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「電父」がもうすぐ出るぞ!

2月24日発売なのです

こんにちは伊藤です。2月24日に発売される私の著書『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社)についてお知らせしていく「電父でんちちだより」です。まずは、本の装丁ができあがったので、こちらからご覧ください。

これ本屋さんに並んだらインパクト強いな〜

スキンケアに出会い、しあわせそうな中年男性が描かれていますね。ふふっ。これは私の似顔絵なのですが、正直に申し上げますと、かなり盛っています。最初に上がってきたイラストは、私の顔をきわめてリアルに、寸分たがわず再現したものだったのですが、何といいますか、イラストレーターさんの模写能力の高さが、中年男性の生々しい顔面を迫真で再現してしまっていて、「このおじさんが書いた本、そんなに読みたくない……」という気になるのでした。リアルだからいい、というわけではない。そこで私は、ドラマ版「きのう何食べた?」に出てくる内野聖陽さんの写真を編集者さんへ送り、私と内野聖陽さんのちょうと中間ぐらいに位置する、ほどよくキュートな男性の絵を描いていただけないかとお願いしました。かねてから私は「きのう何食べた?」の内野さんには独特のかわいらしさがあると思っていたのです。こうした経緯から容姿を盛って描いてしまっているため、「この表紙が著者の見た目だな」と思って実物を見ると、わりとがっかりするはずですが、そこはご容赦ください。表紙はファンタジーなのです。では「電父」にはどのような内容が載っているか、今回もご紹介していきます。

「電父」を読めばこんなことがわかる

スキンケアを追求した私であった

メーカーごとの違いが解説されている

スキンケア初心者が困ってしまうのが、メーカーごとの違い。化粧水を買おうとお店へ行くと、資生堂があり、ロート製薬があり、花王があるわけです。どう違うの? と考えてもまずわからないし、困ってしまいますよね。セブンイレブンとローソン、ファミリーマートの違いはよくわかっていても、常盤薬品と第一三共ヘルスケアの違いはよくわからない。これ、実はかなり難しいんですよ。そこで、初心者の男性がまず手に取るであろうお手頃価格のスキンケア製品メーカーを中心に、それぞれの会社ごとにどのような特徴があるか、わかりやすく解説いたしました。この解説、いままでほぼなかった気がします。どの化粧品メーカーがどんな製品を作っているのか。この解説を書き始めた当初は、おもしろくしようと考えた挙句「化粧品メーカーをゲームメーカーに例える」という強引な企画にしようとしていて、「フロム・ソフトウェアを好きなアナタには花王がオススメ!」「スクウェア・エニックスと無印良品はほぼ同一」というようなムチャすぎる内容で進めていたのですが、さすがにわかりにくいと思って止めました。普通に解説してます。

美容家とは何か?

男性のみなさんは、美容業界には「美容家」と呼ばれる存在がいて、強い影響力を誇っていることをご存じないかもしれません。美容家。ビューティー・アドバイザーでも、コスメ・インフルエンサーでも、美容ライターでもない、美容業界で唯一無二の横綱的存在、それが美容家です。ひとたび美容雑誌を開けば、美容家はひっぱりだこで、彼女らが推薦したコスメは飛ぶように売れていきます。何? 美容家って何してる人? 美容に疎い中年男性にとっては謎だらけです。そう考えた私は、神崎恵、石井美保といういまもっとも人気のある美容家ふたりに着目、彼女らの著書を何冊も買って買って読みまくり、その思想とアティテュードを学びました。どうして美容家はこれほどに大きな位置を占めているのか。まったく美容を知らない男性にもわかる「美容家論」を書き上げました。ほとんどの男性が知らなかった「美容家」のひみつがここに。

憧れには仕組みがある

美容を通じて感じた、女性が同性に憧れる仕組み。美容は「こんな風になりたい!」という憧れを強い原動力として成立しているジャンルです。美容雑誌などを通じて知った「女性が同性に対して憧れる気持ち」は、私にはあまり経験のないものでした。女性が同性に対して憧れるエネルギーは、とてつもないものなのです。田中みな実が1日に3リットルの水を飲む話はよく知られていますが、私は、大好きなお笑い芸人のハライチ澤部佑が1日に何リットルの水を飲むのかしらない。情報として入ってこないのです。ハライチ澤部が好きな入浴剤も、健康を保つために注意していることも、誰もインタビューで聞こうとしない。なぜだろうか。そんな疑問から始まって、あれこれと調べ始めた結果たどりついた「スタイルブック」にも、私は興味を抱きました。知ってますか、スタイルブック。女性芸能人、有名人が、ファッションや日常、食生活や健康などについて語った本、スタイルブックは、女性が同性に憧れる気持ちを理解するための格好の教材でした。なぜ女性にはスタイルブック文化が定着し、男性にはないのか。調べてみると意外に知らなかったあれこれの発見。なぜ男女で憧れの気持ちに差が生じるのかを、まじめに考えております。

「スキンケア製品とギターエフェクターのビジネスモデルはほぼ同一」完全版収録

過去にブログで書いた強引企画も、内容をプラスした上でもう一度収録しました。プロの方に書いていただいたイラストも合わさって、さらに強引度は増しております。スキンケアを知る手がかりが何もない中年男性が、自分の知っている「ギターエフェクター」と「スキンケア製品」はほぼ同一である、という確信へ至るまでの過程を綴ったものです。

私の脳内を絵にしました

これは私が編集者さんへ送ったメモ書きになります。絵が下手だからちょっとひどいんですけど、私のイメージはこんな感じでした。このヤバい雰囲気が実際の書籍のなかでどのていど炸裂しているのか、ぜひご確認いただきたいです。

あと10日もすれば本が出ます。できるだけたくさんの人に読んでほしいので、がんばって宣伝していきます。発売記念のトークイベントとかもしてみたいな(なんか本を出した気分になれそうだから)。2022年、ほぼこの書籍に捧げたので、どうにか多くの人に知ってもらえるよう工夫したいです。ぜひよろしくお願いします。

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