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衝撃!米アップルが導入した普通預金(金利4.15%)に思うこと

米アップルが銀行開設 普通預金金利が、衝撃の4%超

米アップルが銀行業界へ参入ー。
アップルが提供している「Apple Card」の利用者向けに、なんと年利4.15%の普通預金口座の導入が2023年4月17日からはじまっている。「Apple Card」は米国在住者であれば作れるアップルのクレジットカードで、金融大手のゴールドマン・サックス銀行と組んで提供している。
100万円を1年間預けるだけで41,500円の利息が付く。現時点では、日本でのサービス開始の予定はないが、銀行預金の金利がゼロに等しい日本でも話題になっている。

実体としてはゴールドマン・サックス銀行の支店に口座が作られるとのことから、電子マネーなどではなく、預金保険の対象になる正規の銀行口座といえる。また、口座の上限は25万ドルで、これは米国の預金保険(米連邦預金保険公社=FDIC)でカバーされる上限と同じ金額となっている。
実は、日本だけなく、JPモルガン・チェース銀行やバンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ銀行といった米国のメガバンクの定期預金の金利は0.01~0.05%と日本と同じような低金利で推移している。

つまり、米国でもちょっとした「気付き」で預金者や投資家の資金がより有利な運用先を求めてシフトしやすく、限りなくゼロに近い預金金利の金融機関は今後、預金流出など、うかうかしていられない状況になるかもしれない。
 一方で、アップルはこれが全米平均の10倍以上であることを強調している。現在の米国の政策金利は、5.00~5.25%となっている(2023年5月現在)。この影響で、いま米国には短期国債から構成される魅力的な高利回りの金融商品が増えているという。
前述のとおり、「Apple Card」は米国在住者向けのサービスで、日本ではまだ提供されていない。しかし、日本でも証券会社の外貨建てMMFなど、米ドルを持っていれば高金利の恩恵を受けられるものもある。ただ、最大のリスクは為替変動だ。コロナ前の2020年から円安が進み20%以上も変動してきた。今後、インフレが順調に抑えられ米国の利上げが停止され、利下げとなると円高・ドル安になる可能性も考慮しておいた方がよい。

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