隠してほしいですよね。


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出典:EVIL LINE RECORDS、城キイコ、百瀬祐一郎「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」3巻

ここを見ていると乱数は寂雷先生のことをそこまで嫌っていないような、、、??

乱数は真正ヒプノシスマイクを使うことに迷っていて、なかなか出せずに、寂雷先生に手抜きを見抜かれます。ついに使おうとしたところで、
帝統、幻太郎の言葉に救われます。いや、本当に乱数死ななくて良かった泣

負けた後の慰労会で高級中華に行くのも良かったですね。
乱数がビール頼んでいるのに萌えました。こう見えてというか普通に成人男子!!!
そのあと2人を残して先に帰る乱数は処分されに中王区職員の元へ出向きますが、結局処分されず。挙句の果てに無花果オネーサンにくだらない命だと言われる始末。でもここはアニメの逃げる展開の方が好きかな。自ら死にに赴くのも変だし。

それでも帰る間際にまた無花果オネーサンの元に行く乱数。
もう手を切っちゃえばいいのにそうはいかないのか、
最後はこんな怖いセリフを、、!!

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出典:EVIL LINE RECORDS、城キイコ、百瀬祐一郎「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- side F.P & M」3巻

乱数!中王区に負けないで!!

ブクロとハマの方も読んでみようかなと思います。長々失礼いたしました。