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チアダンスの魅力って?

魅力に気づいた時

これは私は中学生の時、初めて本場アメリカで踊るチャンスをいただいた。小学生の頃に急にただの習い事のようなチームから全国大会を目指したチームに方針が変わり、自分自身ついていけないことが多く、辞めようか悩んだことは多々あった。そんな中、中学生になりチームが上がることで目標、実力、全てのレベルが上がり、前年に先輩方がとった世界大会の切符までついてきてなんてラッキーな年だったのだろう。自分自身のレベルはそんなに上がっておらず先輩についていく感じでアメリカまで向かった。正直何が何だかわからない状況で、アメリカで踊れる環境が来てしまった。向こうへ行っても先輩や先生から怒られる状況で実際あんまり楽しくはなかった。初めての本番、曲の途中から私たちの構成がウケたのか観客からどんどん歓声が沸いてきた。終わった後は初めてのスタンディングオベーションをもらった。自分たちが観客を盛り上げたこと、演技が観客に届いたこと、踊りで気持ちが伝えられるんだと実感した瞬間だった。遠征は大変なことだらけだったが、それが吹き飛ぶような楽しさだった。初めて見たあの景色は一生忘れないだろう。チアダンスって楽しい!と思った初めての瞬間だった。

想いを伝えること

チアダンスの魅力は、演技を通して想いを伝えられることだ。それは誰に向けてもよくて、家族などの応援してくれる人、コーチ、だけじゃなくて一緒に踊っているチームメイトにも伝えることができる。想いが一つになったチームは強い。審査員も人間だから、心を揺さぶる演技には点数を出してしまう。(採点の項目にimpressionなどあるため)つい最近、想いを伝える力にまた気づく機会があった。困難を乗り越えたシーズン最後の大会で、世界大会のかかった大会があった。もちろん点数を取って、結果を出さなければいけない。しかし、私たちには演技でハートを届けるという目標もあった。自分たちの思いを大会中に響かせる。その演技を本番では完璧に表すことができた。特にチームメイトに今シーズンで引退の人も多く、自分は感謝の気持ちを届けながら、最後は終わってしまうという消失感で涙が込み上げてしまった。演技終わった後にすぐにみんなの顔を見れば自分と同じように泣いていた。気持ちを届けられたという達成感で泣けてきたのは初めてのことだった。それは観客、応援してくださった方にも届いていた。あらゆる人から良かったと言われ、泣いてくれる人もいた。演技で想いを届けるなんて嘘かもしれないけれど、本当に届くんです。これは踊っている人と見ている人のコミュニケーションができるから。チアダンスの魅力はそこである。なかなか伝わりづらい魅力だからこそ、書いて実際に興味を持ってもらうしかない。だから私は発信するのだ。

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