定期検診など
2年前の6月の末、夫がアルツハイマーだど診断されました。その後半年に1回ほど問診をしてもらってきました。問診でのメインは認知力テストで、時計などの図を描いたり、簡単な計算、記憶力のテストなどで、多分日本で行われているものと同じか、よく似たものだと思います。
覚書として大まかな内容を書いてみます
時計に言われた時刻の長針と短針をかく
六面体の絵を真似て描く
数字とアルファベットがバラバラに書いてあるのを指示に従って順番に繋いでいく
Fで始まる単語を思いつくだけいう
動物の絵を見て名前をいう
先生が3つの物の名前をいうので、そのカテゴリーを答える
先生が言った5つの名詞を覚える(後で思い出す)
100から数字を7づつ引いた数を順番に言う
先生が言った少し複雑な文章を復唱する
だいたいこんな感じだと思います。
夫は記憶以外のところはほとんど問題なくできています。今回で4回目でしたが、最初の頃からほとんど変わらない結果で、今回はむしろ良くなっている気がしていました。実際先生から見てもそうだったようで、なんと、当面は定期検診に来なくてもよいとおっしゃっていただきました。
先生のお話では、夫はこの状態がしばらくは続くだろうから、今後変化があったときにまた診断してお薬を変えるかどうか決めようとのことでした。この「しばらく」というのが1,2年なのかもっと長い年月なのか、それは先生にもわからないようです。
夫がアルツハイマーと診断されてから2年間、何をすればよいのかもわからず、とりあえずできることを少しずつやってきました。この薬をのめば治る、これをすれば治る、という方法が今のところないのがこの病気なので、アルツハイマーを患っている方やそのご家族もみなさん同じように試行錯誤を繰り返しているのではないでしょうか。
わたしたちが今気をつけていたり、やっていることをいくつかあげてみると:
ストレスになることはしない
できなくなったことより、できることだけに集中する
毎日規則正しく生活する
散歩や軽い運動をする
好きなことをする
体に良いものを食べる
音楽を聴く
飲酒をやめる(たまーには飲みます、ビールとかワイン1杯くらいなら)
薬をきちんとのむ
いくらできることをやっても少しずつ進行していくのは止められないのでしょうが、私達夫婦の間では、そういう話はしていません。夫も理解しているし私もわかっている。でも時間は限られているからこそ、夫には今の時間を楽しい気持ちで過ごして欲しいと思っています。
アルツハイマーが進行性の病なのはその通りなのでしょうが、いろんな記事や本を読んでいると、進行の仕方や認知症の現れ方にはずいぶん個人差があるようです。ある記事では、高齢で亡くなった方の脳を調べてみると明らかにアルツハイマー病の脳なのに、生前認知症の症状が出ていなかったとありました。また、脳につても未知の部分が多く、脳の一部がダメージを受けても他の部位がその損失を補うように発達することもあるようです。そしてこれまで調べてきた限りでは、アルツハイマーなどの疾患があっても、生活の仕方や、周りの人の接し方などで認知症の症状はずいぶんと変わってくるようなのです。
現代に住む私達は、いろんな情報を本やインターネットで得ることができてラッキーだと思います。薬も昔に比べてだいぶ良くなっているようです。これからもできるだけ知識を得て、現実を把握しながらも希望を失わないでいきたいと思っています。
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