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「Webらしくなさ」と「私たちらしさ」を合言葉に、コーポレートサイトをリニューアルしました

2017年に創業したCamp Inc.は、このたびコーポレートサイトとロゴをリニューアルしました。「ジャンルを問わずインディペンデントに活躍する作家やクリエイター」とともに、「いつの日か文化になるようなコンテンツ」をつくることをモットーとしているCamp。このWebサイト・ロゴリニューアルでも、気鋭のクリエイターとチームを組んで、一見「!?」となるようなWebらしくないWebデザインに挑みました。

今回のリニューアルでは、
・ 合理性だけを求めず、「Webらしくなさ」を表現すること
・ メンバーが増えて拡張した、会社の個性や事業領域を表現すること
を主な指針としています。

「WebらしくないWebで、私たちらしさを表現する」という挑戦の背景と、メンバーや仕事の領域が広がり4年目を迎えるCampのこれからを、お届けします。

物質主義的な“かっこよさ”から逸脱したい――Webデザイン・ロゴ

「Webらしくなさ」というちょっと不思議な言葉遣いをしていますが、その心は「合理的でわかりやすいCMS的なグリッドデザインや、最先端技術を多様した“イケてるWebサイト”を脱したい」ということ。

UXを考慮することは大前提でありながら、キレイに整ったUIや既視感のある感じにはしたくない。人の思考がどれも直線的ではなく曲線的であるように、Webサイトもぐねぐねと誰かの思考をたどるような体験であってほしい。

そんな背景から、デザインは、長野県のじいちゃんばあちゃんをHIPHOP・ストリートカルチャーの視点から切り立った写真集『鶴と亀 禄』のデザインや、ローカルを軸にした編集ギルドチーム「Huuuu.inc」、渋谷のデザインフェス「Design Scramble」のデザインも手がける、ハロ株式会社のデザイナー、中屋辰平さんに依頼しました。

● 社名のベタ面を潰し、曖昧な文字から成形した新ロゴ

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新しいロゴは、人によって見え方が変わる様子を表現し、「ものの見方にはさまざまな視点がある」というメッセージを込めています。メインロゴの色は、明るい印象を与えるカラーリング、そして色の持つイメージ・意味を参考に、4つのメインカラーを選出しました。

・ピンク……幸福感、やさしさ、やわらかさ
・黄色……明るさ、ひらめき、知性
・紫……芸術性、優雅、再生
・緑……楽しむ心、創造性、自由、伸びやかさ

● オンカーソルで、色やリズムが波打つ背景トーン

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カーソルを動かすと、オンカーソルした背景の反対色にカーソルが変化したり、背景の砂浜のようなドットが波打ったりと、生き物が呼吸するかのように変化するギミック。Campというコミュニティに息づく多種多様な個性の揺らぎを、どうぞじっくりお楽しみください。

人も事業も拡張しつづける会社の個性をどう表現するか――イラストと音楽

● メンバーのイラスト、実績例が流れゆくトップページ

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Webサイトをひらくと、一番最初に流れ出てくるのが「人」のイラストです。

Camp Inc.は、正社員、業務委託メンバー、パートナークリエイターや企業など、さまざまな関わり方で人が集うコミュニティでもあります。Campの大切なアイデンティティ、そして資産である多様性あふれるメンバーの個性や、好きなもの・ことを愛嬌豊かに描いたイラストを、イラストレーターのTact Satoさんに手がけていただきました。

メンバー一覧は、こちらのページからご覧いただけます。

● 音楽家・菅原慎一さんによる“偏愛”プレイリスト

Campのビジョンは、「偏愛で世の中に寛容をつくる」こと。

自分にとって大切なことはこれだ、自分はこれがたまらなく好きだ――そういった譲れない愛が社会にあふれることで、クリエイターやアーティストといった表現者をはじめ、社会を構成するすべての人が自信をもって活動する世の中になるような橋渡し役になりたいと考えています。

今回、そんな思いを音楽でも表現するべく、代表・横田の友人の音楽家・菅原慎一さんにプレイリストを作成いただきました。以下はリストに寄せていただいたコメントです。

“Campをイメージしてセレクトした僕の偏愛プレイリストです。結果的にとてもカラフルになりました。この鮮やかさこそCampの魅力なんだと思います。軽快なリズムに合わせて、風通しのいい日々を送れますように。インディペンデントな姿勢に、ポジティブさと勇気をもらえますように。好きなのは全力で好きといえる世界になりますように。” (菅原慎一)

社会に“直接”接点のあるエージェンシーでありたい

Campの発端は、まだ会社ではなくイベントユニットとして実施した「マーチエキュート神田万世橋」でのイベントでした。そこから仕事の依頼をいただき、事業化し、メンバーが増え……という流れで今に至ります。(詳細はSHIBUYA CAST.さんによる以下の記事をどうぞ)

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〈↑ SHIBUYA CAST JOURNAL:CAST People#11
「渋谷の街で『30年続くマーケットをつくる』という挑戦」

私たちは「クリエイティブエージェンシー」を名乗ってはいますが、それは例えば案件を依頼してくださるクライアントや、プロジェクトを通して社会そのものに、インパクトを起こしていきたいと考えています。インパクトというのは、「作家やクリエイター」の偏愛性で社会をよりよくするということです。

この挑戦は、もう少ししたらお披露目となる、ある横浜の民間アートプロジェクトへの参加によってより加速させていく予定なので、どうぞお楽しみに。

そして、創業3年間の集大成……という矢先に起きた新型コロナのパンデミックは、私たちの仕事にも大きな影響がありました。こうした影響はなかなか避けられないとは思いつつ、よりしなやかな強さをもつ会社であるために、いま私たちは自社事業の確立に励んでいます。

自社事業をもつことで、よその企業やプロジェクトとのコラボレーションはきっともっとチャレンジングなものとなるはずですし、私たちCamp自身の表現にも繋がることを期待しています。

現時点では、パートナー企業である株式会社コイルの片山輝正さんと始めたアパレルブランド「CANVAS」がスタートしています。

創業3年、そしてCI/VIのリニューアルという節目を経て、これからますます楽しく個性豊かに歩んでいきたいと思います。そんな私たちCampと一緒に何かしたい、と思ってくださった方は、企業の方も、クリエイターの方も、そうでない面白い方も、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。イベントにも、ぜひ遊びにお越しくださいね。

これからも、Camp Inc.をどうぞよろしくお願いします!

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PROJECT CREDIT
・Direction:横田 大、須藤 翔、金田ひかり(Camp Inc.)
・Design:中屋辰平(ハロ株式会社) 
・Illustration:Tact Sato
・Develop:林田隆宏
・Special Thanks:菅原慎一

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