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飲み会に男性が集まらない問題を考える

呼んでも来てくれない

私はたまに、5~10人くらいの参加者を募って、おしゃべりをする会を主催しているのだが、その会に男性が集まらなくて困っている。どうすれば来てもらえるのか方法がわからず、今日はそのことについて書きたい。「おしゃべり会」は、コロナ禍ではレンタルルーム(アルコールなし)で開かれていたが、いまは居酒屋(アルコールあり)に場所を移した。自分でいうのもなんだけれど、なごやかで楽しい会だと思っている。その際、私としてはできるだけ参加者の男女比を半々にしようと考えていて、いろいろな方に声がけをするのだが、とにかく男性側の反応が悪いのである。誘っても、なかなか来てもらえない。用心深いというか、繊細というか……。知らない人がいる場所に来るのを避ける傾向が、男性においてより強く見られるように思う。

もちろん、女性にも出不精な方や会合が苦手な方は一定数いる。声がけをしても来てもらえない方は女性にもそれなりにいるのだが、フットワークの軽さでいうと、私の経験では女性の方が圧倒的に反応がよい。女性からは、すぐに「行きます」と返答が来る。女性5人に声がけすれば、3〜4人は来てくれる一方、男性からはとにかく断られる。5人に声がけして、1人来てくれるかどうか。そもそも、私自身そこまで友人が多くないのと、断られると次回の声がけがしにくくなり、呼べる人が減っていくという悪循環もあり、男性の参加者がさらに少なくなっていく状態だ。しばらく会っていない男性、まだ会ったことはないが話してみたい男性など「この方を呼びたいな」と思って連絡をしてみるのだが、たいてい断られてしまう。悲しい。

「よく知らんトコ」へ行く

参加者は「主催の私(伊藤)が会いたい人」という基準で声がけをしているため、参加者どうしの横のつながりがない。そのため参加する方は「知らない人ばかりがいる場所」に行くことになる。友人にその話をしたら、「それはやっぱり、よく知らんトコ行きたくない、って人は多いんじゃない?」と言われた。たしかにそれはその通りなのだが、もし自分の世界を広げようとしたら、最終的には「よく知らんトコ」へ行くしか方法はないと思う。これは「知らない人ばかりいる場所」に対する耐性の話なのではないか。またこれまでの経験上、実際に人が集まった際に、その場になじむのが早いのは女性だった。あるいは多くの男性は、「よく知らんトコ」へ行くのが苦手なのかもしれないと、そのとき考えた。自分のポジションが定まっていない場所へ行くのがイヤというか、そこまで世界を広げなくてもいいと思っているというか。もちろんムリをして参加する必要はないのだが、来たら楽しいのに……と思う私だ。

別の理由として、私自身、男性が「来たい」と思えるようなセッティング、誘い方がよくわかっていないのかもしれない。主催者の問題という可能性は大いにある。というのも、私は男性と仲良くするのがあまり得意ではない。なんか男性ってちょっと怖いじゃん、と私はつねづね思っていた。たとえばある種の男性には、飲み屋でいきなり「正しい腕ひしぎ十字固めのやり方」を実演しようとしたり、オートマ免許をばかにしてきたりと、ときおりこっちの予想がつかない乱暴さを発揮する傾向があって、気が弱い私はずっと警戒心を抱いていたのだ。乱暴なのイヤ〜。あるいはそうした私の男性への苦手意識が、言外に相手へ伝わってしまっているのではないか。私はそのあたりの勘所がよくわかっておらず、男性とうまく交流できないのかもしれない。

そうなると男性を誘うのはさらに難しくなっていく。悩んだあげく、男性へのお誘いメールは、よりていねいに「疎外感がないようにします」「フレンドリーです」「楽しい会です」という点を強調して書き、男性側の不安を取り除こうとするのだが、それでも来てもらえず、最終的には「女性5、男性1(私のみ)」みたいな男女比になってしまう。女性が気軽に参加してくれる一方、男性はどうにも集まらないのだ。私自身は「人間どうしで集まっている」という気持ちでしかないが、できれば男性にも参加してほしい。しかし、どうすれば男性に来てもらえるのかがわからず、いまだに悩みつづけているのである。

【飲み会に来れない男性も、この本は読んでほしい】

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