[#8] 結婚記念パーティの謎解き公演をほぼ1人で作り上げた話 【会場の下見】
九種九牌するなら国士無双を狙います。カナンです。
この記事は前回の記事の続きです。下記のマガジンにこれまでの記事が載っているので、ぜひ最初の記事から読んでみてください。
前回はシナリオ執筆の気分転換に謎を作り(?)、ラス謎のギミックを作成しました。
自分の中での山場を一つ越えました。
そして時期は3月の下旬。
僕は原宿の表参道を歩いていました。
周りの人がみんなキラキラして見え、とんでもない場違い感を感じます。
今回は、会場の下見について書こうと思います。
下見の日時は最初の顔合わせのときに決定していました。
会場
今回の会場は、IWAI OMOTESANDOというところです。
オリジナルウェディングをメインに扱っているところのようです。
いろいろ自由度は効くとのことで、謎解き公演を行うにはもってこいですね!(?)
内見
ということで集合時間に集まり、開催予定の部屋に案内されました。
実際はコロナの影響による延期などで違う部屋での開催になってしまったのですが、せっかくなので当時の流れを書いておきます。
(ほとんどのアイデアが実現されずにボツになりました)
僕「おじゃましまー…す」
(写真は公式サイトのフォトギャラリーより)
僕「えっオシャレすぎません!???」
普段はここで披露宴を行っているとのこと。
僕の披露宴というわけでもないのになんだか緊張してしまいます。
また記事を書いているときに気づいたのですが、フォトギャラリーのこの写真のところには
40名規模の披露宴会場「リビングルーム」。コンセプトは”お家”。
と書いてありました。
今回の舞台はお二人の新居という設定になりそうなので、バッチリですね。
写真、写真、写真
裕美さんと太郎さんがスタッフの人と打ち合わせをしているあいだ、僕はとにかく写真を撮りまくりました。
同時に、「こんな謎解きに使えそうだな…」ということを考えていきます。
(カギカッコ内に書いてあることは、後から考えた謎案ではなくその場で本当に考えていたことです。)
その様子をいくつか紹介します。
僕「正面はここになるのかな(パシャッ」
僕「テレビ画面、オープニングやエンディングでこの画面を使うとなるとちょっと小さいかもしれないけど、ゲーム中に何かを表示するのには良さそう」
僕「二人の家のテレビに何か映ってるって設定でね」
僕「というか、ここの天井面白いな(パシャッ」
僕「右から見たときと左から見たときで目に入る情報を変えられるから、謎解きにかなり使えそう」
僕「ほら、駅の階段で側面に広告が細切れに貼ってあって、ある地点から見ると繋がって情報が得られるやつ」
僕「ここがキッチン、と(パシャッ」
僕「料理を出すのに差し支えがなければ、このスペースもかなり有用に使えそうだな」
僕「ん…?(おもむろに上を見る)」
僕「キッチンのところの天井、鏡になってるじゃん(パシャッ」
僕「置いてあるものを普通に見ただけでは気づかない情報を、鏡を通してだけ見ることができる、というギミックも作れそうだな」
僕「左右反転したQRコードをテーブルに貼っておいて、鏡越しに読み取ることができる、とか」
余談ですが、僕が常に天井と床まで細かくチェックしているのでこのあたりからスタッフの人がドン引きして(というか興味深そうにして)いました。
僕「いっそのことこのプロペラにも何か仕込んじゃう?(パシャッ」
僕「プロペラを止めないと見えない情報を書いたり、逆にプロペラを動かすと模様が重なって謎が解けるようになったり、とか」
僕「テーブルの下ももちろんチェックします(パシャッ」
スタッフの人「えぇ……」
僕「情報を貼ったり隠したりすることはできそうだな」
僕「ただ、フォーマルな格好の人が多そうだからむやみにしゃがませたりするのはちょっとしんどいか」
僕「椅子ももちろんチェックします(パシャッ」
僕「この隙間に紙を挟んでおく、ということもできるな」
僕「ただ紙が全部入り込んじゃったり、椅子の下に荷物を置かれて紙が落ちたりとトラブルが多発しそう」
僕「えーー何この照明 デザインがステキ(パシャッ」
僕「一見するとシンバルだって気づかなさそうだから、探索に使えるかもな」
僕「『◯◯はシンバルの真下にある』みたいな」
僕「なんか、『ミッケ!』みたいだな」
僕「伝わる人、いるのかな」
僕「キッチンそばの棚(パシャッ」
僕「棚の段を設置せずに、穴に入れるピンの場所に何らかの意味をもたせて謎にできそう」
僕「この観葉植物もいいなあ(パシャッ」
僕「高さが違うから、底面に何か情報を貼って『高い順にそこを読め』みたいなことができるんだろうなあ」
そして、新郎新婦の控室があるよということで案内してもらった部屋。
金庫がありました。
僕「金庫だ!!!!(パシャッ」
僕「これ、たとえば会場内に移動させて使うことってできます?」
スタッフの人「大丈夫ですよ〜」
僕「ありがとうございます!!!」
金庫の存在にテンションが上がる僕(と裕美さん)。
金庫というのは謎解き公演的にもかなり有能で、
・自動で解答の正誤判定を行い、
・正解の場合に自動で次の情報を渡してくれる
といった無人チェックポイントの役割を果たしてくれます。
金庫の使用を視野にいれたシナリオを書きたいな…とこのあたりから思い始めました。
といったところで、会場の下見はこれにて終了。
またまたシナリオ執筆の日々が始まります。
まとめ
今回は、実際に公演を行う予定の会場の下見について書きました。
とにかく謎に使えそうなものは片っ端から写真を撮り、これらを活かした謎やストーリー、ギミックを考えていきます。
はたして、撮った写真のうちいくつが採用されたのでしょうか。
(ネタバレ:会場変更にともない金庫以外の案はボツになった)
次回は、シナリオ執筆の続きについて書きたいなと思います。
Header Photo by 角田大樹
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