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「電父」新聞書評まとめ

新聞で書評いただいております

こんにちは伊藤です。私の本『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。』(平凡社)の書評が、いくつかの新聞に掲載されました。ありがたいことです。ちゃんと読んでいただいて、評まで書いてもらいまして。本当に感謝。そして、新聞書評というのはとても反響が大きいのです。いやらしい話が、載るとぐーんとAmazonのランキングが上がったりしてね。ウフフ。売れますねん。いまちょっと下品になっちゃいましたけど、新聞の影響力って大きいのだなと感じました。

読売新聞4月23日11面「本よみうり堂」
評者:川添愛(言語学者・作家)

「内容は、アリス・イン・ワンダーランド風に言えば『おじさん・イン・スキンケアランド』である」と要約いただいた書評。あたたかく読んでいただき本当に嬉しいです。また「とにかく文章が面白いので、スキンケアへの興味のあるなしにかかわらず、万人が読んだらいいと思う」とおっしゃってくださったのも嬉しかった。おもしろブログおじさんとして、笑ってもらえる文章をがんばって書いてきたので、とてもありがたい書評でした。

朝日新聞5月13日12面「好書好日」
評者:磯野真穂(文化人類学者)

男女の関係性において、男性は見られる側であると思い込む傾向を、「『目しか』ない」とし、「体があることを忘れる」という手段で不安を感じないようにしているという評です。とても的確で嬉しく感じました。「『目だけ』で生き、暮らしを整えることを女性に委ねてきた男性」は、現実とは「整えても、整えても崩れ続ける」ものだと気づきにくい、という指摘にも納得でした。また、世間には美容をしない女性に対する否定的論評が存在しているので、それに苦しむ女性にも目を向けるべき、という記述もあり、たしかにそうした要素は私の本に欠けていた部分だったと思いました。ここは私の反省点ですね。

よく取り上げていただく部分

多くの書評や、この本を読んだ方の感想でとても多く取り上げられるのが、「男女の関係性において男はあくまで『見る側』であると、多くの男性が思い込んでいる」という記述でした。上記ふたつの書評でも、共にこの部分が引用されています。ここは私自身、伝えたいと思っていた重要ポイントのひとつであったので、そこが届いて嬉しいな、という気持ちです。これ、不思議ですよね。多くの男性はなぜか、「自分が見られる」というごく当たり前のことを想像できないんです。どうしてでしょうか。そんなことを思いながら書いたこの本でした。川添さん、磯野さん、書評いただきありがとうございました。

【私の本、電子書籍もあるから読んでみてほしいです】

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