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あこがれる。

いつも自信満々な、パワーの塊のような人がいる。
いろいろな経験を重ねてきたからこその言葉や行動には迷いがない。
誰よりも声を上げて誰よりも行動力がある。だから絶対的な安心感というか、この人がいれば「大丈夫」。なんとかなる気がしてしまう。そんな人。

眩しすぎて初めは話すことすら躊躇してしまった。あまりにも別世界の人な気がして近づけなかった。自信がなくて空っぽな自分を見透かされそうで怖かった。

そこから1年の間、目まぐるしい環境の中で同じ時間を過ごすことになり、切磋琢磨していく中で自然と話す時間が増えていろんなことを知って。
影響をモロに受けた私は、いい意味であっという間に染まっていった。
その人がイメージする世界にいる自分になりたかった。
勝手に作っていた心の距離は勝手に縮まっていって、今ではもっと話したいし色々教えて欲しい欲すら出てくる。

ふと我に返った時、この感情は何なのだと。
初めての感情に戸惑っていた。

だって、顔がタイプ。目が細いところとか。
笑った顔が特にタイプ。
声も好き。少しハスキーな感じの声。
肩幅が広くてスーツが似合う。
とにかくタイプ。
おしゃれ。
仕事ができる。リーダーシップがある。
典型的なモテるタイプの「上司」

ここまで頭の中を洗い出してみると
これは完全に好きですよね、自覚あります。
でも相手は上司。しかも家庭がある人。
何より本人に、もうその気は全くない。

だから助かっている。理性を保っていれるから。
いい大人です。生きていればいろんな人と出会うし、ふとした瞬間に始まってしまうことだってある。
ただ、その人とはこの先何も起こらないことは確定している。
だからわたしは安心して仕事に専念できている。こちらの好意に気づいていたとしても一線を引いていてくれる人で本当に良かったしますます信頼できる。
だからわたしはこれ以上の感情を持つこともないしずっと好きでいられる。

結局この感情について考えていると、「憧れる」が、しっくりきた。

憧れる(あこがれる)とは、ある人や物事に対して、強く心惹かれ、その存在や状態を自分自身に求める心情を表す言葉である。
また、あこがれる対象は、人間だけでなく、理想的な地位や生活環境、物質的な富など、自己の欲求や目指すべき目標となるもの全般を含む。このような憧れの感情は、自己の成長や向上心を促す原動力ともなり得る。

まさに原動力。一緒に仕事できるうちにたくさんのことを学んで成長したい。
頑張っている姿を見ていてほしい。

明日も頑張ろう。

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