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救急

今日は土曜日なのでお昼ご飯の準備をしていると、夫が隣の部屋から駆け込んできました。

「これはマズイ!急いで!急いで!」と叫んでいます。

何事かと駆け寄ってみると床に血がしただっています。どうやら作業中に誤って手首をぐっさり切ってしまったようです。流しに走った夫が、水道水で腕を洗っているのを、多分5秒くらいは呆然と見つめていたと思います。ハッと気づいて、

「水をかけちゃダメ!」

と叫んで乾いたバスタオルを取りに走り、急いで傷口を抑え、カナダの緊急番号、911をかけました。911での電話のやり取りがしばらくあったのですが、とにかく慌ててしまってよく覚えていません。

とにかく救急車が来てくれることになったのですが、待っている間にも血はどんどん流れてくるじ夫の顔色も血の気が引いたのを通り越して、灰色にちかくなってきました。

意識はしっかりしていたので、とにかくこのタオルで抑えておいて、と夫に言い、私は階下のの元看護さんのドアを叩きました。その方もすぐ上がってきてくれて、パニクってる私をなだめてくれて。こういう時にそばに居てくれる方のいるのってほんとうにありがたいです。

多分10分程で3人のパラメディックのかたが来てくれて応急処置処置をしてくれました。その後病院に行くのかと思ったら、どうやらこの3人は消防署から来てくださったようで、救急車が来るのにはまだ、少し時間がかかるようです。うちのビルは消防署のすぐ後ろにあるんです。それですぐに来てもらうことができて、これも幸いなことでした。

その後10分ほどして、救急車が到着。夫を乗せた救急車に私も乗せてもらって救急病院にいき、処置をしてもらいました。切り傷はかなり深かったのですが、幸い大事には至りませんでした。ただ、小指に繋がる神経が切れているので、明日別の病院で神経を繋ぐ手術をすることになりました。

一時はどうなる事かと思いましたが、思ったよりもずっと軽傷でほっとしました。消防署のかた、救急看護のかた、病院の看護師さんとお医者さん、皆さんに大変お世話になりました。皆さん、きびきびとしていますが、同時に優しくて、私たちのことも気づかってくださってありがたかったです。

夫にはじゃがいもアレルギーがあって、病院でつけてもらったリストバントに potatoes と書いてあったのがなんだか可愛らしかったです。


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