今流行りのサスティナブルな社会へ。環境の日に考えるウッドチェンジ

6月5日は環境の日です。この日を迎えるにあたり、私は「ウッドチェンジ」という取り組みについて知る機会がありました。環境保護の観点から非常に重要なこの取り組みについて、そして私たちが日常生活の中でどのように貢献できるかを考えてみました。

ウッドチェンジとは?

「ウッドチェンジ」とは、木材の利用を拡大し、脱炭素社会の実現を目指す取り組みです。住友林業をはじめとする多くの企業や団体が、この概念のもとで活動しています。建築材料や生活用品をセメントやプラスチック材料から木材に置き換えることで、CO₂の排出を抑えて、環境負荷を低減することが目的です。例えば、住友林業は、中大規模木造建築や再生可能エネルギーの利用を通じて、環境に配慮したビジネスモデルを展開しています。

他の企業や団体の取り組み

ウッドチェンジの概念は、住友林業だけでなく、他の多くの企業や団体にも広がっています。

1. 日本マクドナルド株式会社

日本マクドナルドは、林野庁が推進する「ウッド・チェンジ・ネットワーク」に賛同し、国産木材を外装材として積極的に活用した店舗を展開しています。例えば、2019年にオープンした五条桂店では、店舗外壁に国産木材を使用し、今後も新規出店や改装、建て替え店舗で国産木材の利用を進めています  。

2. 恩加島木材工業株式会社

恩加島木材工業は、建築物の木造化を進めるための取り組みを行っています。新たに制定された法律により、木材利用の対象が公共建築物だけでなく一般建築物にも拡大され、建築用木材の安定供給や木造建築技術の普及促進が進められています 。

私たちにできるウッドチェンジの取り組み

個人でも簡単に始められるウッドチェンジの取り組みをいくつか紹介します。

1. 木製製品の利用

家具や雑貨を木製品に変えることで、木の温かみや落ち着きを感じられる生活空間を作ることができます。例えば、木製の椅子やテーブル、カトラリーなどの小物を選ぶことが一つの方法です 。

2. 木造住宅の選択

新築やリフォームの際に、木造住宅を選択することで、建築物のCO₂固定効果を高めることができます。木造住宅は、断熱性が高く、快適な住環境を提供することができます 。

3. オフィスや学校での木材利用

職場や学校などの公共空間でも木材の利用を推進することができます。例えば、木製の机や椅子を導入することで、環境への負荷を減らし、木材の温かみが集中力やリラックス効果を高めることが期待されます 。

4. 地域の木材を活用したプロジェクトの支援

地域の森林を守り、地域産木材を利用するプロジェクトに参加したり支援することも一つの方法です。例えば、地域の森林保全活動に参加したり、地元の木材を使用した製品を購入することが含まれます 。

5. 「木づかい運動」への参加

林野庁が推進する「木づかい運動」に参加し、木材製品の良さや利用の意義を学ぶことも重要です。この運動は、子どもから大人まで幅広い世代に木材の価値を伝える活動を行っています 。

材料の選択とCO₂排出

二酸化炭素の排出につながる主な材料や活動には、セメント、鉄鋼、プラスチック、アルミニウム、化石燃料の使用が含まれます。これらの材料の生産過程では大量のCO₂が排出されるため、木材の利用を増やすことが効果的な対策となります   。

結論

使い捨ての割り箸からプラスチック製のお箸に切り替える取り組みも一時的な解決策として有効ですが、長期的には再利用可能で環境負荷の少ない素材を選ぶことが重要です。例えば、再利用可能な木製箸や竹製の箸を利用したり、使い捨ての割り箸を回収して、再利用をすることでプラスチックのお箸を製造するよりも二酸化炭素の排出が抑えられるかもしれません。

環境保護の観点だけに着目して、一部の製品を買わないようにしてしまうと、私たち消費者のストレスにつながったり、一部の企業のビジネスモデルに影響してしまうため、ウッドチェンジを徹底するというのは難しいと思っています。
私たちに求められているのは、無理のない範囲で個人の小さな取り組みをすることから、持続可能な社会の実現に意識を向けることだと思います。6月5日の環境の日をきっかけに、今までよりも少しだけ。日常生活の中で木材の利用を増やし、環境に優しい生活を心がけてみませんか?これが、未来の地球に貢献する一歩となるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?