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超快適! 拭き取り化粧水の世界へようこそ

【注意:どこの化粧品メーカーからも、1円ももらっていません】

拭き取り化粧水のよさを知ってほしい

今年2月にスキンケア本『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』(平凡社)を上梓した私(スイマセン、一度「上梓」って言ってみたかっただけです)。スキンケア本を作るため、いろいろと調べたつもりではあったが、本ができあがるまでに経験できなかったケア方法はたくさんある。なかでも、出版後に知り、開眼したもののひとつが「拭き取り化粧水」だった。存在は知っていたが、試す前に締め切りがきてしまい、本は世に出てしまったのである。時間は有限だから、仕方がない。しかし、これはいい! もう、拭き取り化粧水に夢中なんです私。この項目を本に入れられれば、もっといい内容になったはず……と後悔しているところだ。いまとなっては、まずは拭き取りをしないとスッキリせず、スキンケアをした気にならないほど拭き取りにハマっている私が、未経験の方へ向けてその魅惑の世界をご紹介したい。

そもそも拭き取り化粧水とは何か。普通の化粧水とはどう違うか、あまりスキンケアになじみのない男性は、「拭き取り」の意味がよくわかっていないだろうと思う。拭き取りとは、コットンに化粧水をしみこませて、顔を拭くというお肌の手入れ方法だ。拭き取り化粧水は、その際に使用するアイテムを指す。ここで「あっ、メンドくさい」と思ったメンズ諸君、もう少しだけがまんして聞いてほしい。ただでさえ面倒なスキンケア、わざわざコットンを使わなくてはならないなんて、そんなダルいことできるかよっ、と言いたい気持ちはよくわかる。しかし、拭き取りは効果がとても如実に見えるのだ。みなさんは、鏡で自分の顔を見たとき、鼻のあたまがいちごみたいになってて、そこに汚れがたまっているように感じたことはないだろうか。毛穴が気になる方は、ぜひ拭き取りを試してみてほしいのだ。

肌質改善への近道だ

がんこな汚れを取り除く

コットンに拭き取り化粧水を含ませて、鼻のあたまを優しく拭いてごらんなさいよ。そうすると、コットンが少し茶色く、汚れをぬぐい取って変色しているのが見えるはず。そう、たとえ洗顔をした直後であっても、意外に顔の汚れというのは落ち切ってはいないものだ。普段そこまでていねいに洗顔していない男性など、拭き取りをすればもうコットンは真っ黒。思わず大漁旗でも揚げたくなるほど、毛穴のなかに潜むがんこな汚れや皮脂、古い角質が除去できる。やー、気持ちいい。シンプルな洗顔からさらに一歩進んで、コットンにしみこませた拭き取り化粧水で気になる部分を拭き取り、ひと思いに掃除してしまおう! という目的である。私が拭き取り化粧水に可能性を感じたのは、お笑い芸人ラランドのニシダ氏が、拭き取りで肌質を改善させたという話を知ったためだった(YouTubeリンク、頭出し済)。

たしかに、動画で映っているニシダ氏の肌はくすみがなく、肌にうるおいがあり、肌の色も均一になっている。この「肌の色が均一に見える」というのも肌がキレイに見えるための重要ポイント。肌がところどころ赤らんでいたり、部分的にでも荒れていたりすると、あまりキレイに見えないのだ。拭き取りには、そうした肌質を改善してくれる効果がある。拭き取り後、化粧水などをつけて保湿をしていく必要があるのだが、拭き取りで肌の汚れが落ちて、化粧水などが入りやすい状態に肌が変化しているため、その後のケアがぐっと効率的に進んでいくのもGOODだ。どうすればよりよいスキンケアができるだろうか? を研究した私が、いまたどり着いたルーティンがこちらです。ぜひ、見ていただきたい。

私の最新スキンケアルーティン手順

研究の末に到達した、ベストの組み合わせ

洗顔

まずは洗顔。顔を洗わなければ何も始まらない。まずはキレイに顔を洗うところから開始だ。ここは気合いを入れていただきたい。使うアイテムは、何といっても花王のルナソル「スムージングジェルウォッシュ」でキメたいところ。毛穴にたまった角栓を取り除いて肌をつるつるにしてくれる、超最高な洗顔料だ。男性だと、洗顔料を使わずに水だけで洗ってしまう方も多いと聞くが、ここはちゃんと洗顔料を買ってきて使うべし。汚れの落ち方がまるで違うのだ。

拭き取り化粧水

そして次に拭き取り。コットンにしみこませて、鼻の頭など気になる部分を拭き取ってほしい。強くやりすぎないよう注意。やさしく拭き取るのがポイントである。今回の記事は拭き取り化粧水がテーマなので、アイテムをいくつか紹介してみたい。なお、ほとんどのメーカーは拭き取り用のコットンも同時発売しているので、ついでに買って使ってみると相性がよい(お店で買うと、たいてい「一緒にコットンもどうですか」とすすめられる)。

私は、動画でラランドのサーヤ氏が紹介していた、クリニークの「クラリファイング ローション」を使っている。拭き取り化粧水でいちばんよく知られたメーカーのひとつがクリニークだ。この拭き取り化粧水シリーズには、「1.0」「1」「2」「3」「4」と合計で5種類あるが、1は乾燥肌用、4は脂性肌用である。数字が大きくなるほど脂性向けになっていくので、やや脂性肌であれば3ということになる。1.0はアルコールフリーで刺激がとても弱いので、肌負担がもっとも少ない。肌荒れに悩む私は1.0にしたのだった。肌質で選べるチョイスの広さが最大のポイントなので、実際にお店へ行ってBAさんに相談しながら買うのがオススメだ。なお広告モデルは、滝沢カレン氏が担当しているぞ(カワイイ)。

KANEBOの「ラディアント スキン リファイナー」も試したが、こちらも実にいい拭き取り化粧水。香りのよさ、うるおい度などがすぐれている。容器のデザインもオシャレで「いいものを使っている!」と心が満たされることは確実。「つるんだけでなくちゅるんへ」がキャッチコピーであり、拭き取りしつつ保湿もできますよ、というダブル効果が狙えるのも嬉しいところである。この製品はとにかく香りがよく、テクスチャーも優しい。値段が高いだけあって、とてもいい拭き取り化粧水だ。

やや高価なデパコスを連続で紹介してしまったので、安価な無印良品の「拭き取り化粧水」もご紹介。アルコールフリーなのはクリニークの「1.0」と一緒で、肌に負担がないのがいいところ。値段も1290円と手に取りやすく、「拭き取り化粧水ってどんな感じかな?」と体験してみたい方にオススメだ。いまならローソンでも買えたりする。とにかく始めることがポイントなので、製品の値段にかかわらず、日々続けるのが大事。

導入

そして次に、導入である。拭き取りが終わって汚れが落ち、化粧水が入りやすくなったところで、「じゃあメインの化粧水行くの?」と思わせておいて、さらに導入をキメる私。準備が念入りである。導入とは、保湿の前段階として使用することで、肌のごわつきをなくし、その後のスキンケアをよりスムーズにする役割を持つ製品。いわばライブのオープニングアクト、もしくは客入れのDJである。ここはやはり、花王の「ソフィーナiP ベースケアセラム 土台美容液」を使いたい。導入もいろいろ出ているが、これに勝る導入はない。これは全力でオススメの導入だ。

ミスト化粧水

導入も使ったところで、さっそく化粧水に行きたいところだが、ここで一度、スプレータイプのミスト化粧水を軽くつけておきたい。スプレー化粧水を未経験の方は多いと思うが、使ってみるととてもいいのである。ふわっとした霧のように肌をしめらせて、うるおい度が一気に増す。メインの化粧水に行く前に、軽く顔にシュッとスプレーしておこう。化粧水を2段階でつけると、うるおいがより増すような気がするのだ。オススメは花王の「キュレル ディープモイスチャースプレー」。スプレーでいえば、韓国コスメのCNPもいいが、こちらの製品の方が入手しやすいと思うので、こちらを選んでみた。

化粧水

ここまで、拭き取り化粧水→導入→ミスト化粧水、と準備してきたのは、メインの化粧水をより気持ちよく肌に入れていくため。ここでようやく、お気に入りの濃厚化粧水をつけるためのGOサインが出る。ポーラ「BAローション イマース」については以前に記事を書いたので、そちらを参照してほしいのだが(以下リンクあり)、この最高の化粧水をもっとも気持ちよく入れるために準備をしてきたのだと思ってほしい。「BAローション イマース」をつけ終えた頃には、肌は完全にうるちゅるに仕上がっている。もうすごいの。保湿が。

美容液

ここからまだ行くのである。美容液もしっかりつけて肌の状態をよりよく仕上げていこう。次に使う美容液は、コスメデコルテ「リポソーム アドバンスト リペアセラム」。そう、大谷翔平がCMをして有名になった、大人気美容液だ。これは何がすごいと言って、つけて数時間経ち、何となく頬をさわったときに「うわっ、もちもち」と驚くようなやわらか効果にある。肌がこんなにやわらかくなるなんて。私は赤ちゃんに逆戻りしたのか? と不安になってしまうほど、肌をしっとりと仕上げてくれる美容液だ。リポゾームと呼ばれる美容成分が、1滴に1兆個入っているというのも、単位がデカすぎて意味不明なのが実にいい。1兆個って何。さすがに大谷選手が宣伝するだけのことはある、魅惑の1品だ。

乳液

ついに締め。せっかくここまでケアしたのだから、最後にしっかり乳液をつけて、長時間うるおいが保てるよう万全を期したい。これまで乳液はTHREEの「バランシング エマルジョン」を愛用していたのだが、いまはもう売っていないので、同ブランド の「バランシングネクター モイスチャライザー」をオススメ。THREEは香りのよさで知られるブランドだが、乳液もステキな香りとさっぱりとしたテクスチャーが人気の秘訣。男性でも使いやすい。また、THREEはメンズのラインもあるが、男性であっても、そこまでメンズのラインにこだわる必要性はないと思う。どの製品もいいものばかりなのだ。

拭き取り化粧水を始めよう

洗顔から乳液まで、私のルーティンをご紹介しつつ、そのなかにどうやって拭き取り化粧水を組み込むかをご案内させていただいた。ここまでやったらもう完璧。お肌はこれ以上ないほど最高の状態に仕上がっている。拭き取り化粧水を始めてみて、気になっていた毛穴の汚れ、くすみなどが改善してきたと思う。汚れを落としてさっぱりする、気持ちのよさが味わえるので、男性のスキンケアにこそ推薦したいアイテムだ。今回は、いま私が持っているスキンケア製品のなかでも1軍メンバーを招集しているのだが、ここまで値の張る製品を使う必要はないと思う。自分にとってちょうどいい価格の製品でまったく問題ないので、ぜひお手入れを続けてみてほしい。

【私が2月に発売した本をぜひお読みください】

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