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[#2] 結婚記念パーティの謎解き公演をほぼ1人で作り上げた話 【会場, 要件, 成功率と二段オチ】

ご無沙汰しております。カナンです。

この記事は前回の記事の続きです。下記のマガジンにこれまでの記事が載っているので、ぜひ最初の記事から読んでみてください。

顔合わせで依頼を請けることを決め、ここから細かい打ち合わせに入っていきます。

ちなみに前回の記事の最後に

次回は謎解き公演で大切な部分、世界観の議論と設定について書きたいなと思います。

と書きましたが、あれはです。
世界観の話にたどり着くまでに1記事ぶんの文量になってしまいました。

会場

会場は既に決まっているようで、IWAI OMOTESANDOというところでした。

僕「なるほど、IWAI、OMOTESANDO、っと…(検索する)」

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僕「原宿のド真ん中でめちゃめちゃガチなところじゃん…(急に怖気づく)」
僕「(あと原宿ヒミツキチオブスクラップが近いな…)」

どうやらオリジナルウェディングをメインに扱っているところのようで、かなり自由度は効くとか。
会場のガチ感に圧されるのはさておき、謎解き公演を行うにはかなり好都合かもしれません。

会場の下見に行くときに表参道を通らねばならず、慣れない僕が場違い感を感じながら歩いていたのはまた後日の話。

ゲーム要件

次にゲーム要件。どんなことをしたいのかのすり合わせです。

ありがたいことに、こちらも裕美さんからいただいたpdfに書いてありました。

ゲーム要件

以下、今回やってみたいことを列挙しておきます...

●ゲーム説明と終了後の解説含めて1時間程度
ゲーム時間は45分くらいでしょうか...。
●複数人のチームで取り組める
3〜5人くらいかなと思っています。
●全クリできなかったとしても、ある程度の達成感がある
「楽しかったな」の気持ちを担保したい
●会場の特性をいかした出題がある
せっかくなのでIWAIの素敵な会場もいかしたい!
●ふたりにからむ(物理的に)出題がある
今回わたしたちふたりは“仕掛け人”のポジションでいるつもりですが、たとえば、「キーワードを言うと次の問題用紙がもらえる」のような、何かしらわたしたちとからむ機会があると嬉しいです
●ゲームのストーリーは「結婚」「なれそめ」に関わってなくてOK
はずかしいからです。笑
ふたりの性格を反映してるとかなら楽しいなと思います...!
●ゲーム中は我らふたりがゲストの写真を撮りたい
「踊ってるとき見られなかったみんなの表情が見れる」を具現化したもの

僕「こりゃまあ本格的なホール型公演ですね」

聞くところによると、裕美さんはそれなりに脱出ゲームにも参加しているとか。
これは話が早そうです。

特に僕が着目したのはここ。

●ふたりにからむ(物理的に)出題がある
今回わたしたちふたりは“仕掛け人”のポジションでいるつもりですが、たとえば、「キーワードを言うと次の問題用紙がもらえる」のような、何かしらわたしたちとからむ機会があると嬉しいです

僕「要するに、チェックポイントになりたいということですね」
僕「やりましょう!」

前の記事でも触れたとおり僕は脱出ゲームスタッフの経験があるのですが、チェックポイントって楽しいんです。
どのチームがどんなペースで謎を解いてきたのかもわかるし、演技しながら次の情報を渡して送り出す。
そんな楽しいポジションをぜひお二人にも体験してもらいたいなと(個人的に)思い、ここは絶対に入れようと思いました。

成功率

僕が依頼を受けるときに必ず聞くことがあるので、今のうちに確認しておきます。

僕「チーム戦にするとして、成功率ってどのくらいにしたいですか?」

裕美さん「全チームじゃなくていいですね」

僕「本気だ」

SCRAPがやっているような謎解きウェディングはあくまで「披露宴中の1コーナー」であるため、成功率はほぼ100%にしているようです。
しかし、今回は謎解きをメインコンテンツにしたいとのこと。

話し合った結果、

全体の70%くらいまでは全チーム到達させたい。
完全クリアするチームは60%くらい?

という指標が決まりました。マジか。

二段オチ

ガチな謎解き公演を作る意気を感じたので、もう一つ確認しておきました。

僕「二段オチって入れますか?」
僕「成功したと思って提出したら、まだ気づくべきことがあって失敗だった、みたいな」

裕美さん「あり!」
裕美さん「だけどそれで失敗させちゃうのもねー…」
(お気づきかと思いますが、公演に関しては裕美さんがグイグイ答えてくれてます)

二段オチ、普通の謎解き公演ではウケることが多いです。

しかし今回は、(言葉を選ばずに言えば)本人の意思と関係なく参加させられている謎解き公演です。
このような場合、二段オチのような定石を入れるかどうかはかなり慎重に考えないといけません。
参加者の謎解きモチベーションが最初から高いとは限らないので、「は?知らね〜〜」となってしまっては満足度がかなり下がってしまいます。

参加者が
・謎を解きたくてここに来ている
・ここに来た結果、謎を解くことになっている
のどちらなのかはしっかり念頭に置いておく必要があります。
ここを間違えると、運営の自己満足公演、はたまた無難すぎて物足りなく感じてしまう公演が出来上がってしまいます。

話し合った結果、

最終問題にひっかけはあっても良いが、回答が1回しか出せず、間違ったらアウトなものは避けたい

という結論になりました。

まとめ

前回の記事に続き、初回のミーティングが行われています。

今回は要件をまとめたり、成功率二段オチの議論について書きました。

特に二段オチについては、参加者がどういうモチベーションで謎解きに参加しているかを明確にしておくことが大事です。

次回こそ謎解き公演で大切な部分、世界観の議論について書きたいなと思います。

Photo by 角田大樹

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